チャンピオンズリーグ アウォーズ04-05

ここでは、04-05CLで活躍した選手を表彰していきたいと思います。

ただ、独断と偏見で選ぶと好きな選手ばかりになってしまったりするので、一応ノミネート選手をピックアップしてみました。

ノミネート基準1 ベスト8チームの選手から選ぶ

GLで敗退したチームの中でも素晴らしい選手はいます。しかし、勝利に繋がってこそ良いプレー、という勝手な基準にしたいと思います。故にベスト8に残ったチームの中から選びます。

ノミネート基準2 出場時間2/3以上の選手から選ぶ

勿論、短い時間で結果を残す事は凄い事ですが、試合に出てこそサッカー選手、という勝手な基準で選びたいと思います。大怪我に見舞われた選手は運が無かったと言う事で。やっぱり監督が常に「試合に出さねば」ハードスケジュールでも「こいつは外せない」って衝動にかられる選手は良い選手が多いハズですから。所属チーム全試合時間中2/3以上は出てないとねぇ〜。

てな感じでノミネート選手です。

リバプール
リヨン
ユベントス
PSV
フィナン クペ ブッフォン ゴメス
キャラガー クリス テュラム 李榮杓
ヒーピア レベイェール カンナバロ アレックス
トラオレ アビダル エメルソン ボウマ
リーセ エッシェン ネドベド ファンボメル
ルイスガルシア ディアッラ カモラネージ 朴智星
バロシュ ジュニーニョ ザンブロッタ コクー
マルダ イブラヒモビッチ フォーゲル
ゴヴ ヘネゴールオブヘッセリンク
ファルファン
インテル
チェルシー
バイエルン
ミラン
トルド ツェフ カーン ジーダ
コルドバ ギャラス ルシオ カフー
サネッティ テリー コバチ マルディーニ
マテラッツィ カルバリョ フリングス ネスタ
ベロン ランパード バラック ピルロ
カンビアッソ マケレレ サリハミジッチ ガットゥーゾ
スタンコビッチ グジョンセン マカーイ シードルフ
カカ
シェフチェンコ 

まずは、ベスト11を決めたいと思います。システムは8チーム全てが基本採用の4バックで。なのでシステムは今シーズン流行った4-3-3で。

では、ポジションごとに選んでいきます。複数のポジションをこなす選手が沢山いますが、それぞれ主に担当する場所にしました。

◆ベスト11

ゴールキーパー

ツェフ、カーン、ジーダ、トルド、クペ、ブッフォン、ゴメス

2年連続の選出はクペとヂダだけ。それはそれで大変素晴らしい事ですが、今季はもツェフで決まりですわ。インパクト大き過ぎ。ブッフォンに迫れるレベルだと思いますよ。

右サイドバック

フィナン、レベイェール、サネッティ、カフー

こちらの2年連続はカフー兄さんだけ。実際今回の面子を見ても互角に対応出来るのはサネッティぐらいですからね。レベイエールは充実のシーズンをおくれたと思うので更に来季成長して欲しいですね。まぁカフーで決まりでしょ。

センターバック

ヒーピア、キャラガー、クリス、テュラム、カンナバロ、アレックス、ボウマ、コルドバ、マテラッツィ、テリー、カルバリョ、ルシオ、コバチ、ネスタ

2年連続はテリーとカルバリョのチェルシーコンビのみ。カルバリョはチームも変わったのに素晴らしいですね。さてさてどのチームも堅いコンビがノミネートされてますので非常に難しい選出ですね。一番堅かったのはユーベのセットだと思うけど、心情的にレッズコンビも譲れないし、チェルシーのコンビは好きじゃないけど結果は出したし、コルドバはマテラッツィの分まで頑張ってたし、PSVのセットも奮闘してたしなぁ。魂のキャラガーと復活のカンナバロを選出したいと思います。

左サイドバック

トラオレ、アビダル、李、ギャラス、マルディーニ、ザンブロッタ

ガラスとパオロが2年連続の選出です。2人共昨季はCBでの選出でした。トラオレにしてもアビダルにしても真ん中も出来るし、李、ザンブロッタは元々もっと前の選手だし、全員がマルチプレイヤーってのも現代フットボールを象徴してる様でおもしろいですね。さてこの5人の中で一番目立ったパフォーマンスをしていたのは李です。期待してなかった、ってのもあって驚きの活躍でした。まぁでも実際誰が一番最優秀か、って考えるとパオロでしょうな。まだまだ遠く及びませんよ。

守備的ミッドフィルダー/ボランチ/センターハーフ/攻撃的ミッドフィルダー

エッシェン、ディアッラ、ジュニーニョ、エメルソン、ファンボメル、コクー、フォーゲル、ベロン、カンビアッソ、ランパード、マケレレ、フリングス、バラック、ピルロ、ガットゥーゾ、セードルフ

いろんなタイプがいて難しいのですが、大雑把に攻撃に比重を置いている選手と、守備に比重を置いている選手と、それぞれから3人選びたいと思います。所謂スリーセンターってやつね。リヨンとミランのトリオ、そしてチェルシーの大黒柱マケレレ、ランパードはチームの安定を物語るかの様に2年連続のノミネート。やはり今季も安定してましたね。さてさてこれだけ多士済々の面々が並ぶと3人ってのは少し無理な数字です。この中から絞ってもエッシェン、ジュニーニョ、エメルソン、コクー、カンビアッソ、ランパード、マケレレ、ピルロと絞り切れません。成長度や安定感、結果を考慮してエッシェン、コクー、マケレレでいきます。

右ミッドフィルダー/右サイドハーフ/右ウィング/右FW/左ミッドフィルダー/左サイドハーフ/左ウィング/左FW/セカンドトップ

ルイスガルシア、ゴヴ、カモラネージ、朴、サリハミジッチ、マルダ、リーセ、ネドベド、ファルファン、スタンコビッチ、カカ

3トップの両脇及びFW的なMFのポジションの選手を2人選びたいと思います。右も左も出来る選手ばかりなので一緒にしました。ゴヴ、マルダ、カカは2年連続。ゴヴは昨季から考えても主将もやったり結果も出したりとかなり成長しました。成長といえば朴が一番伸びた印象。サリハミジッチはSBやったりとマルチぶりが災いして、いつも「ベスト」には選びにくいよね。個人的には大好きなんですが。そんな訳で「ベスト」と言えば今季はルイスガルシアでしょう。R-16以降結果を出し続けた事がレッズ優勝の要因でもあります。もう1人はやはりカカかな。2年目のジンクスなんて存在しなかった。ネドベドやデキも結果残したけどね。

センターフォワード

シェフチェンコ、バロシュ、イブラヒモビッチ、ヘネゴールオフヘッセリンク、グジョンセン、マカーイ

シェヴァだけが貫禄の2年連続。まぁそのシェヴァで決まりかな。怪我もあったけどビッグファイトでは絶対活躍するし点も取りました。ズラタンはユーベでいきなりここまでやれるとは驚きでしたが、CLに限ってはノーゴールなのでFWとして却下です。

フォーメーション図

           ツェフ

カフー  キャラガー   カンナバロ  マルディーニ

          マケレレ

     エッシェン     コクー

ルイスガルシア            カカ

        シェフチェンコ

マケレレとカカだけが2年連続でベスト11に入りました。

次におまけでベンチ入りの7人(CLのベンチ入りメンバーも7人だから)を選んでみました。今季は中盤の選手の動きが際立ってた。

SUB

GK ブッフォン
DF テリー
MF エメルソン
ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
ランパード
ピルロ
FW マカーイ
 

◆個人賞

得点王

これは私が選んだ訳ではなく、公式のものです。

8得点 ファン・ニステルローイ
7得点 アドリアーノ
ロイ・マカーイ
6得点 アンドリー・シェフチェンコ
エルナン・クレスポ
シルバン・ビルトール

アシスト王

アシストって厳密に言うと公式記録ではない(ですよね?)し、基準も曖昧なので、私の基準でのアシスト王です。私の基準は「ゴールにつながったパス」これだけです。

5 アシスト カカ
シドニー・ゴヴ
シルバン・ビルトール
ルイス・フィーゴ
4 アシスト ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
ヤン・ヘネゴールオフヘッセリンク
アンドレア・ピルロ
ヨハン・ミクー
ダミアン・ダフ

新人王

新人と言っても、今年がルーキーイヤーで無くてもOKです。今年がCLデヴューor今年台頭してきた選手で若い選手をピックアップ。ノミネート選手の中から選びました。

全然新人では無いですが、今季はエッシェンで決まりでしょ。それぐらい強烈なインパクトと大ブレイクっぷりでした。まぁパクの方が新人王って感じの活躍でしたし、カンビアッソなんかも潜在能力が段違いに花開いた感じがあって良かったのですがね。

ベテラン王

新人王があるんだからベテランだって、表彰されてしかるべきです。年々衰えていくなかでパフォーマンスを維持している偉大な選手に贈ります。

今季もベテランの活躍が目立ちましたね。やはり大きな試合では力を発揮しますし、頼りになります。テュラム、カンナバロのユーベCBコンビは常に安定してたし、コクーはPSVをベスト4に導いた最大の功労者でした。昨季受賞マルディーニ、そして同僚のカフーも頑張ってましたしね。すっごく悩みますが、コクーの働きが一番大きかったかな。

最優秀監督賞

最も勇敢でオモシロいフットボールを展開し、なおかつ結果を出した監督を表彰。

就任1年目で結果を出したのはベニテス、マンチーニ、カペッロ、マガト、モウリーニョと実に半数以上を占めた。勿論実績のある監督ばかりなので、選手の質を考えても当然と言えば当然の結果だが賞賛に値します。ただ今季は3年間で、じっくりとチームを育て上げ、その集大成としてベスト8まで導いたルグエンを表彰したいです。毎試合素晴らしい内容でしたよ。

ベストGK賞

ま、これはベスト11のGKと同じですね。

って事でツェフ

ベストDF賞

最も堅かったDFに贈ります。

キャラガーの熱き闘志で。

ベストMF賞

最もアグレッシブだったMFに贈ります。

ジェラードって言いたい所ですが、エッシェンで。

ベストFW賞

最も危険な香りを漂わせていたFWに贈ります。

ま、シェフチェンコでしょう、総合的に観ても。

ベストゴール賞

最も美しく、重要なゴールを選出。

1位
ロナウジーニョ
R-16 2nd leg
チェルシー 4-2 バルサ
歴史に残るトーキック。カルバーリョもツェフもモウリーニョもまさかあの状況でサンバを踊られるとは思ってなかったでしょう
2位
ネドベド
GL第1節
アヤックス 0-1 ユーベ
これぞバロンドーラー。シュートタイミングが世界最高峰ですわ
3位
ロナウジーニョ
GL第4節
バルサ 2-1 ミラン
名勝負の結末にふさわしいファインショット。ネスタをかわす技術もそうだし、ヂダが絶対届かない所に撃てる技術とシュートスピード。興奮度も絶頂
4位
ジュニーニョ
R-16 1st leg
ブレーメン 0-3 リヨン
事実上ベスト8を決定づけたスーペルロングFKショット。何回も決めてるのがまた凄い
5位
ジェラード
GL第6節
リバプール 3-1 オリンピアコス
突破を決めたスーペルミドル。これは歴史に残る破壊力でした。
6位
ルイスガルシア
R-16 1st leg
リバプール 2-1 ユベントス
ブッフォンがミドルシュートを決められるという珍しいシーン。まぁこのドライブシュートは誰にも止められやせんぜ
7位
クレスポ
決勝
ミラン 3-3 リバプール
この日2得点のクレスポさんですが、カカのスルーパスに合わせた2点目が絶品!カカのロングスルーパスも完璧やし、その前から動き出してるクレスポさんも最高やし、GKの鼻先でチョンと上げたシュートも白眉
8位
サビオラ
GL第3節
モナコ 2-1 オリンピアコス
サビオラの真骨頂でもある単独ドリブル突破ゴール。これが出来る限りはイケル!
9位
シェフチェンコ
GL第4節
バルサ 2-1 ミラン
オレゲルを子供扱いする体の強さと冷静なフィニッシュ。ピンポイントのパスも世界最高水準のスーペルゴール
10位 
ゼロベルト
GL第2節
バイエルン
 4-0 アヤックス
全ての流れが最高。完全なる崩し。現在のチーム力の差を見せつけた
11位
シセ
GL第1節
リバプール 2-0 モナコ
開幕戦から飛び出した新しいカタチ。シセうんぬんじゃ無く全体の流れが良かった。
12位
アンリ
GL第5節
PSV 1-1 アーセナル
一見普通のワンツーシュートですが、ボウマにずっと抑えられながらも倒れないアンリの強さとリュンベリとの呼吸の美しさ、フィニッシュの正確さが圧巻
13位
クジノベク
GL第1節
レバークーゼン 3-0 マドリー
ファーストインプレッションは絶大でした。全世界にクジノベクの名前を刻み付けた一撃。
14位
シェフチェンコ
QF 2nd leg
インテル 0-3 ミラン
ミラノデルビーに決着を付けたド迫力弾丸ミドルシュート
15位
アイマール
GL第3節
バレンシア 1-5 インテル
ボロ負けしたインテル戦ですが唯一の光がこのゴール。アイマールの技術が無ければもっと酷い試合になってたでしょうな

MVP

最も素晴らしかった選手に贈ります。

インパクトの大きさで言うとジェラードでしょうね。実際計り知れない貢献度もあると思います。ただジェラードにしちゃうと最初の選定基準から外れちゃうので、じゃあ他に誰?ってなると、もう地道に頑張ってたキャラガー以外いないでしょ!

ちなみにUEFAが公式に選ぶ優秀選手は、

GK ツェフ

DF テリー

MF カカ

FW ロナウジーニョ

MVP ジェラード

下は、UEFAが発表した04-05CLの最優秀選手候補者リストです。

GK

ブッフォン(ユヴェントス)

ツェフ(チェルシー)

デュデク(リバプール)

DF

カフー(ミラン)

マルディーニ(ミラン)

ネスタ(ミラン)

キャラガー(リバプール)

ヒービア(リバプール)

テリー(チェルシー)

MF

バラック(バイエルン)

ジェラード(リバプール)

カカ(ミラン)

ジュニーニョ(リヨン)

ファンボメル(PSV)

FW

エトー(バルサ)

ロナウジーニョ(バルサ)

シェフチェンコ(ミラン)

アドリアーノ(インテル)

朴智星(PSV)

◆おまけ

ベストスタジアム賞

最も雰囲気の良かったスタジアムを選びます。サポーターが醸し出す雰囲気ね。

これは、リバプールのアンフィールドに決定ですね。今季だけじゃなく毎年毎年素晴らしい雰囲気を醸し出してるんですが、特に今季は「魔物が住んでいる」と実感出来る程の魔力を発揮していました。苦しい戦いの連続だったレッズが優勝出来たのもサポーターのおかげと言っても過言ではありませんからね。逆1位は言うまでもなくローマのオリンピコとミラノのサンシーロですね。

ベストゲーム賞

15位までを羅列するつもりでしたが、今季は同率が多かった。

1位(100%)
R-16 2nd leg
チェルシー 4-2 バルサ
こんなに興奮した試合は、かつて無いかも。
2位(90%)
グループA 第6節
リバプール 3-1 オリンピアコス
奇跡の結末が用意されたレッズの大逆転劇!!!
グループF 第1節
シャフタール 0-1 ミラン
シャフタールのファンタジーに驚かされた試合
グループF 第1節
セルティック 1-3 バルサ
雰囲気が異常。故に盛り上がった。
グループF 第2節
バルサ 3-0 シャフタール
ファンタジー×ファンタジー=好ゲーム、を証明
グループF 第3節
ミラン 1-0 バルサ
今考えても決勝戦でもおかしくないカード。おもしろいに決まってます
グループF 第4節
バルサ 2-1 ミラン
リターンマッチも白熱。ガウショの終了間際の決勝弾は語り草になるでしょう
R-16 1st leg
マドリー 1-0 ユーベ
対戦が決まっただけでワクワクしたカード。そして期待を裏切らず
R-16 2nd leg
ユーベ 2-0 マドリー
守りに入ったルシェンブルゴの姿勢は残念でしたが、それでもLVの高さを存分に証明
R-16 2nd leg
アーセナル 1-0 バイエルン
追いかける展開のガナーズの攻めとアウェイでも崩れなかったバイエルンの組織に感服
決勝
ミラン 3-3 リバプール
歴史に残る展開となった今季の決勝。今季のレッズを象徴してる様でしたね(笑)
12位(85%)
グループA 第3節
リバプール 0-0 デポル
スコアレスドローでも内容の濃さを魅せてくれました。
グループB 第2節
マドリー 4-2 ローマ
堕ちた名門対決は、とんでもない逆転劇でした。
R-16 1st leg
リバプール 3-1 レバークーゼン
完勝の内容で進めていたレッズに訪れたロスタイムの落とし穴。サッカーってオモロイね
R-16 1st leg
ユナイテッド 0-1 ミラン
「夢の劇場」で魅せたミランの圧倒的な強さ。
R-16 2nd leg
インテル 3-1 ポルト
アドリアーノのワンマンショー。アドリアーノを知りたければ、この試合でしょう
準々決勝 2nd leg
バイエルン 3-2 チェルシー
バイエルンのこういう所は美しいよね
準決勝 1st leg
ミラン 2-0 PSV
ミランの完勝。この時点では格の違いを見せつけたのですが・・・

総括

まずは、今季も素晴らしいゲーム、素晴らしいゴール、素晴らしい興奮、素晴らしいスペクタクルをチャンピオンズリーグよありがとう。

いろんな事がありました。デポルの屈辱的敗退、アンフィールドの奇跡、オリンピコでの悪夢、無観客試合、マドリーの執念、アヤックスの敗退(涙)、メスタージャでの惨劇。03-04シーズンに所謂強豪チームの早期敗退が相次ぎ、そんな彼等の逆襲が期待された今シーズンでしたがそれが現実のものとなったのがR-16!!勿体無いカードが続出、しかしそのおかげでスペクタクルも続出、という好循環。これぞCLの醍醐味。それを味わう事が出来た今季でありました。スペクタクルの流れが決勝戦まで続いた事は非常に喜ばしい事であります。ミラン、チェルシー、バルサ等リバプールよりも戦力的に勝っているであろうチームが優勝出来なかった事によって来季の覇権争いも増々期待出来ます。

来年も頼むよ、CL!