06-07 UEFAチャンピオンズリーグ 準々決勝 2nd leg

2007.4.11 アリアンツ アレーナ
0
0-2
2
0-0
 
得点
セードルフ(27分、カカ) 
  インザーギ(31分、セードルフ
メンバー
1 カーン(C)
GK
1 ジーダ
   
20 サリハミジッチ
3 ルシオ
5 ヴァン ブイテン
21 ラーム
DF
44 オッド
13 ネスタ
3 マルディーニ(C)
18 ヤンクロフスキ
 
 
17 ファン ボメル
23 ハーグリーブス
39 オットル
  (HT 24 サンタクルス
30 レル
  (77分 18 ゲルリッツ)
MF
21 ピルロ
8 ガットゥーゾ
  (87分 2 カフー)
23 アンブロッジーニ
22 カカ
10 セードルフ
  (80分 20 グルキュフ)
 
 
10 マカーイ
  (61分 14 ピサロ
11 ポドルスキ
FW
9 F・インザーギ
  (70分 27 セルジーニョ)
   
         カーン

サリハミ  ルシオ   ブイテン  ラーム

    ファンボメル  ハグリブス

オットル              レル

     マカーイ  ポドルスキ

布陣
        ジーダ

オッド  ネスタ   パオロ  ヤンクロ

        ピルロ

 ガッツーゾ       アンブロジニ

     カカ    セードルフ

       インザーギ

sub
22 レンシンク GK GK 16 カラッツ
25 イスマエル DF DF 4 カラーゼ
8 カリミ MF    25 ボネーラ
FW 7 オリベイラ
ファン ボメル
サリハミジッチ
イエローカード
レッドカード
出場停止選手 ボリエッロ
ジラルディーノ
サニョル
シュヴァインシュタイガー
デミチェリス
ショル
戦線離脱中選手 コスタクルタ

これぞカルチョ

今季のミランはイケてないと思っていたのですが、この試合に関しては素晴らしかったです。
最近のCLではずっと4-3-2-1で戦っているミラン。
これまではトップの選手が1人だけだったので、手薄感とカカの孤軍奮闘ばかりが目立っていましたが、この日はそれを全く感じませんでした。
セードルフがバリバリ元気だったのと、1トップをピッポが務めた事がこれまでとの違いではないでしょうか。
やっぱジラルディーノよりピッポでしょ〜、アンチェロッティさん。
ゴール前での迫力、恐さが全然違うよ。
ピッポのゴール自体はリプレイで見る限りオフサイドでしたが、ああいう所を常に狙っている姿勢が大事だし、勝敗を分けますよね。
コンディション面で万全じゃなかった、ってのも使わなかった理由としてあるかも知れませんが舞台が大きくなればなる程に力を発揮する男なんで、これから益々期待出来そうです。
大舞台に強いと言えば、セードルフもそう。
お得意の弾丸シュートで先制ゴールを奪い、イマジネーション溢れるヒールキックでピッポの追加弾をアシストしました。
2点目のアシストはバイエルンディフェンスだけで無くラインズマンをも惑わしましたからね。
得点に絡む以外にもサリハミジッチを抑え込む等、守備面での活躍も目立ちました。
彼等2人の好パフォーマンスがカカの負担を減らし、カカはプレッシャーが軽減された事によってパフォーマンスが良くなるという好循環。
こういう状態になるとイケてなく思えてた4-3-2-1も攻守にバランスの取れた安定したシステムに見えてくるので不思議なもんです。
中盤のガットゥーゾ、アンブロジーニという2人の潰し屋にバイエルンは苦労させられました。
例えそれを乗り越えてもネスタ、マルディーニという盤石のCBコンビ。
特にネスタのパフォーマンスは出色でした。
ネスタは100%のコンディションじゃないのにこれだけ出来るとは流石です。
オッド、ヤンクロフスキとで形成する4バックの連帯感も抜群でした。
エリア内に入り込めず苦しむバイエルンは打開策としてミドルシュートを盛んに放っていましたが、これもヂダが危なげなくセーブ。
枠に来ないシュートの見極めなんか相変わらず素晴らしいよね。

今季のCLで再三見受けられた不安定さを感じさせなかったこの日のミラン。
以前までの印象ならユナイテッド相手では渡り合えない感じでしたが、敵地でこれだけ出来たこの日の様なプレーが発揮出来れば均衡した戦いも期待出来そうです。

バイエルンはここにきてタレント性の低さが浮き彫りになってしまった印象です。
だって先発の両サイドアタッカーがオットルとレルですからね。
これではチョット侵略するのは難しいでしょう。
ダイスラーやシュバイニと比較すると何段階も見劣りしてしまいます。
交代要員で実質使えそうなのもピサーロとサンタクルスぐらいだしね。
今更こんな事言っても仕方ありませんが、結局最期までバラックとゼロベルトの穴が埋まりませんでしたね。
ファンボメルはバルサに居た頃から「惜しい!」ってのは良くあったんだけど、その印象はこの試合でも変わらず。
PSV時代は絶対的な選手だったけどワンステップ上の壁を突き破るのは、やはり難しいのでしょうか。

興奮度:75%

MOM:セードルフ