06-07 UEFA チャンピオンズリーグ グループD 第2節 |
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2006.9.27 エスタディオ メスタージャ
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2
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2-1
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1
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0-0
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アングロ(13分、ビジャ) |
得点
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トッティ(18分、PK) | ||
ビジャ(29分、モレッティ) | ||||
メンバー
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1 カニサレス |
GK
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32 ドニ | ||
2 ミゲウ 20 アルビオル 4 アジャラ 24 モレッティ |
DF
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2 パヌッチ 21 フェラーリ 13 キヴ 22 トネット |
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6 アルベルダ(C) 22 エドゥ 10 アングロ 14 ビセンテ (90+2分 19 ガビラン) |
MF
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16 デ ロッシ 77 カッセッティ (64分 35 オカカ) 20 ペッロッタ 7 ピサーロ 8 アクイラーニ (HT 9 モンテッラ) |
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9 モリエンテス (87分 11 レゲイロ) 7 ビジャ (72分 21 D・シルバ) |
FW
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10 トッティ(C) | ||
カニサレス
ミゲウ アルビ アヤラ モレティ アルベルダ エドゥ アングロ ビセンテ モリ ビジャ |
布陣
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ドニ
パヌッチ フェラリ キヴ トネット デロッシ カセティ ペロッタ ピサロ アクイラ トッティ |
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sub
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25 ビュテル | GK | GK | 1 クルチ | |
17 D・ナバーロ | DF | DF | 33 フレッディ | |
16 ウーゴ ヴィアナ | MF | MF | 14 ファティ | |
18 ホルヘ ロペス | 18 ビルガ | |||
28 ロージ | ||||
アジャラ アルベルダ |
イエローカード | フェラーリ デ ロッシ ピサーロ |
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レッドカード | ||||
ホアキン | 出場停止選手 | |||
マルチェナ バラハ デル オルノ タバーノ |
戦線離脱中選手 | ヴチニッチ マルティネス タッデイ マンシーニ メクセス |
ローマの可能性とバレンシアの幸運
開幕戦は共に4得点を奪った勝利を飾った両チーム。元々の下馬評でもこの2チームを推す声が多く、そういう意味では早くも頂上決戦です。アウェイのローマは引き分けでも良いのですが、今のローマはそんな姿勢を見せません。ローマは前半、非常にファンタスティックな内容を披露しました。1トップのトッティにガンガンにボールが入り、そこからおもしろい様にパスが展開されていきます。2列目のカセッティ、ペロッタ、ピサロ、アクイラーニが先を争う様にエリア内に侵入して行き、バレンシアはされるがままでした。1トップのトッティは基本的に下がってボールを受けるのですが、その動きにCBのアルビオル、アジャラは釣られる訳にはいきません。釣られてしまうとウラにスペースが空いて、前述の4人に走り込まれてしまうからです。所謂2列目からの飛び出しなのでオフサイドトラップも通用しません。では釣られずに待機するとどうなるか?これはこれでローマにペースを握られる結果になるのです。トッティが下がる事によってローマの中盤の人数は6人。対するバレンシアは4-4-2なので4人。数的不利からパス回しは自然とローマ中心になります。スムーズにパスが繋がるローマに対して、拙いパス回しだったバレンシア。なにも原因はエドゥの存在感の無さだけではないのです。そんな感じで前半のローマは最高の出来でした。中盤の選手には物凄く負担がかかるし、頭も使わないといけないスタイルのフットボールですが、その分やりがいもあるのでしょう。実際やっているローマイレブンは、とても生き生きしていました。そういう中盤の選手達の地道な働きとトッティという才能があってこそ可能なシステムですが、新しいスタンダードを感じさせます。でもそんな最強システムをもってしても負けたローマ。勝負ってのは強いチームが勝つとは限らないのです。ペースを握っている中で先制点を奪われたローマ。これはチョットした不運から起きたものでした。モレッティのロングボールをビジャからダイレクトで折り返し、しかしこれはミスキック。しかししかしアングロが丁度その位置に。ボレーの技術は素晴らしかったが、ラッキーとも言える先制ゴールでした。ロングボールもショートパスが繋がらないので仕方無しに蹴ったみたいな感じやったし。でもペースを握っていたのはローマだったので、5分後に追い付きました。これは当然です。必然です。でもまたしても不運から失点。29分、モレッティのパスを受けたビジャがミドルシュートの構え、これは明らかにブロック可能、と思った刹那、キヴが滑っちゃいました。。。ビジャの教科書通りのコースを狙ったミドルで勝ち越し。しかし個人的にはローマは後半追い付けると思っていました。前半の調子でやれば何度も決定機は作れる。1点は確実に奪える。しかし現実は想像とは違います。なんと後半スパレッティは最強システムを放棄します。CFのモンテッラを投入したのです。何故かゼロトップを捨てました。セリエではモンテッラが活躍したらしいけど、パルマとバレンシアじゃLVが違います。パルマぐらいならシステムに関係無く4点取れる時もあるでしょう。しかしバレンシアはバルサがホームでも勝てない相手なのです。モンテッラを責めるつもりはないが、後半のローマは普通のチームに成り下がってしまいました。更に泥沼スパレッティはオカカも投入。このチームに於いてはFWを増やせば増やすほどチャンスが減るという逆転現象が起きる事に監督が気付いていない様子です。前半得点の臭いが漂い続けていたローマからサッパリと臭いが消えました。こうなったらバレンシアは楽です。こんな試合を取りこぼす筈もありません。2-1のままゲーム終了です。稼いだ勝ち点とは裏腹に未来への可能性を感じさせたのはローマ。でもそんな中でもしっかりと結果を出したバレンシアは勝負強いとも言えます。まぁこのグループ、この2チームで決まりでしょう。個人的にはビセンテに元気が無かったのが気になりました。ドリブルでつっかけるシーンが殆ど無かった。怪我の影響なんかな?
興奮度:80%
MOM:アジャラ