04-05UEFAチャンピオンズリーグ グループA第6節 

2004.12.8 アンフィールド
3
0-1
1
3-0
シナマ(47分、キューウェル
得点
リバウド(27分、直接FK)
メラー(80分)  
ジェラード(86分、メラー  
メンバー
22 カークランド
GK
71 ニコポリディス
   
3 フィナン
  (85分 17 ホセミ)
23 キャラガー
4 ヒーピア
21 トラオレ
  (HT  24 シナマ=ポンゴユ)
DF
30 パントス
32 アナトラキス
12 シュレール
3 ベネティディス
  (84分 8 マリッチ)
 
 
14 シャビアロンソ
18 ヌネス
7 キューウェル
8 ジェラード(C)
6 リーセ
MF
6 ストルティディス
1 カフェス
31 ゲオルギアティス
  (70分 13 レジッチ)
11 ジョルジェビッチ(C)
 
 
5 バロシュ
  (78分 33 ネイル・メラー
FW
10 ジオバンニ
  (87分 9 オッカス)
5 リバウド
   
         カークランド

フィナン  カラガー   ヒーピア  トラオレ

        シャビアロンソ

 ヌネス   ハリー   ジェラド  リーセ

          バロス

布陣
        ニコポリディス

パントス  アナトラ   シュレル  ベネティ

     ストルティ    カフェス

 ゲオルギ    リバウド    ジョルジェ 

         ジオバンニ

sub
1 デュデク GK GK 34 ヤヌ
2 エンショズ DF DF 4 クルヘリス
28 ウォーノック     25 バッラス
15 ディアオ MF MF 7 カスティージョ
シャビアロンソ
キャラガー
ジェラード
イエローカード パントス
アナトラキス
シュレール
レッドカード
ハマン 出場停止選手
スミチェル
シセ
ルイスガルシア
戦線離脱中選手

観戦レポ

試合前までの勝ち点状況は、オリンピアコス10、モナコ9、レッズ7です。
で、モナコはアウェイとはいえ既に最下位が決まっているデポルと対戦。まぁ恐らく勝つでしょう。そんな訳で残る椅子はひとつ。
つまりオリンピアコスとリバプールの直接対決で決まる訳ですよ。
両者の勝ち点差は3。つまりオリンピアコスは引き分け以上でOK
逆にレッズは勝つのが絶対条件で尚かつ2点差以上つけなければ駄目。というのもオリンピアコスホームでの直接対決で0-1で負けてるから。オリンピアコスは例えこの試合負けたとしても1-2とかだったらアウェイゴールで上回るから勝ち抜けなんですよ。
だからこそジェラードのゴールが一番盛り上がったし、一番価値があったし、一番凄かった。
あそこでやっと初めて喜べたんですよ。
それにしても凄まじい試合でした。
まずは立ち上がりからレッズが攻勢をかけてましたね。特にジェラードが目立ちました。
本来はシャビアロンソと並ぶドブレピボーテの位置取りの筈なのに、完全にトップ下。いやむしろFW?ってなぐらい前に前に右に左に上がりまくり。
そのジェラードに牽引されたかのような勢いでCKを取りまくり、ひたすらニアのヒーピアにフワッと合わせる戦術を繰り返します。
それは実際ファウルで取り消された幻のゴールもあったりとかで効果は出てました。レッズ先制か?
でもそれを打ち砕いたのが、神・リバウド。久々に降臨しましたね。この先制ゴールは圧巻やったわ。
FKも凄かったけど、その前のプレーが凄かった。全盛期を思わせる中央突破ドリブルですよ、センターサークル付近からのね。
そりゃシャビアロンソやキャラガーのチェックも甘かったよ。でもね4人を相手に全くパスを出すそぶりも見せず強引に且つ力強く中央をブチ抜きゴールを目指すその姿は正にリバウド!!
最近こんなプレー観た事無かったよ。たいがいは皆さんパスに逃げますからね。それにまず感動した。
そしてFK。あれだけのドリブルを魅せられて得たFKだったので入る予感はプンプンしてましたが実際に決めるとはね。
これもまぁレッズの壁の作りが甘い面はあったけどね。
さてさてこれで残り約1時間でレッズは3点取らなくてはいけなくなりました。
とりあえず前半の内に1点ぐらいは返しておきたかったんでしょうけど、オリンピアコスの自慢の堅い守り(CL5試合で2失点だけ、しかも4試合完封)とリバウドの元気良さの前にそれは叶いませんでした。
さて後半、ベニーテスは当然攻撃のカードを切ってきました。シナマポンゴル投入
さっそくこれが当たります。シナマがいきなり点決めたのもそうだけど、彼の投入によりキューウェルが生き返ったのが大きかった。
リーセが後ろに下がった左サイドにポジションを移すといきなりパントスを抜き去り決定的なパスでシナマのゴールを演出しました。
殆どキューウェルのゴールと言っても良いでしょう。その後も再三再四左サイドで突破を魅せ逆転の影の立役者になりました。
万全で無いバロシュに代えてメラーを投入したのも当たったね。
まぁ彼のゴールはFK崩れから押し込んだだけのゴールで、その前で競り勝ったヌネスのヘッドの方が貢献度は高い気はするけどそれでも直ぐ結果を出したのはお見事。
ラッキーボーイっぷりを魅してくれたよ。
で、ジェラードですよ。2-1でもまだ負けてる状態でしたからね。最後の最後でとんでも無いミドルを魅してくれたよ。
これは歴史に残るね。その前もバロシュのファウルで取り消されたけど1本ミドルを決めてたし感触はあったんでしょう。
全体的に観て色んな課題もあり単純に突破出来た事を喜べない内容ではありましたが、それでも力技でも突破を決めれた価値は高いでしょう。
とりあえず突破しとかないと話にならないですからね。これから先ベニテスフットボールがどう進化していくかも楽しみです。
逆にオリンピアコスは最後の最後でチャンスを逃しました。突破を決めていても全然偶然でもマグレでも無いパフォーマンスを魅せ続けてくれていただけに残念でしょう。
この試合では前線が結構疲れていたので、もっと早目の選手交代があれば活気づかす事が出来て3点目取られる事は無かったんじゃないかと思います。
まぁ結果論ですが。
後はもう少しファウルを減らしましょう。いっつも何か荒れるからね〜。でもそれは褒められたものじゃないけど大人の作戦といえば作戦です。
この試合の審判は結構レッズ寄りだったからその作戦は上手くいかなかったけどね。
なにせジェラード蹴ってましたからね。通常なら1発レッドですよ。でもイエローで済みました。
あそこで退場してれば勿論決勝ミドルも無かったし、展開も大きく変わってただろうし挑発させる事が出来たオリンピアコスの作戦勝ちといえたかもしれません。まぁ審判を含めてサッカーですから。

満足度:90%

MOM:ジェラード