06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループB 第3節

2006.10.18 エスタディオ ジョゼ アルバラーデ
0
0-1
1
0-0
 
得点
シュバインシュタイガー(19分)
メンバー
1 リカルド(C)
GK
1 カーン(C)
   
12 カネイラ
13 トネル
4 アンデルソン ポウガ
11 テージョ
DF
2 サニョル
3 ルシオ
5 ヴァン ブイテン
21 ラーム
 
 
24 ミゲウ ベロゾ
  (70分 76 パレデス)
10 カルロス マルティンス
  (HT 20 ジャロ)
28 ジョアン モウティーニョ
18 ナニ
MF
39 オットル
  (HT 6 デミチェリス)
17 ファン ボメル
31 シュヴァインシュタイガー
  (47分 退場)
24 サンタクルス
  (50分 20 サリハミジッチ)
 
 
31 リエジソン
19 アレクサンドロ
  (57分 80 ブエノ)
FW
14 ピサロ
11 ポドルスキ
  (65分 19 ドス サントス)
   
         リカルド

カネイラ  トネル   ポウガ  テジョ

       ミゲウベロゾ

  カルロス       モウチニョ

          ナニ

    リエヂソン   アレクサンドロ

布陣
         カーン

サニョル  ルシオ   ブイテン  ラーム

         オットル  

   ボメル        シュヴァ

        サンタクルス

     ピサロ    ポドルスキ

sub
16 ティアゴ GK GK 22 レンシンク
78 アベウ DF DF 30 レル
27 クストディオ MF MF 8 カリミ
34 ジョアン アウベス   FW 10 マカーイ
テージョ
リエジソン
ミゲウ ベロゾ
イエローカード シュヴァインシュタイガー(×2)
オットル
ファン ボメル
ドス サントス
レッドカード シュヴァインシュタイガー(Y×2)
出場停止選手
ファーネルード 戦線離脱中選手 イスマエル
ダイスラー
ハーグリーブス
ゲルリッツ
ショル

大人のバイエルン、臆病なスポルティング

このグループの勝ち組同士の対決となったこの試合。バイエルンとしてはアウェイなので、まずは引き分けでも良し、逆にスポルティングは是が非でも勝ちたいと思っていたでしょう。
スポルティングは好調を維持しているので、バイエルン相手でも一泡吹かす可能性は充分あると思っていました。
しかし蓋を開けてみると、両チームの差は歴然としていました。挑戦者である筈のスポルティングが非常に腰の引けた戦いぶりをしてしまったからです。ホームなんですから立ち上がりからガンガン行くべきだったと思うのですが、非常に慎重。

そのおかげでペースを握ったのはバイエルン。サンタクルス、ピサーロ、ポドルスキーの変則3トップに、両サイドのサニョル、ラームが絡んでチャンスを作ります。徐々に後ろに押し込まれるスポルティング。こうなると中盤にスペースが空いてしまうので、そこからミドルシュートを狙われる展開になってしまいます。
しかもバイエルンの中盤にはシュバインシュタイガー、ファンボメルという中距離砲を得意としている選手がいる訳なんで、彼等にスペースを与えるのは自殺行為にも等しかった。
案の定、シュバインシュタイガーにミドルを決められてしまい先制点を献上してしまいます。
しかしシュヴァ坊のミドルは凄まじかったね。最近狙いまくってるけど、完全に調子に乗っておる。

失点してからようやく目が覚めた感じのスポルティングは、やっとこさ攻めにかかります。ナニ、マルティンス、モウティーニョ、アレクサンドロと活きの良い若手が数多くいるスポルティング。ですが、そんな勢いは逆に老獪なバイエルンディフェンスに上手く丸め込まれて前半終了。

上手く抑えてる印象があったバイエルンですが、マガトはそうは思わなかったらしく後半からデミチェリスを投入。
しかしマガトのプランは後半開始早々崩れます。
シュバインシュタイガーが2枚目のイエローで退場。ハッキリ言ってこの日の主審は微妙でした。黄紙に値しないファウルにカードを出しまくり選手を苛立たせていました。両チーム合わせて8枚のカードが出ましたが、そんなに荒れた試合じゃなかったからね。
さて1人少なくなったバイエルン。プランを崩されたマガトですが、直ぐさま軌道修正してきたのは流石。ロケに代えてサリハミジッチを投入し、試合を落ち着かせます。

ここからのバイエルンは全員の意思統一が成された「大人のフットボール」を展開。格の違いをまざまざと見せつけます。1人少なくなった事によって、より「勝ち点1でも持って帰れたらOK」という余裕が出来たのも大きかった。結局最後まで数的不利を殆ど感じさせない試合運びをしましたからね。
スポルティングは持ち味のパスワークを発揮出来ずに敗北。バイエルンは細かいプレーの方が弱いので、いつものスタイルを貫き通せれば勝機もあったと思うねんけどね。そういう意味を込めて監督も後半からジャロを投入したと思うねんけど、全員に意図は伝わってなかった。
ガツガツした攻撃ならルシオ、ヴァンブイテンなら跳ね返すのはお手のものやからね。

興奮度:70%

MOM:ヴァン ブイテン