06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループG 第3節 

2006.10.17 スタディオン ロコモティフ
1
1-0
0
0-0
カルバリョ(24分、イグナシェビッチ
得点
 
メンバー
35 アキンフェエフ
GK
1 レーマン
   
24 V・ベレズツキ
4 イグナシェビッチ(C)
6 A・ベレズツキ
DF
31 ホイト
5 トゥーレ
20 ジュルー
  (75分 22 クリシ)
10 ギャラス
 
 
25 ラヒミッチ
2 センベラス
18 ジルコフ
22 アルドニン
  (90+3分 17 クラシッチ)
20 ドゥドゥ
MF
4 セスク
19 ジウベルト シウヴァ
13 フレブ
7 ロシツキー
  (80分 32 ウォルコット)
11 ファン ペルシ
  (68分 25 アデバイヨル
 
 
11 バグネル ラブ
  (86分 9 オリッチ)
7 カルバーリョ
  (89分 39 タラノフ)
FW
14 アンリ(C)
   
        アキンフェエフ

    Vベレズ イグナセ Aベレズ

センベラ    ラヒミッチ   ジルコフ

    アルドニン    ドゥドゥ

       ラブ  カルバリョ

布陣
        レーマン

ホイト  トゥレ   ジュル  ガラス

     セスク   ジウベルト

フレブ     ロシツキー   ペルシ

         アンリ

sub
1 マンドリキン GK GK 24 アルムニア
50 グリゴリエフ DF MF 15 デニウソン
37 コチュベイ MF   17 ソング
40 サルギン FW FW 30 アリアディエール
ラヒミッチ
イグナシェビッチ
バグネル ラブ
イエローカード アンリ
レッドカード
出場停止選手
オティアー
ジョー
戦線離脱中選手 センデロス
ローレン
エブエ
ディアビ
リュングベリ
バチスタ

点差以上の完敗

現在公式戦6連勝中と絶好調のガナーズ。一方のCSKAも終盤に差し掛かっている国内リーグで依然首位をキープしており、良い状態です。これは両チームの状態から考えると期待出来る一戦となりそうです。
そしてそんな期待を裏切らない、熱い試合となりました。寒そうなのはモスクワの気候だけ。
とにかくCSKAの内容が完璧でした。今時3バックなんて強豪チームは何処もやってない訳なんですが、そんな流行遅れの3バックが上手く機能していました。
これには2つの側面があります。1つ目はシステムに関係無いCSKAの激しさ。もう前線からガンガン激しく削るんですよ。中盤でもボール保持者に対しての囲い込みを徹底。基本的にパスを繋ぐスタイルのガナーズなので、パスカットを狙われると弱い。CSKAのインターセプトをこの試合何回観た事か!こういう戦い方だと、別に3バックだろうが、4バックだろうが関係無い。それに3バックとはいっても中心のイグナシェビッチが、正にリベロの働きをしているんですよ。つまり自由自在にポジションを変えるんです。攻撃力も守備力もある万能選手なので、ガナーズは彼に相当てこずっていました。
そして2つ目。これはCSKAがどうこうじゃなくて、ガナーズの話。つまり3バックの弱点を突かなかったんですよ。3バックの弱点であるサイドを全くと言って良いほど活かさなかった。折角4-2-3-1でやってるのに、サイドの選手が両サイドに2人ずついるのに、中央に寄ってばかり。これではCSKAの術中にハマって当然です。ボールが回ってこない1トップのアンリは中盤まで下がってしまう悪癖を覗かせてしまい、トップにボールが当てれないから余計に攻撃は停滞。ボールを回しては途中でカットされて攻められるという悪循環に陥っていました。
こうなるとトゥレとギャラス以外は頼りにならないガナーズDF陣は辛い。現在ノリにノッテいるセレソン3人衆のドゥドゥ、カルバーリョ、ラブにいいように攻められてしまいます。彼等に加えて左サイドのジルコフが抜群でした。サイドの数的不利を全く感じさせず、左サイドを制圧。好クロスと豪快な攻め上がり、小気味良いドリブルで攻撃のリズムを作っていました。やっぱりホイトじゃ話にならないのか?フレブも調子悪い時は何も出来ないタイプだからなぁ〜。
だからこそベンゲルがフレブを何故最後まで残していたのか疑問。チャンスは外していたものの一発の可能性を秘めているファンペルシー、懸命にゲームを作っていたロシツキーを下げてまでフレブにこだわった理由は??ハーフタイムにフレブoutアデバイヨルinでも全然違和感無かったけどなぁ。
大体アデバイヨル入れるの遅すぎでしょ。前線に起点が無くて攻撃のリズムが出来ていなかったのは明らかなんですから、もっと早く動くべきでしょ。ベンゲルの動きの遅さは今に始まった事ではないですが、結局それが完敗に繋がりました。アデバイヨル入ってからはリズムも少しはマシになって、得点が入りそうな気配もあったからね。
まぁそれにしてもCSKAは素晴らしかったよ。満員の観衆の前で自分達のスタイルを発揮しての完全勝利。これは大きな自信になるでしょう。次のロンドンでも白熱した試合が期待出来ますね。

興奮度:75%

MOM:ジルコフ