06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループF 第5節

2006.11.21 セルティック パーク
1
0-0
0
1-0
中村(81分、直接FK)
得点
 
メンバー
1 ボルツ
GK
1 ファンデルサール
   
2 テルファー
6 バルデ
44 マクマナス
3 ネイラー
DF
2 G・ネヴィル(C)
5 ファーディナンド
15 ヴィディッチ
4 エインセ
  (87分 3 エヴラ)
 
 
15 スノ
  (HT 20 ヤロシク)
18 レノン(C)
16 グラベセン
25 中村
  (85分 9 ミラー)
MF
16 キャリック
  (87分 22 オシェイ)
18 スコールズ
7 C・ロナウド
11 ギッグス
 
 
10 ヘネゴールオフヘッセリンク
7 ズラフスキ
  (HT 29 マロニー)
FW
9 サア
8 ルーニー
   
          ボルツ

テルファ  バルデ   マクマナ  ネイラ

   グラベセン  スノ  レノン

      ズラフスキ     中村

        フェネゴール   

布陣
     ファンデルサール

ガリー  リオ   ビデチ  エインセ

   キャリク   スコルズ

ロナウド            ギグス

     サア   ルーニー

sub
22 マーシャル GK GK 29 クシュチャク
12 ウィルソン DF DF 6 ブラウン
48 オデイ     27 シルベストル
46 マクギーディ MF MF 23 リチャードソン
  24 フレッチャー
マクマナス
マロニー
レノン
イエローカード スコールズ
レッドカード
出場停止選手
ビーティー
コールドウェル
戦線離脱中選手 朴 智星
スールシャール
スミス

繰り返される諸行無常

ユナイテッドはまたもや同じ過ちを繰り返してしまいました。
前節も「テキトーに戦っても勝てる」ってノリで敗戦しましたよね。その教訓が全く活かされてなかった。この日も前節と全く同じノリで戦ってしまったのです。

もうアフォかと?!

プレミアで首位を走ってる事も危機感を無くす要因の1つであり、また週末にチェルシー戦を控えている事も目前の試合の集中力を削ぐ要因の1つでした。
一時期ノーゴールが続き叩かれていたルーニーも、ここ最近はゴールを連発。故に緊張感は無くなってましたね。
更に前半の内容がユナイッテドを微温湯に誘いました。
前半ね、セルティック最悪の出来でしたからね。
こちらも前節の反省が活かせてなかったのよ。前節、極端に守りを意識しすぎてベンフィカに3ゴールを喰らってしまったセルティック。
その敗戦から導きだされた結論は「普段通りのフットボールをやろう」でした。リーグ戦で11連勝を記録し、首位を独走している「いつものスタイル」で戦えば良いじゃないか、と。
でもこの日の前半のスタイルはセルティックの「いつものスタイル」ではありませんでした。
中盤をトレスボランチ気味に固め、俊輔もいつもの右ではなく左へ。右サイドのスペースはズラフスキとグラベセンがケアする、というもの。
いつもと違うセルティックはパスミスを連発。ひたすら相手にボールをプレゼントしまくってました。マイボールになっても前線の動き出しは皆無で、ユナイテッドのプレッシャーがきつい訳でも無いのに慌てふためきまくり。
こんなセルティックでしたから、ユナイテッドの緊張感が高まる訳もありませんでした。簡単に崩せ、簡単にエリア内に侵入出来てましたからね。少しでも気持ちが入っていればゴールを奪えた事でしょう。
無為に前半の45分を過ごした両チーム。反省を活かせてない両チーム。
最終的な結果として「引き分け」が妥当かな、と思っていたのですが熱い漢・ストラカンは違いました。自らの過ちに気付きました。
後半頭からヤロシクとマロニーの2人を同時に投入し、ようやく「いつものスタイル」へ。
これでセルティックは甦りました。まだまだ睡眠状態のユナイテッドゴールへ後半立ち上がりから襲いかかります。
ここでユナイテッドを仕留めていてもおかしくなかった。でも両者には如何ともし難い実力差があるのです。本来のポテンシャル以上のものが出せるセルティックパークに於いてもセルティックのチカラはユナイテッドに到底及んでいませんでした。
でもそんな感じだったからこそ、セルティックはユナイテッドに勝てたとも言えます。
後半立ち上がりのピンチをあっさりと凌いだユナイテッド。再び弛緩モードに突入します。
でもそこが落とし穴だった訳ですよ。前節に引き続いてね。
失点を喰らうのが終了間際であればある程、苦しくなるという事を忘れていた様です。残り10分を切った時点で失点し、そこからギアを入れようとしても冷えきったエンジンでは10分で加速しませんでした。加速を促すベンチワークも無きに等しかったです。残り3分でエブラとオシェイという守備の人を入れて何が改善されるというのでしょうか?ファギーも遂に痴呆か??
それでもPK取ったやろって?確かに決めてりゃ同点でした。この日の任務遂行でした。でもサアのエンジンはやっぱり暖まってなかった訳なんですよね。
これでアウェイ2連敗のユナイテッド。それでも最終節、ホームで引き分けれればGL突破出来ます。
悲観的になる必要はないのか?苦しい状況では無いように見えますが、そういう楽観ムードがこんな結果を招いてしまった事を忘れてはいけません。無敵のオールドトラフォードだから大丈夫?そういう意識がもし選手達にまだあるようだったら、昨季に引き続いてベンフィカがユナイテッド崩壊のスイッチを入れに来ますよ。

さて、セルティックに話を移しましょう。芳しくない出来でしたが、それでも勝てたのは大きい。そして何よりもGL突破を決めれたのは最大の喜びでしょう。
その立役者が紛れも無く俊輔であった事は日本サッカーにとって非常に重要な出来事です。
試合全体の俊輔のパフォーマンスは正直イマイチでした。前半なんてボールタッチ数える程だったし。後半もヤロシクに中盤の主役の座を奪われていました。
それでも最終的なヒーローは俊輔だった訳ですよ。海外で戦う上で「武器」がある事がいかに大きいかをこの世界最大の舞台で証明してくれました。開幕戦で決めた以上に完璧だったFKは「見事」の一言につきます。

興奮度:60%

MOM:ボルツ