04-05UEFAチャンピオンズリーグ グループG第3節 |
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2004.10.20 メスタージャ
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1
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0-0
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5
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1-5
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アイマール(73分、ディバイオ) |
得点
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スタンコビッチ(47分、ファバッリ) | ||
ビエリ(49分、アドリアーノ) | ||||
ファンデルメイデ(76分、アドリアーノ) | ||||
アドリアーノ(81分、サネッティ) | ||||
クルス(90+1分、スタンコビッチ) | ||||
メンバー
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1 カニサレス |
GK
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12 フォンタナ | ||
23 クーロ・トーレス 17 D・ナバーロ 12 カネイラ (65分 9 コラーディ) 15 カルボーニ |
DF
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2 コルドバ(C) 3 ブルディッソ (HT 4 J・サネッティ) 23 マテラッツィ 16 ファバッリ |
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6 アルベルダ(C) 8 バラハ 19 ルフェテ (82分 7 フィオーレ) 21 アイマール 10 アングロ |
MF
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19 カンビアッソ 14 ベロン 25 スタンコビッチ 5 エムレ |
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11 ディ バイオ |
FW
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32 ビエリ (75分 7 ファンデルメイデ) 10 アドリアーノ (83分 9 フリオ・クルス) |
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カニサレス
トーレス ナバロ カネイラ カルボニ アルベルダ バラハ ルフェテ アイマール アングロ ディバイオ |
布陣
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フォンタナ
コルドバ ブルディソ マテラツイ ファバリ カンビアッソ ベロン スタンコビッチ エムレ ビエリ アドリアーノ |
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sub
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13 パロップ | GK | GK | 1 トルド | |
2 ペジェグリーノ | DF | DF | 26 パスクァーレ | |
24 モレッティ | MF | 6 C・ザネッティ | ||
16 シソッコ | MF | 8 ダービッツ | ||
18 シスコ | FW | |||
アングロ クーロ・トーレス カルボーニ |
イエローカード | ベロン ファバッリ |
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レッドカード | ||||
マルチェナ | 出場停止選手 | ミハイロビッチ | ||
ビュテル F・アウレリオ アジャラ ミスタ ヴィセンテ |
戦線離脱中選手 | ガマラ ココ レコバ キリー マーティンス ゼ マリア |
観戦レポ
こんな試合になるとはね。
過去にも「クーペルデルビー」なんかもあって色々な禍根があるこの両チームの対戦。
今回もマンチーニとラニエリに共通点があったりして(元ビオラ監督)、まぁそんな事関係無くても楽しみな試合です。
が、最終結果がこんな風になるとは。。。。
前半は期待通りの試合でした。
緊張感と殺気が充満した濃い試合。
これは濃かった。後半もこれが見れるとは楽しみだ。そんな風に思ってたよ。
それが1-5って!!
しかもバレンシアが5失点ってのが驚きと共に絶望。
インテルは5得点するチカラがあるのでアレやけどね。
う〜ん、それではバレンシアのボロ負けっぷりを振り返ってみますか。
前半は上にも書いた通りの良い試合でした。
ワンプレー、ワンプレーがおもしろくて、LVが高くて、これがCLだと、そんな試合。
それで後半。
マンチーニのサネッティ投入が、まずはポイントだったか。
なぜ鉄人カピタンがベンチスタートなのかは良くわかんないけど、この後半投入がやはり効いたよ。
コルドバの右ラテラルも堅実でしたが、カピタンは前への推進力、突破力、キープ力、落ち着き、状況判断、とやはり格が違うわ。
それでは得点経過を振り返りましょう。
まずは後半2分、ファバッリのクロスにデキが合わせて先制。
実に呆気なく、実に呆気なく、実に呆気なくインテルが先制します。
結局アドリアーノ、ビエリに釣られ過ぎて、ポッカリとスペースを明けちゃったバレンシアDFのミスです。
そこを突いたデキのフリーランニング、そしてヘディングシュートの技術は見事でした。
ショッキングな雰囲気のメスタージャですが、更に2分後悲劇が襲います。
サネッティの突進からアドリアーノにスルーパス。
バレンシアDFの集中が怪物に釣られる中、怪物はアウトサイドで絶妙クロス。
で、中のビエリがフリーなんですわ。
ほぼ全員右サイドに偏っちゃった訳ですね。
で、ビエリが叩き込んで、あっと言う間の2-0。
この時点でバレンシアの敗北は覚悟しましたね。
というのもこっからバレンシアが3点取れる気しなかったもん。
守りに入れるインテルが堅いってのもあるけど、バレンシアの攻撃に迫力を感じなかったですから。
アイマール=ディバイオのラインは良いんですが、それ以外がね。
伝統的にサイドアタックが肝だと思うんですが、ビセンテがいないだけでここまで攻撃力が下がっちゃうんですね。
アングロは純正左WGじゃないから彼を攻めるのは酷ですが。
結果論で言うと前半のうちにアングロを諦めてバランスを崩してでもコラーディorフィオーレ投入の方が良かったんじゃないのかな?
ラニエリはアングロの魂に懸けたかったんでしょうけどね。
攻撃が良い感じになってきたのはカネイラの負傷でコラーディを入れた後半20分からでした。
ディバイオは頻繁にサイドに流れる動きをしますが、コラーディが入るまでは結局サイドに流れても中が手薄で攻撃が繋がらなかったんですが、コラーディ投入により厚みが出ました。
ディバイオのプルバックをアイマールが蹴り込んだ追撃ゴールもその形。
前半までなら、あの場面でアイマールがマークされてましたが、コラーディにマークが集中する事によってアイマールが走り込めました。
それにしてもアイマールのシュートは素晴らしかった。
メスタージャは一気に追い付けるムードになります。
実際ディバイオのポスト直撃シュートなんかもあったんで追い付いてもおかしくは無かったんですが、そうは問屋が卸さないんですよね。
CBを下げてFWを入れて反撃に出た場合、一度は追い付くもバランスが崩れてるし、後ろは手薄だしで結局逆転される、ってのはサッカーの試合でよくあるパターンだけど、この日の試合がまさにそれ。
特にカネイラは前半からDFの中心的に凄く頑張ってたので彼の離脱は痛かった。
アイマールの追撃弾から3分後、あっさり突き放されます。
アドリアーノのスルーパスからアンディに決められたんですが、明らかに手薄でした。
カルボーニがあっさり振り切られましたが、あれはカルボーニの責任じゃないでしょう。
交代出場直後のアンディが決めたって事もあって、インテルに余計に勢いがついちゃったのも不運でした。
この3失点目がかなりショックだったと思いますよ。
4点目なんて見るのも無惨なくらい完璧に崩されましたから。
簡単に余裕にパスを繋がれ、アングロもあっさりかわされて、サネッティの突破からアドリアーノがゴール。
メスタージャを絶望の淵に落とす完璧なゴールでした。
もはやブーイングする気力もないメスタージャからロスタイムにクルスがダメのダメを押して、1-5でこの惨劇は完結しました。
この5点目のデキのアシストも見事でした。
結局どのゴールもファインゴールでしたよ。インテルの皆うまかったよ。
それだけにチカラの差を見せつけられたっつうか。。。。。。
改めて今のアドリアーノは旬だなと思いました。
こいつさえいれば他の10人誰でもいいんじゃ?って思える選手は久しぶりです。
でも実際はマンチーニがしっかりチーム作ってるからなんですよね〜。
勿論サッカーなんで、うまくいかない試合もあるけど、ハマればこの日の様になるんですね。
逆にバレンシア。
大敗した後に逆に良くなるチームとそのままズルズルいっちゃうチームがあります。
さてどっち?
個人的な予想としては怪我人が戻らないうちは苦しむんじゃないかと思います。
満足度:80%
MOM:アドリアーノ