06-07 UEFA チャンピオンズリーグ グループD 第1節

2006.9.12 スタディオ ゲオルギオス カライスカキス
2
1-2
4
1-2
コンスタンチヌ(28分、ストルティディス
得点
モリエンテス(34分、ビジャ
カスティージョ(66分、ジョルジェビッチ モリエンテス(39分)
  アルビオル(85分
  モリエンテス(90分、シルバ
メンバー
71 ニコポリディス
GK
1 カニサレス
   
14 ジェブワコフ
  (HT 30 パントス)
27 ワドゥー
32 アナトラキス
  (69分 55 ジュリオ セザール)
3 ドミ
DF
2 ミゲウ
20 アルビオル
4 アジャラ
24 モレッティ
 
 
6 ストルティディス
1 カフェス
10 リバウド
MF
5 マルチェナ
22 エドゥ
10 アングロ(C)
19 ガビラン
  (72分 21 D・シルバ)
 
 
23 コンスタンチヌ
7 カスティージョ
11 ジョルジェビッチ(C)
FW
7 ビジャ
  (81分 11 レゲイロ
9 モリエンテス
  (90分 18 ホルヘ ロペス)
   
       ニコポリディス

ゼブワ  ワドゥー   アナトラ  ドミ

       ストルティディス

   カフェス       リバウド

カスティジョ         ジョルジェ

       コンスタンチヌ

布陣
       カニサレス

ミゲウ  アルビ   アヤラ  モレティ

    マルチェナ   エドゥ

 アングロ          ガビラン

       ビジャ モリ

sub
74 ブティナ GK GK 25 ビュテル
2 パツァツォグル DF DF 17 D・ナバーロ
8 マリッチ MF   23 クーロ トーレス
21 ゲオルガトス   MF 14 ビセンテ
9 オッカス FW
ワドゥー イエローカード エドゥ
アジャラ
レッドカード
出場停止選手 ホアキン
戦線離脱中選手 アルベルダ
バラハ
デル オルノ
タバーノ

前途多難な両チーム

負けたオリンピアコスは勿論の事、勝ったバレンシアも素直に喜べない、そんな一戦でした。時系列で振り返ってみると、まず立ち上がりから押したのはオリンピアコスでした。カスティージョ、ジョルジェビッチの両WGがガンガン仕掛けてバレンシアを押し込み、中央のコンスタンチヌのポストプレーから「神」リバウドがシュート!ってパターンで攻め立てます。オリンピアコスの美しい攻めばかりが目立ちましたが、解ってて止めれなかったバレンシアDFが大問題。カニサレスが怒りの指示を出しまくりますが、その声も空しく前半28分ネットを揺らされます。簡単な縦パス1本で破られました。正直アルビオルの対応がショボ過ぎ。でもフットボールってのは意味不明なスポーツで、この失点直後からバレンシアが息を吹き返すんですよね。それまではデコボコのピッチに完全に足をとられ、ロクにパスも回せてなかったのにアッという間に逆転します。いずれもゴールはモリエンテスですが、モリ夫はオイシかっただけで、1点目はビジャ、2点目はアングロのゴールと言っても良い。ただ「オイシイ」ポジションにいるのがCFの仕事ですからね。特に素晴らしかったのはビジャ。1点目の起点となった訳ですが、エリア内で完全に「個」のチカラだけでゴールをこじ開けました。その後も常にウラを狙う姿勢でオリンピアコスにプレッシャーを与え続けたビジャ。GKとの1対1を決めてりゃ間違いなくヒーローやったのに。前半を「なんとなく」ペースを奪って終えたバレンシア。スコアも上手い具合に逆転出来、文句は無いように思えたのですが、後半が始まると再びペースはオリンピアコス。つまり根本的なDFのリズムの悪さが改善された訳じゃなかったのです。ただ前半と違ってリードしてるし、オリンピアコスDFも不安定やし、で前半の最初ほどボコボコにやられていた訳じゃ無かった。それでも「いつでも失点する雰囲気」は健在で、実際66分に同点に追いつかれます。またしても縦パス1本、またしてもアルビオルのショボい対応。まるでVTRを見ているかのようです。違ったのはココではカスティージョのシュートが鮮やかだった事。ファインセーブを繰り返していたカニサレスでもアレは無理でしょ。カスティージョは03-04のCLで個人的にお気に入りになった選手だったのですが、過去2シーズンはノーインパクト。てっきり終わっちゃったのかと思ってました。しかしそうでは無かった。これは嬉しい。目をつけていた選手が活躍するのは純粋に嬉しい。さて話を戻しましょう。同点に追いつかれたバレンシア。俺なら前半の内にアルビオル交代させてるが、キケは動かず。リバウドが決定機を外してなければオリンピアコスが勝っていてもおかしくない試合。でもキケの判断は正しかった。残り5分、アルビオルが決勝点を叩き込みます。CKのコボレを文字通り「叩き込む」ゴール。そない強く撃たんでも、って思ったけど、この豪快さも魅力か。っていうかこの選手なにか「もってる」ね。この試合サイテーの出来やったのに、決勝ゴールですよ。バレンシアの次期スター候補である意味がわかりました。順調にいけばリーガを代表するスターになる可能性があるよね、確かに。再逆転されて落ち込んでるオリンピアコスに容赦なくモリがハットトリックを決めて試合終了。相変わらずギリシャのチームは諦めが早いよね。モリが決めた最後のCKからのヘッドなんて、ホントに「あっさり」。国民気質かも知れませんが、テンションの振れ幅が大き過ぎる。あれだけ異様な盛り上がりだったスタンドも2-3にされた時に一気に凍ったからね。まだ1点やねんから可能性充分あったのに。でもこういうのって修正しようと思ってもすぐは無理やから厳しいよね。ってな訳でゲームとしては凄く躍動感があり楽しいゲームだったのですが、両チームともに課題が山積み。「シーズン序盤やから」っと楽観的に考えるのもアリやとは思うけど。。。

興奮度:80%

MOM:ビジャ