Fussball Club Bayern Munchen（ドイツ　1位）

○は先発フル出場、▽は先発途中交代とその時間、▲は途中投入とその時間、ーはベンチ、空白はベンチ外。青数字はその節のゴール数。HTはハーフタイムの交代。×は出場停止、休はケガや病気等で戦線離脱中

展望：ブンデスの3連覇は問題無いでしょう。
大黒柱のバラック、ゼロベルトが抜けたとはいえ彼等抜きでも優勝出来るぐらいの実力差を過去2年間で見せつけてきましたからね。
問題はCL。
ドイツ国内では圧倒的でもヨーロッパに出ると優勝した00-01シーズン以来、覇権を争うチカラが衰える一方だったバイエルン。
昨季もそういうチームで、そこからバラック、ゼロベルトが抜けた訳ですから単純計算だと今季もビッグイヤーを獲れる可能性は限りなく低い。
ただ単純計算でいかないのがフットボールなので、その辺の可能性を探ってみましょう。
まずディフェンスは昨季よりも安定するでしょう。
特にCBは昨季はルシオ、イスマエル以外にいなかったのでヴァンブイテンを獲れたのはデカイ。これで不安定なイスマエルをベンチに置いて、力強いヴァンブイテンとルシオのコンビで安心して任せられます。
ファンボメルを加えた中盤センターの守備も安定感が増すでしょう。ハーグリーブスもワンランク成長したし、なにより昨季はデミチェリスが抜群でした。
アタック陣もダイスラーが怪我無く働ければ、シュバ坊とのワイドアタックは相手にとって脅威でしょう。
ポドルスキを加えて人員過多気味のFW陣も一線級ばかり。誰かが不調でも全然問題無いでしょう。昨季不調不調と言われたマカーイですが、それでもチーム最多の17ゴール奪ってる訳なんでそんなに心配しなくても大丈夫でしょ。
不安点を挙げるとすればリザラズやイェレミース、ゼロベルトといった「気の効く」プレーヤーがこぞっていなくなってしまって、最早そういう仕事が出来るのがサリハミジッチぐらいになってしまった事。バラック離脱よりも大きな穴かもしれません。

GL総括：開幕からの4試合を3勝1分、しかも無失点という好成績で楽々とGL突破を果たしました。
でもそれはこのグループ内に限った話であって、「バイエルンが滅茶苦茶強かったか？」と言われると、そうでもない。
このグループに関しては組み合わせに恵まれただけで、バイエルンが突出していた訳では無い。
事実ブンデスではブレーメンの後塵を拝し、取りこぼしも目立ちます。
バラック、ゼロベルトの移籍に加え、ハーグリーブスの戦線離脱が大きく影響しました。
ファンボメルはそこそこ活躍してるものの、まだフィットするまでには時間がかかるだろうし、オットルにも同様の事が言えます。
デミチェリスの不調も痛かったやろうね。
デミチェリスが完調ならば、別にハーグリーブスの離脱なんて痛くも痒くもないからね。
後半戦の個人的な注目点は、マガトがトップ下をどうするか？という点。
サンタクルスやファンボメル、シュヴァインシュタイガーと色々試したものの適材者は見当たらず。
ポテンシャルだけでいうと務め上げるチカラを持っているドスサントスも現時点ではその域に達しておらず放出される予定だしね。
ショルも引退を予定しており多くは望めないでしょう。
ダイスラーが怪我から完全復活すれば最適任者でしょうが、ダイスラーの戦線離脱は慢性的になっており、マガトも計算に入れにくいんじゃないのかな？
そうなるとトップ下を無くす新システムも考えられますが、序盤にやった3トップもあまり効果的な結果を残すまでには至りませんでしたし。。。
さてさてどうなりますか？

総括：予想外のベスト8進出、と言ってよいでしょう。
ダイスラーの引退、マガトの解任と色々ありましたからね。
それでも今季のバイエルンにポジティブな印象は抱けませんでした。
ブンデスで12年ぶりにCL出場権を逃す4位に沈んだ事が今季のバイエルンを如実に示していると思います。
来季は大刷新が起こるでしょうね。
とにかく今季の補強（ヴァンブイテン、ファンボメル、ポドルスキ）が軒並み外れに終わったので、結果を出せるであろうビッグネームを獲得してくる事は間違いないでしょう。

出場時間上位11人で組んだらこんな布陣

　　　　　　　　　カーン

サニョル　　ルシオ　　　ヴァンブイテン　　ラーム

　　　　　　　　　オットル

サリハミジッチ　　　　　　　シュヴァインシュタイガー

　　　　　　　　ファンボメル

　　　　　ピサロ　　　　　　マカーイ

バイエルン 02-03

バイエルン 03-04

バイエルン 04-05

バイエルン 05-06