09-10 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 2nd leg

2010.4.6 カンプ ノウ
4
3-1
1
1-0
メッシ(21分)
得点
ベントナー(18分)
メッシ(37分、ペドロ)  
メッシ(42分、ケイタ)  
メッシ(88分)  
メンバー
1 バルデス
GK
1 アルムニア(C)
   
2 D.アウベス
4 マルケス
18 G.ミリート
22 アビダル
  (53分 19 マクスウェル)
DF
3 サニャ
5 ヴェルメーレン
18 シルベストル
  (63分 27 エブエ)
22 クリシー
 
 
6 チャビ(C)
16 セルヒオ ブスケッ
17 ペドロ
  (86分 8 イニエスタ)
15 Se.ケイタ
MF
15 デニウソン
8 ナスリ
2 ディアビ
14 ウォルコット
7 ロシツキー
  (73分 
9 エドゥアルド ダ シウバ
 
 
10 メッシ
11 ボヤン
  (56分 24 トゥーレ ヤヤ)
FW
52 ベントナー
   
         バルデス

アウベス  マルケス   ガビ  アビダル

       チャビ   ブスケ

 ペドロ             ケイタ

       メッシ  ボヤン

布陣
         アルムニア

サニャ  ベルメレン  シルベス  クリシ

        デニウソン

     ナスリ     ディアビ

 ウォルコット         ロシツキ

        ベントナー

sub
13 ピント GK GK 21 ファビアンスキ
32 フォンタス MF DF 30 A.トラオレ
35 ジェフレン     31 キャンベル
14 アンリ FW   37 イーストモンド
MF 32 メリダ
イエローカード デニウソン
ロシツキー
エブエ
レッドカード
プジョル
ピケ
出場停止選手 セスク
イブラヒモビッチ 戦線離脱中選手 ファン ペルシ
ラムジー
アルシャビン
ギャラス
ソング

もはや形容のしようがないメッシ

勝ち上がり条件を一応おさらい。
1st legは2-2の引き分けだったので勝った方が突破です。
引き分けの場合は3点以上入っての引き分けならアウェイゴール差でガナが突破。
1点以下の引き分けなら同様の理由でバルサが突破。
2-2のエンパテの場合のみ延長戦です。

つまりガナは何がなんでも得点が必要。
バルサはスコアレスドローでも良いんだけど、そんなもんを狙いにいく戦い方をしてしまったら悪い結果になるのはミエミエです。
余裕もったらロクな事ないからね、ガツガツいかんと。

っつう訳でキックオフ。
まずは前半。
フットボルの不思議さを感じさせられた前半でした。
この日のバルサの不安材料といえば、前述した様にメンタル面。
それは悪い方に的中してしまいました。
非常にフワ〜と試合に入ってしまいましたね。
ガンガンプレッシングに行くわけでもなく、選手の連動性はなく、オフザボールの動き出しも殆どなく、ボールを持ったらゆっくりと余裕をもってリスクの無いパス回しを繰り返すバルサ。
これぞ悪い時のバルサ、って感じ。

これは不味いぞ、これは不味いぞ〜って思ってたら案の定ガナが先制。
ファウル臭かったし、オフサイド臭かったけど、それでもバルサの内容の悪さから考えたら必然の失点ですよ。

ただこれでメッシにはスイッチが入りました。
前半だけで怒涛の3得点。
特に1点目、豪快にミドルシュートを叩き込んだ後のパフォーマンスよ。
観客を煽りまくってたからね。
普段はあんな事をしないレオだけに、よっぽど苛々していたんでしょうなぁ、チームの不甲斐ない出来に。
ホンマに危機感持ってやらないと、アウェイゴール取られれば取られるほど立場が危うくなっていくんですから。。。
前半3-1ですが、これで油断しちゃって前半の最初の様な雰囲気で試合しちゃうと後半に大変な事が起こっちゃいます。

それにしても冒頭に「不思議」と書いたのは、1st legあれだけガナを圧倒した完璧な内容で無得点だったのに、今回の様な悪い出来で3得点入っているという事実です。
ホンマにフットボルってのは、何が起こるかわかりません。

んで後半。
後半のバルサは完全に省エネモードでした。
気が抜けてるとか油断してるとかじゃなくて、流していた。
大量得点で勝ってる試合の残り数十分、って感じの戦い方。
まぁこれはこれで、しゃーない。
ボヤンからヤヤへの交代がもし怪我じゃなくて戦術的なものだとしたら、ペップも省エネモードへのシフトを容認した、って事やしね。
ひたすらにゴールへ向かうパスじゃなくてキープする為のパスを続けて時計を回しました。

それでも締めはキッチリと。
終了間際にメッシが4点目を決めて、観客を笑顔で帰宅させました。
こういうの大事やからね〜。


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約1年ぶりに試合を観戦。
2011年6月10日、久々に振り返ってみました。
たった1年なのに懐かしく感じられるもんです。
忘れてる部分も多かったし。

いや〜メッシ劇場でしたね。
勿論結果や誰が得点したか、そしてその経過ぐらいは覚えてたけど改めて衝撃を受けました。
凄いよメッシ。
やっぱり別次元だわ。
2010年のバロンドール、下馬評ではチャビやイニエスタが有利と言われていたけど蓋を開けてみればメッシの受賞でした。
何故?みたいな声もありましたけど、この試合を観て貰ったら一発で解決ですよ。
レオ以外に考えられんわ。
この試合が全世界に配信されてたわけですから、当然の受賞ですよ。

それにしても凄かった。
ドリブルもシュートもパスも全て冴え渡ってたもんね。
速いながらも高精度、そして力強さまでも兼ね備えた完璧なミドルシュートを突き刺した1点目。
スルーパスで相手を切り裂き、それでいて最期のオイシイところも持って行った2点目。
高速ドリブルをしながらループシュートを放つというアンビリーバブルなプレーで魅せた3点目。
相手DFを引きずりまくった挙げ句、GKの股を狙う余裕まであった4点目。
神ですよ神。
いや、宇宙人か。
もう陳腐な形容しか出てこないぐらいに素晴らしかった。

バルサのシステムですが、そういえば1年前はこんな感じだったね、と懐かしく感じられた。
4-2-3-1的なね。
チャビとブスケがドブレピボーテ的に並び、その前にペドロ、メッシ、ケイタ。
トップにボヤン、という。
勿論10-11シーズンのようなメッシ0トップの4-3-3みたいになってる時間帯もあったけど、基本は4-2-3-1でした。
上の図で4-4-2っぽく書いてたのは、メッシが前に行きまくってたからやろうね。

ボヤンに代えてヤヤを投入してからは、前述したボヤンの位置にレオが入り、レオの所にチャビが入ってました。
アビダルは故障による交代で、ペドロ→イニもポジションチェンジは無くそのままでした。

1年経ってから観て驚いたのはミリートの安定感ね(苦笑)
まさに元帥の名に相応しい、素晴らしく堅い守りをみせてくれてましたよ。
そういえば昨季の出来は凄く良かったもんなぁ。
なんで1年で急降下しちまったんだろ。

逆にペドロは、このシーズン凄く良かったイメージがあったけど、この日はそうでもなかった。
細かなミスも多かったし、決定機にもそんなに絡めてなかったし。
まぁガビしかりペドロしかりイメージなんてそんなもんですわ。
過去は美化されがちやしね。

あと↑の私自身のレポを読んで少々驚きが。
今回試合観終わっての率直な感想としては「良い試合やったなぁ。ガナを圧倒してたなぁ。レオだけじゃなくチームとしても素晴らしかった」ってなもんでした。
ところが1年前の試合直後の私のレポを読んでみると、えらい酷評してますやん、っていう。
結果も判ったうえで観てるので心に余裕がありプレー自体もよりよく観えたんでしょうか。
それとも昨季のリアルタイム観戦があまりに余裕無さすぎたんでしょうか。
正解はない(この日のバルサを最高と言う人がいれば、最低と言う人がいても良い。どちらも間違いではない。あくまでも主観のスポーツだから)ので結論は出ませんが、ビックリしましたよ。

前半の失点にしても、バルサが圧倒的に支配してる中で奪われた事故的な失点(ミスジャッジもあったし)っていう今回の印象だったんですが、↑では「必然の失点」と断言してるしね。
前半終わった段階でも、今回は「余裕過ぎるわ。ガナ反撃の糸口全く無いし。前半で決まったな。ここから逆転なんて考えられない」ってなもんでしたが、↑では「油断すると大変な事が起こる」と警告を発しています。

まぁ結論としては、改めて試合を振り返ってみるってのはオモシロい!って事やね。
特に自分の感想をこうして記録しておくと、より楽しめるって事に今回気付きました。

それにしてもメッシの4点目直後、大盛り上がりするスタンドの様子は格別。
チャント歌いまくり飛び跳ねまくりで、ものすっごく幸せそう。
伝説が産まれた瞬間に立ち会えた、っていう喜びもあるやろうね。
まぎれもなく、この日伝説が誕生しましたから。