06-07 UEFA チャンピオンズリーグ R-16 2nd leg

2007.3.6 アンフィールド
0
0-0
1
0-1
 
得点
グジョンセン(75分、チャビ
メンバー
25 レイナ
GK
1 V・バルデス
   
3 フィナン
23 キャラガー
5 アッゲル
2 アルベロア
DF
23 オレゲル
21 テュラム
  (71分 7 グジョンセン)
5 プジョル(C)
 
 
22 シソコ
14 シャビアロンソ
8 ジェラード(C)
6 リーセ
  (77分 12 F・アウレリオ)
MF
4 マルケス
6 シャビ
24 イニエスタ
20 デコ
 
 
18 カイト
  (89分 15 クラウチ
17 ベラミー
  (68分 16 ペナント)
FW
10 ロナウジーニョ
19 メッシ

9 エトー

  (61分 8 ジュリ
   
          レイナ

フィナン  カラガー   アッゲル  アルベロ

       シソコ   アロンソ  

 ジェラード             リーセ

       カイト   ベラミー

布陣
        バルデス

  オレゲル  テュラム  プジョル

        マルケス   

    チャビ     イニエスタ

         デコ

  メッシ          エトー

       ロナウジーニョ

sub
1 デュデク GK GK 25 ジョルケラ
4 ヒーピア DF DF 11 ザンブロッタ
20 マスチェラーノ MF   15 エヂミウソン
32 ゼンデン     16 シウビーニョ
FW 22 サビオラ
アルベロア
シソコ
ペナント
レイナ
イエローカード テュラム
レッドカード
出場停止選手
キューウェル
ルイスガルシア
戦線離脱中選手 ベレッチ

ラファ完全勝利

久々の敗北感です。
単なる敗戦なら先週だってセビージャに負けてるし、その前も色々負けてますが、ホントの意味での負けとなるともう2シーズン前まで遡らなくてはいけません。
スタンフォードブリッジでの2-4以来ですなぁ。
昨季はドブレを達成した勝利のシーズンだったので、本当にお久しぶりですよ。

そんなお久しぶりの敗戦は完全なる敗北でした。
180分間トータルでラファの術中にハマってしまいましたな。
前半の90分、つまりカンプノウでの1stlegについては以前に触れてるので深くは書きませんが、試合結果、内容ともに完勝。
で、それを受けての後半、つまり2ndleg。
ライカーはシステムを3-4-3に変えてきました。
国王杯や先のセビージャ戦で感触を掴んだ3-4-3を継続。
ただこれもラファにとっては奇策でもなんでもありませんでした。
事前に2試合試してしまった事が逆に驚きを減少させ、ラファに対策を取る時間を与えてしまった感じ。

前半の45分間、バルサはレッズに手も足も出ませんでした。
それはシュート数に歴然と表れていて、10対1ですからね。
その内容もバルサはガウショの遠目からのミドル(しかもCK崩れ)だったのに対して、レッズはバーに2本も当ててます。
その他にもバルデスとプジョルの神懸かり的なセービングが2本あったし、リーセの際どいミドルもあった。
シュートシーンだけを振り返ってみてもこれ程までに差があったのでした。
2点差をつけなければいけないチームがこの状態では勝てる見込みは正直薄いです。

ベニテスは徹底的にサイドを突いてきました。
3バックの弱点がサイドにある事は自明の理。
ラファは常套手段を遂行したまでですが、サイドのリーセ、ジェラードの能力がハンパない事もあって、この戦術が効きまくったのであります。
4-3-3から3-4-3に変えたのは中盤の人数を増やそうという意図からでしたが、サイドをガンガン突かれる事によって、イニエスタは殆ど左SBと化し、マルケスも4人目のCBになっていました。
つまり中盤はデコとチャビのみ。
これではエトー、ガウショまでボールが届かないのも当然だし、メッシがドリブルを始めてもフォロー無くボールを奪われるのも必然。
またエトーはビルバオ戦の様なラフな試合ならまだしも、こういうシビアな試合ではやはり難しい。
本来のキレは何処へ?って感じで簡単に対応されていました。
こればっかりはエトーを責めれませんがね。

そんな訳で前半完全に主導権を握り攻めまくったレッズ。
2、3点入ってもおかしくありませんでしたが、0-0。
この時点ではまだバルサにツキが残っていました。
しかし最悪だった前半にも関わらず、ハーフタイムで何も変化を起こせなかったライカー。
ならば、ラファは動く必要も無く前半と同じ事を繰り返せば良いだけ。
後半も前半と同じ展開で時計ばかりが進んでいきます。

ようやく試合が動いたのは、ジュリとグジョンセンを投入してからでした。
ジュリとグジョンセンが特別良かった、って訳でも無いですが結果が出ました。
アクションを起こす事で何らかの綻びが産まれるもんですね。

しかし時既に遅し。
1点返した時点で残り時間はまだ15分あり、一般的に言うと可能性が大いにある残り時間ですが既にレッズもラファも勝利を確信していました。
これだけ完璧に試合を運んでいて負けるなんて事は、まず有り得ないからです。
ラファのプランは失点しない状態を出来るだけ長くキープする事であり、75分まで失点しなかった事でそれは達成していたと言えるのです。

グジョンセンが1点返してからの残り15分、観ているコチラとしては凄くワクワクしました。
最悪に劣勢な状態だけど、それでも何かが起こるんじゃないのか?と。
89分間ダメダメでも1分で試合を決めるクラックがバルサにはいるじゃないか!と。
でも現実には残り15分では厳しかったのです。
これが30分なら?45分なら?
ラファの戦術はバルセロニスタが希望を持つ時間を短くし、アンフィールドが重圧を受ける時間を短くする事でした。

悔しいけど、ここまで完全に負けるとスッキリ感もあるわ。
久々に目潰し蛍光イエローも見れたし、早朝から気合い入れて観た甲斐がありましたよ。
色々楽しませて貰った事を考えると感謝しないとね。

それにしても連覇ってのは難しいもんやねぇ。。。。。。

興奮度:75%

MOM:ジェラード