06-07 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 1st leg

2007.2.20 サンチャゴ ベルナベウ
3
3-1
2
0-1
ラウル(10分、ニステルローイ
得点
ルシオ(23分、サニョル
ラウル(28分、エルゲラ ファンボメル(88分)
ニステルローイ(34分、エルゲラ  
メンバー
1 カシージャス
GK
1 カーン(C)
   
38 M・トーレス
21 エルゲラ

5 F・カンナバロ
3 ロベルト カルロス
  (59分 15 ラウール ブラボ
DF
2 サニョル
3 ルシオ
5 ヴァン ブイテン
21 ラーム
 
 
16 ガゴ
14 グティ
23 ベッカム

7 ラウル(C)
MF
6 デミチェリス
  (HT 20 サリハミジッチ)
23 ハーグリーブス
31 シュヴァインシュタイガー
  (79分 7 ショル)
17 ファン ボメル
 
 
17 ニステルローイ
20 イグアイン
  (53分 10 ロビーニョ
FW
11 ポドルスキ
  (61分 14 ピサロ
10 マカーイ
   
        カシジャス

トレス  エルゲラ   カンナ  ロベカル

       ガゴ   グティ

 ベッカム   イグアイン   ラウル 

       ニステルローイ

布陣
         カーン

サニョル  ルシオ   ブイテン  ラーム

        デミチェリス 

  ハグリブス       シュバイニ

        ファンボメル

    ポドルスキ    マカーイ

sub
13 ディエゴ ロペス GK GK 22 レンシンク
2 サルガド DF DF 18 ゲルリッツ
24 メヒア   MF 39 オットル
8 エメルソン MF FW 24 サンタクルス
19 レジェス FW
イエローカード デミチェリス
シュヴァインシュタイガー
ハーグリーブス
レッドカード
出場停止選手
シシーニョ
セルヒオ ラモス
M・ディアッラ
マルセロ
戦線離脱中選手 イスマエル

「らしさ」満載

さていよいよCL再開です。
グループリーグも終わったので、ここからはホントに見逃せない試合ばかりが続きます。
そんな中でも屈指の好カードと言えるのがこの「マドリー×バイエルン」。
R-16の初日の中では最重要試合でしょ。

欧州を代表する名門同士の対決ですが、2007年に入ってから共に調子を落としています。
だから試合前も基本的にはネガティブな報道が多かった。
これは名門がゆえの事象ですがね。
そういう見方で言えば、この試合は両チームにとって浮上のキッカケを掴むにはもってこいの試合です。
やはりビッグマッチを制すれば勢いが出ますからね。
リーグ戦で下位チームに負けてしまったりした事なんて皆忘れてくれます。

予想通り両チームの選手達の気合いはハンパなかった。
それはやはり得点後の喜びを見れば一目瞭然でした。
順を追って行くと、まず先制したのはマドリー。
ニステルのキープからのスルーパスに抜け出したラウルがゴール。
やはりビッグマッチに強い男です。
っつうか今季はビッグマッチしか点取ってない。。。
リーガでもマドリーデルビーとクラシコとアウェイのバレンシア戦やからね。
流石と言えば流石ですが、ちょっぴり淋しいよね。

さて先制したマドリーですが、ここから一気に加速とはいきませんでした。
セットプレーからあっさりとゴールを許してしまいます。
サニョルのキック自体は何でも無かったように見えたのですが、合わせたルシオは完全なるフリーでした。
ルシオの歓喜は、レバークーゼン時代のファイナル以上でしたよ。
この試合に懸ける想いが伝わってきます。

しかしルシオの喜びはそう長くは続かず。。。
ベッカムのCKを競ったエルゲラのボールがそのままネットを揺らしました。
と、思ったら微妙にラウルが触れてて、ラウル2点目。
まぁ触れてなくても入ってたけどね。
なんとも呆気ない微妙なゴールでバイエルンは追い付かれてしまいます。

なんと言うか、両チーム共にリードを守れない不安定な戦いぶりです。
この辺が最近の不調を象徴してると言えるのでしょうか??
いまいちリズムが出ていない。

だからマドリーの追加点もグダグダっとした感じ。
ベッカムのFKをニステルがカーンの鼻先で合わせた訳ですが、ゴールの美しさと反比例して雰囲気はグズグズ。
なんかテンポが無いんですよねぇ。
得点は入るけどそこにパッションは無く、唐突感だけが残ります。

そんな悪い予感は後半にモロに的中しました。
2点リードしての後半戦だったのにマドリーの状態はとてもアドバンテージがあるチームには見えませんでした。
立ち上がりこそ悪く無かったものの、あとは押されまくり。
どっちのホームよ?
ボール支配率も60%以上バイエルン。
マドリーはクリアするのが精一杯の状態が続きます。
これほどまでにパスを繋げないチームになってるとは・・・。
前半目立ちまくってたベッカムも後半はまるで別人。
更に、ベッカムと共に前半起点となっていたロベカルが負傷退場する運の無さ。
ロベカルがいなくなってからは苦しさが倍加した印象。

こんな状態のマドリーでしたから失点して当然です。
むしろ、よく同点にされなかったなぁ、って思うぐらい。
何よりバイエルンの攻撃にはマドリーには無い情熱がありましたからね。

ベテランはやはり大事ですよ。
後半から投入されたサリハミジッチとピサロとショルが流れを作りましたよ。
特にサリハミジッチの出来は出色でした。
ロベカルがいなくなった事もあって右サイドを自由自在に陥れてましたからね。
勝負所をわかってはるわ。
前半はハーグリーブスやサニョルの奮闘のみで良い所無しだったバイエルンですが、サリハミジッチがリズムを作った事によって右サイドを中心とした活力が産まれました。

だからもっと早くに2点目を奪えててもおかしくなかった。
そのへんが達成出来無かったのは、やはり現在の調子が下降気味だからかなぁ。
カシージャスの好セーブもあったしね。

「3-1」のまま終わっていれば、バイエルンはかなり厳しかったでしょう。
攻め続けて点が取れてなかったら、更に自信も無くしてたやろうし。
しかし終了間際のゴールによって昇り調子のままドイツに帰れます。
なにせ次は「1-0」で勝てばOKな訳やからね。
一方のマドリーは折角の3ゴールがフイになる2失点。
次のゲームを「引き分けでも良い」と考えればそれ程悲観的になる事は無いのですが、そう考えれないくらい内容が悪過ぎた。
スコアの上では、この試合勝利してる訳なんですけど、そんな風に考えてる選手もサポもいないでしょうね。
しかも週末にはアトレティコとのデルビーも控えてるし。
日程的にもキツイ。

まぁ何にせよ、2nd legがとっても楽しみになった事は間違いない。
更に"見逃せない度"が増しましたよ。

興奮度:70%

MOM:サニョル