06-07 UEFAチャンピオンズリーグ　R-16 1st leg　
2007.2.20　フィリップス シュタディオン
1
0-0
0
1-0
メンデス（61分、コネ）
得点
 　
メンバー
1　ゴメス
GK
 1　レーマン
　 　
2　クロンカンプ
14　ダ コスタ
　　（66分　28　孫祥）
4　アレックス
23　サルシード
DF
 10　ギャラス
5　トゥーレ
6　センデロス
22　クリシ
　
　
6　シモンズ
26　タルデッリ
　　（75分　7　ヴァイリネン）
11　メンデス
8　コクー（C）
15　クリナ
MF
 4　セスク
19　ジウベルト シウヴァ
 13　フレブ
　　（75分　9　バチスタ）
7　ロシツキー
　
　
10　コネ
FW
 25　アデバイヨル
14　アンリ（C）
　 　
　　　　　　　　　ゴメス

クロン　　ダコスタ　　　アレクス　　サルシド

　　　　　　　　　シモンズ

ジエゴ　　メンデス　　　コクー　　　クリナ

　　　　　　　　　コネ
布陣
 　　　　　　　　レーマン

ガラス　　トゥレ　　　センデ　　クリシ

　　　　　セスク　　　ジウベルト　　　

フレブ　　　　　　　　　　　ロシツキー

　　　　アデバイヨル　アンリ
sub
21　ムーンス GK GK 24　アルムニア
18　アッド DF DF 20　ジュルー
22　フェヘール 　 MF 8　リュングベリ
　 15　デニウソン
　 16　フラミニ
FW 30　アリアディエール
イエローカード センデロス
レッドカード
出場停止選手
ファルファン
アフェライ
ライジハー
クライフェルト		 戦線離脱中選手 ファン ペルシ
エブエ
ホイト

大人のフットボール

PSVがプランを遂行しての勝利です。
試合巧者ぶりを非常に感じさせてくれましたね。
まるでヒディング時代の様です。
監督がクーマンに代わっても、良い伝統はしっかりと引き継がれているようです。
前半は結構押されていたPSV。
しかし無失点に抑えるチカラはありました。
攻撃時には4-3-3の様な布陣になりますが、ディフェンスの際には4-5-0と言っても良いぐらい前線から最終ラインまで意識は整っていました。
前から前からボールを奪えたのが大きかった。

前半を乗り切ったPSVに残されたミッションは得点でした。
前半は攻撃面で殆ど良い場面が無かったのに、後半に入ると良いリズムが産まれていたのは意識や姿勢の違いでしょう。
そういうテンションで狙いにいった得点を奪えたのはデカかった。
メンデスのお見事なミドルシュートに注目点が集まるかもしれませんが、その前で既にガナーズディフェンスを崩すパス回しが出来ていましたからね。
素晴らしい！！

先制点を奪ったPSVにとって、後の時間を守り切る事は容易い事でした。
そんな試合はもう何十試合とこなしてますからね。
ゴメスのファインセーブとアレックスの強さ、シモンズ、コクーでの中盤でのチェック。
いつも通りのディフェンスをすれば良いのです。
控えメンバーに5人しか入れれない苦しい陣容でしたが、誰が出ても同じスタイルを貫けるPSVなので、そんな事もマイナスにはなりませんでした。

監督が代わっても、メンバーが代わっても、基盤が完成していたチームっつう事ですね。

でもガナーズも基盤は完成してる筈だったんですけど・・・。
この日はすっかりPSVの術中にハメられてしまった印象が強いですね。
ボールはPSVが持たせてくれたので、ガナーズとしてはいつも通りのパスサッカーを披露していました。
だから内容が悪かったようには見えない。
しかしボールをポゼッションすればするほど、最終局面までの時間がかかってしまって、PSVに囲い込まれてしまうというパターン。
PSVにとってはガナーズがパス回ししてる間は時間も稼げるし、一石二鳥であります。
こういう展開だとキーになってくるのはセットプレーや遠目からのシュート、ドリブル突破なんですが、ガナーズは両方とも決定的なモノが無いんですよね。
セットプレーで圧倒的に競り勝てる選手もいないし（PSVではコクー）、ミドルシューターもいないし（PSVではメンデス）、ドリブラーもいない（PSVではコネ）。
いや、いないってのは語弊がありますね。
ロシツキーはミドル得意だし、フレブのドリブルも光るものがあります。
しかしPSVによってパス回しをさせられている展開では、中々出しにくい状況。
つまりそういう状況を作ったPSVの戦い方がお見事だった訳です。
ある意味完成されたヴェンゲルガナーズは遮二無二なパワープレーとか大規模なシステム変更とかは出来なくなってますからね。
PSVと違ってベンチに定員入れれたのに、結局負けてる展開でも投入したのはバチスタのみ。
それも単純に代えただけで、バチスタをどう使うのか、という意図は見えてきませんでした。

勝つ時は美しく勝てるガナーズですが、なんか負ける時はいっつも消化不良な感じでアッサリ負けますなぁ。
まぁ華麗さが魅力のチームなんで、こんな事言っても仕方無いんですけどね。
2nd legのホームで華麗に勝ったら良いだけですからね。
取れだしたら2点、3点なんて直ぐのチームですからね。

興奮度：70％

MOM：アレックス