10-11 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 2nd leg |
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2011.3.15 アリアンツ アレーナ
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2
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2-1
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3
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0-2
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マリオゴメス(21分) |
得点
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エトー(4分、パンデフ) | ||
ミュラー(31分) | スナイデル(63分、エトー) | |||
パンデフ(88分、エトー) | ||||
メンバー
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35 クラフト |
GK
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1 ジュリオ セーザル | ||
21 ラーム(C) 5 ヴァン ブイテン (70分 28 バドシュトゥバー) 2 ブレーノ (90分 39 クロース) 23 プラニッチ |
DF
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13 マイコン 6 ルシオ 15 ラノッキア 26 キヴ (87分 55 長友佑都) |
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30 ルイス グスタボ 31 シュヴァインシュタイガー 10 ロッベン (68分 8 アルティントップ) 25 ミュラー 7 リベリー |
MF
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19 カンビアッソ 8 チアゴ モッタ 27 パンデフ (90分 14 ハルジャ) 5 スタンコビッチ(C) (51分 29 コウチーニョ) 10 スナイデル |
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33 マリオ ゴメス |
FW
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9 エトー | ||
クラフト
ラーム ブイテン ブレノ プラニチ グスタボ シュバイニ ロッベン ミュラー リベリ マリゴメ |
布陣
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ジュリオセザル
マイコン ルシオ ラノキア キヴ クチュ モッタ パンデフ デキ スナイデル エトー |
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sub
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1 ブット | GK | GK | 12 カステラッツィ | |
16 オットル | MF | DF | 2 コルドバ | |
44 ティモシュク | 23 マテラッツィ | |||
18 クローゼ | FW | MF | 17 マリガ | |
ブレーノ ルイス グスタボ |
イエローカード | ルシオ チアゴ モッタ パンデフ ハルジャ |
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レッドカード | ||||
出場停止選手 | ||||
オリッチ | 戦線離脱中選手 | サムエル ディエゴ ミリート J.サネッティ |
You'll Never Walk Alone
まさかまさかのドラマティック結末!!
いや〜、驚きです。
ディフェンディングチャンピオンの意地が炸裂しましたね。
1st leg、ホームのサンシーロで0-1で敗れるという屈辱を経て臨んだ2nd leg。
もうインテルの面々は勝つ事しか頭になかったでしょう。
そう、それしか突破の道は残されていなかったのですから。
そしていきなり結果を出します。
開始直後、エトーが先制ゴールもとい同点ゴール。
オフサイドっぽかったけど、エトーの持ち味であるスピードと裏への抜け出しが発揮された得点でした。
これで状況はイーブンに、いやそれどころかバイエルンは2点目のアウェイゴールに怯えなくてはならなくなりました。
いや〜、おもしろくなってきました。
でもバイエルンがアウェイゴールを恐れていた、って記述は部分的には訂正しなければいけません。
前半の彼等はインテル同様に勝つ事しか考えていないようでした。
その証拠にアッサリと逆転し、更には3点目、4点目のチャンスもあったからです。
リベリがGKとの1対1を失敗しなかったり、ラノッキアがライン上でクリアするよりも速くミュラーの足が届いていたら、もうその時点で試合は決まっていたでしょう。
ところが前半を1点差(もといトータル2点差)で終わった事でインテルにも希望が残った。
そして後半は希望に燃えるインテルに対して、失敗を恐れるバイエルンという構図が顕著に。
やっぱり守りを意識しちゃうと駄目な方向にいく試合って多いですよね。
今回のバイエルンに限らず、幾度もそんな試合を観てきましたよ。
しかもバイエルンは守ろうとして守れるチームじゃなかったのも痛かった。
なにせヴァンブイテンとブレーノのCBコンビは脆弱過ぎる。
エトーに簡単に揺さぶられる、翻弄される。
CLのノックアウトラウンドで戦えるコンビじゃなかったね。
絶対バトシュトゥーバーの方がマシやん、なんでベンチやねん、と思ってたんですがファンハールが重い腰を上げたのは2-2になってから。
スナイデルのミドルシュートが決まってから動いてるようでは遅いよ。
もうこっからは完全に後手後手ですわ。
結局、終了間際にパンデフに逆転ゴールを喰らって万事休す。
この場面もエトーに振り回され過ぎ。
(ここで長友が陰のアシスト!みたいな報道のされ方してますけど、それは言い過ぎ。ゴールになる4つ前ぐらいのパスを出しただけで「起点は○○!」と言ってるぐらいのレベル。こういう伝え方は今後の為にもホントに止めた方が良いと思うんですよね。別に今回も完全に長友がプレーに関与していないわけではありませんけど、大袈裟なのはどうかと。)
ここから慌ててファンハールは攻撃的選手を投入しますが、またしても遅すぎ。
しかも結局ブレーノに代えてますからね。
んで最終的にはグスタボとバトシュトゥーバーのCBコンビに。
最初からコッチの方が良かったんじゃ・・・。
あとロッベンが(おそらく怪我か何かで)交代してから、一気に攻撃力が下がったのも痛かった。
ロッベン頼りとは思ってなかったし、そうは見えなかったけど全体の意識としても後ろにいっちゃったかな。
ジュリオ・セザルがロッベンの交代を一番喜んでたかもですが。
(1st legの決勝点に繋がったファンブルは前回のレポでも書きましたがセザルの責任は無いと思う。
でも今回の1失点目のファンブルは完全なるミス。あれは捕れないなら弾く判断に切り替えないと。)
リベリがもうちょっと頑張れたらなぁ。
もうピーク過ぎちゃったかな。
インテルで称賛を浴びるべきはラノッキアでしょう。
これまで観たインテルの試合の中でもベストなパフォーマンスだったんじゃないでしょうか。
ボールを奪うチカラが半端無かったね。
準々決勝の1st legはルシオが出場停止だけど、ラノッキアがいれば心配ないでしょう。
冬の移籍で加入したばかりですけど、よくフィットしてますよ。
まぁまだ相手も決まってない話ですが。
あとはエトーさんですな。
もう1回書くけど、この日は完全に攻撃の中心で「戦術はエトー」と言っても良いぐらい彼がキーになってましたから。
逆に心配なのはコウチーニョ君。
殆ど何も出来ず。
ボールを持っては取られ、終盤は消えてしまいました。
この日はベンチにFWがおらず、そんな中では最も攻撃的な選手って事で、いの一番に起用されたんだろうけど期待には応える事が出来てませんでした。
これまでレオナルドに対して「何故コウチーニョを使わない!」と思い続けてきましたが、今日の出来を見せられては黙らざるを得ません。
シーズン序盤の輝きをもう一度見せてくれ、コウチーニョ!!!
P.S.インテルの布陣について、一言二言。
上の図に記した様な感じが基本構成だったと思うのですが、中盤がダイヤモンド型で、前線が2トップの様な時間帯もあった。
その場合は、底にモッタ、右にクチュ、左にスナイデルで2トップ下がデキ。
2トップは勿論エトーとパンデフね。
この場合でも、上図の場合でもスナイデルは「左」であって、このスナイデルの左起用が一部で話題になっていた。
ですが、スナイデルの「左」ってそんなに珍しかったっけ!?
ファンタジスタな位置に入る時でも、汗かき役な位置に入る時でも常にピッチ全体を動き回って1つの位置で固まってる選手ではないのでね。
そんなに特筆すべき事なんかな、と。