Valencia Club de Futbol（スペイン　3位　予備予選3回戦から）　　　　　　　　　　　　

○は先発フル出場、▽は先発途中交代とその時間、▽赤数字は退場時間、▲は途中投入とその時間、ーはベンチ、空白はベンチ外。青数字はその節のゴール数。HTはハーフタイムの交代。

展望：キケ・フローレスの就任によりラニエリ時代の悪夢を振り払った昨季のバレンシア。
キケ2年目の今季は更なる躍進が期待出来ます。そんなバレンシアは実に的確な補強をしました。
まずF・アウレリオの移籍とカルボーニの引退で手薄となった左ラテラルにデルオルノを補強。昨季レギュラーだったモレッティが迫力不足なだけに、この補強はドンピシャでしょ。右のミゲウと合わせて超攻撃的なラテラルコンビの完成であります。
そしてルフェテが抜けた右サイドアタッカーですが、ここには遂にホアキンを迎え入れる事に成功しました。よく36億円もあったなバレンシア。これで右ホアキン、左ビセンテという最強ウイングコンビの誕生です。今から彼等がポジションチェンジして攻める姿を思い浮かべるだけでwktkです。
アイマール、ミスタが抜けた穴にはモリエンテスをイングランドから呼び寄せました。昨季アイマールやミスタがやっていた仕事をビジャがやり、ビジャがやっていた仕事をモリがやるイメージでしょうな。着実にステップアップしているビジャなんで心配は無いでしょう。アイマールの様なファンタジーは出せないでしょうが、アイマールの様に離脱ばかりする訳じゃないので年間通しての計算はたちます。
クライフェルトの退団は全然穴じゃない（笑）だって昨季も1点しか取ってないからね。セリエで昨季19ゴールを挙げたタバーノを獲ったのでモリやビジャに何かあったとしてもクライフェルトより頼れます。
それからガビランとシルバをそれぞれレンタル先から戻しました。昨季のアルビオルもそうだけど、バレンシアはこういうのが上手いよね。レンタル先で確実に成長してきてくれてるよ。実に効果的やね。
と、こうして振り返ってみても素晴らしい陣容です。システム全体を見ても全く穴も隙も無い。昨季MVP級の活躍を見せたカニサレス。そしてそのカニサレスと息の合ったディフェンスライン。世界最高のCBである事をドイツ大会でも再び証明してみせたアジャラも残留し、アルビオルも大きく成長、マルチェナ、ナバーロだって全然遜色無い。ラテラルは前述した様に超攻撃的で非常に魅力的。C・トーレス、モレッティという堅実なバックアッパーもいます。CHもアルベルダ、バラハの永年のコンビに変化をつけれるエドゥ、潜在能力はアイマール以上のヴィアナ、更にマルチェナ、アルビオルもプレー可能なので選ぶのが大変。
両サイドはより大変で、ホアキン、ビセンテという絶対的な2人以外にもシルバ、ガビラン、アングロ、レゲイロと贅沢な陣容です。
トップはさっき書いたから省略。どうです？最終ラインから前線まで、スタメンからサブまで、額面通りに働けば全く隙が無いでしょ？？
とりあえずGLぐらいはアッサリと突破してほしいもんです。

GL総括：巨大戦力が額面通りの働きを披露し開幕3連勝。
これでGL突破を確実にしました。
この頃のバレンシアはリーガでも素晴らしい戦いぶりで、内容、結果共に抜群でした。
ビッグイヤーも本気で狙える感じだったのです。
しかし、そこからが大変。
呪われてるとしか思えない程の怪我人続出。
リーガでも勝てない日々が続き、内容もガタ落ち。
前半の貯金が無ければGL突破も危うかったかも知れません。

総括：元々選手層が薄いのに、あれだけの怪我人を抱えながらも最終的にはCLベスト8、リーガ4位。
立派な成績を残しました。
これにはやはりキケの手腕が大きいやろね。
チェルシー戦こそ残念なラストでしたが、インテル戦も含めてアウェイでの戦い方は幾多のクラブチームのお手本となった事でしょう。
来季はアジャラの退団という大きなマイナスがありますが、アルビオルも成長を続けていますし大きな破綻にはならないでしょう。
むしろ今季のシルバのブレイクの様なポジティブなサプライズの方が期待出来るチームですからね。

出場時間上位11人で組んだスタメン

　　　　　　　　　カニサレス

ミゲウ　　アルビオル　　　アジャラ　　モレッティ

　　　　　　　　　アルベルダ

　　　ホアキン　　　　　　　　　D・シルバ

　　　　　　　　　 アングロ

　　　　モリエンテス　　　ビジャ

バレンシア02-03

バレンシア04-05