06-07 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 1st leg |
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2007.2.20 スタッド フェリックス ボラール
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0
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0-0
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1
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0-1
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得点
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ギグス(83分、直接FK) | |||
メンバー
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1 シルバ |
GK
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1 ファンデルサール | ||
21 シャルメ 4 タブラリディス 25 プレスタン 20 タッフォロー(C) |
DF
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2 G・ネヴィル(C) 5 ファーディナンド 15 ヴィディッチ 3 エヴラ |
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17 マクン 12 ボドメール 2 ドビュッシー 13 フォベルグ (57分 7 キャバイ) 35 オブラニアク (90分 8 バストス) |
MF
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16 キャリック 18 スコールズ (90+3分 22 オシェイ) 7 C・ロナウド (67分 9 サア) 11 ギッグス |
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14 オデムウィンギー (75分 9 オーデル) |
FW
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17 ラーション 8 ルーニー |
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シルバ
シャルメ タブラリ プレスタ タフォロ マクーン ボドメル ドビュシ フォベルグ オブラニ オデムウィンギ |
布陣
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ファンデルサール
ガリー リオ ビディチ エヴラ キャリク スコールズ ロナウド ギグス ラルソン ルーニー |
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sub
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16 マリキ | GK | GK | 29 クシュチャク | |
5 シュミッツ | DF | DF | 6 ブラウン | |
26 リヒトシュタイナー | 27 シルベストル | |||
27 ミララス | FW | MF | 13 朴 智星 | |
24 フレッチャー | ||||
フォベルグ ドビュッシー シルバ |
イエローカード | エヴラ ヴィディッチ |
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レッドカード | ||||
ケイタ | 出場停止選手 | |||
戦線離脱中選手 |
後味の悪さ
リールの健闘が光った試合でした。
相当ユナイテッドを研究したんでしょうなぁ。
要所要所を潰しまくり。
特に栗坊に対しては徹底的に囲い込んで守りました。
今ユナイテッド、いや世界でも最も危険な男と言ってよいであろうロナウドですから、この作戦はある意味当然。
当然ではあるんですけど、それをやり遂げたのが見事。
攻撃に関してもリオ、ヴィディッチが得意とするハイボールは殆ど無し。
基本的に低く速いクロスを送り込んでいました。
右からはシャルメ、左からはオブラニアクが精度の高いキックを披露していましたよ。
それを合わせる中では、オデムウィンギが抜群の働き。
1トップというフォローが無い中で、自分が出来る事を最大限発揮していました。
スピードと連携でリオを揺さぶりました。
リールが最初にネットを揺らしたのも正にそんな形から。
左からのアーリークロスを、中のオデムウィンギが走り込みながらのドンピシャヘッド!!!
実に美しいゴールでありました。
しかーし、これがノーゴールの判定。
直前でのファウルをとられちゃった訳です。
審判は悪くないと言えば悪くない。
試合中に粕谷も言ってたけど、この日の審判はこういうプレーを常にファウルとして拾っていた。
その拾い方が良いか悪いかは別として、少なくともジャッジに一貫性はあった。
なので「ユナイテッド寄り」だとか「買収」だとかは的外れな意見と言えます。
ただやっぱり当事者の感情としては、そんな冷静に考えれないよね。
ここで1つ伏線があった訳です。
良いリズムの中で産まれたビューティフルゴール。
しかしそれを取り消した審判。
そんな伏線が爆発したのが、ユナイテッドが最初にネットを揺らした直後でした。
ギグスがFKをリールの体制が整う前に、素早くスタートさせて決めた訳ですが、これもね、審判は悪くないと言えば悪くない。
蹴る前に実際に「蹴ってもOK」という説明をしていたので誤審では無い。
だけどリールからすれば、「自分達はそんなの聞いてない!!」って話な訳で、更には伏線もあったので一気に爆発しちゃった訳です。
初めて見ましたよ、抗議で引き上げるのなんて。
没収試合になりそうだったんでヒヤヒヤしましたよ。
この場面は主審が厳格な態度で臨んだのが功を奏したみたいです。
「話し合いする事なんて何も無いよ」って姿勢でしたからね。
こういう所を見ると、やっぱり悪い審判じゃなかったって事が解ります。
でもリールの気持ちも解るんですよね。
国内リーグは絶望的な状態やし、この試合に相当懸けてたんでしょうなぁ。
コンディションもメンタルも100%この試合に合わせて調整してたんでしょう。
そしてそれを実際にプレーでも発揮出来た。
ユナイテッドは昨季も倒してるので苦手意識も感じていなかった。
だからこそ結果が出なかったのが悔しかったんだろうし、怒りの矛先を未成熟な審判に持っていったんでしょう。
ただリールにも課題はあったと思います。
失点の場面を例にとると、簡単に壁を作り過ぎたよね。
あっさりラインを下げてしまった。
タイムアップが近づいているこの時間帯ならば通常、壁が近いだの、ボールを渡さないだの、審判に食い下がるだのの揉め事が1つか2つあるもんです。
あって当然です。
なのにリールイレブンは、あっさりボールをルーニーに渡すわ、正確な距離で壁を作り始めるわ、といった状態。
こんな隙を百戦錬磨のギッグス様が見逃す筈も無いのであります。
そういう意味で勝ち方を知ってる選手がいなかったのが、リールの弱点であり課題。
シメオネみたいな選手の重要性がこういう試合を見るとハッキリ表れますなぁ。
先に見た「マドリー×バイエルン」でイグアインがシメオネ的なプレーをしっかり出来ていたので年齢は関係無く、意識や経験の問題でしょう。
だからリールにも出来る筈さ。
そうすれば取りこぼしを少なく出来て、リヨンの連覇祭りを止める事も可能になってくるんじゃないのかな?
リール中心に話を進めてしまったので、ユナイテッドに関して補足事項を追記します。
まずラーション。
久方ぶりに拝見しましたけど、相変わらず素晴らしいプレーぶりです。
ポストプレーに一向に衰えが感じられないので、良くボールが落ち着きますわ。
ループシュートも惜しかったなぁ。
それからロナウド。
前述した様に基本的に2人以上にマークされました。
なのでドリブルでブッた切るのは流石に難しかった。
それでもワクワクさせられたのは、やはり今季の充実ぶりを物語っています。
あとはGKとの1対1さえ決めてれば・・・。
続いてルーニー。
センターサークル付近からの単独ドリブル突破にはド肝抜かれたよ。
それでも決まらないってのはCLに関してはなんかあるんかなぁ。
デビュー戦のハットトリック以来の得点は果たしていつ??
ファンデルサールは故障が深刻じゃなかったみたいで良かった。
あと最後にギグス。
FK美しいすぎでしたよ。
後味が悪かったし、カメラも追い切れてなかったしで過小評価なFKになってしまいそうですが、キックの正確さは見逃せませんよ。
とにもかくにもアウェイゴールを奪った上に勝利し、結果としては最高のモノを勝ち得たユナイテッド。
しかし内容では押されていたとも言えます。
オールドトラフォードで負ける事は考えにくいですが、リールも溜まってるものがあるだろうし、次も簡単にはいきそうもありませんね。
これまた楽しみが増えたという事で、2nd legに期待!!
興奮度:70%
MOM:ギグス