06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループA 第3節 |
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2006.10.18 スタンフォード ブリッジ
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1
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0-0
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0
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1-0
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ドログバ(47分、A・コール) |
得点
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メンバー
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40 イラリオ |
GK
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1 V・バルデス | ||
9 ボラルーズ 6 R・カルバリョ 26 テリー(C) 3 アシュリー コール |
DF
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11 ザンブロッタ 4 マルケス 5 プジョル(C) (74分 23 オレゲル) 12 ファンブロンクホルスト (57分 24 イニエスタ) |
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4 マケレレ 5 エッシェン 8 ランパード 13 バラック |
MF
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15 エヂミウソン 6 シャビ 20 デコ |
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7 シェフチェンコ (77分 16 ロッベン) 11 ドログバ (90+2分 21 S・カルー) |
FW
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7 グジョンセン (60分 8 ジュリ) 19 メッシ 10 ロナウジーニョ |
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イラーリオ
ブラルズ リカルド テリー コール マケレレ エッシェン ランパド バラック シェヴァ ドログバ |
布陣
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バルデス
ザンブロ マルケス プジョル ジオ エヂミウソン チャビ デコ メッシ ガウショ グジョンセン |
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sub
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41 マカランベイ | GK | GK | 25 ジョルケラ | |
18 ブリッジ | DF | DF | 21 テュラム | |
20 P・フェレイラ | MF | 3 モッタ | ||
10 ジョー コール | MF | FW | 22 サビオラ | |
14 ジェレミ | ||||
ランパード | イエローカード | ファンブロンクホルスト シャビ デコ |
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レッドカード | ||||
出場停止選手 | ||||
クディッチーニ ツェフ |
戦線離脱中選手 | ベレッチ エトー |
迷走ライカー
3年連続でやってきました「世界一決定戦」。過去2年は真剣勝負でしたが、今季はまだGL。生きるか死ぬかの戦いではありません。なので慎重に来るかなぁ、と思っていたのですが案の定でした。
立ち上がりから両チーム共に、石橋を叩いて渡る様な試合運び。ある程度予想してたことなので、失望は無かったなぁ。実際コッチのテンションも過去2年は試合開始前から沸点突破してましたが、今日の試合に関しては冷静に迎えれたからね。それでも仕事から帰って来て飯も喰わずに90分間没頭しましたが(((-。-*;)。
さてそんな慎重な展開がいつまでも続く訳はありません。エッシェンの活動量が徐々に両チームを暖めていきます。
それでも前半試合のペースを握ったのはバルサ。セビージャ、チェルシー、クラシコと怒濤のビッグマッチが続く「パワーウィーク」に突入しているバルサですが、まずは緒戦のセビージャに快勝しました。セビージャのおかげでVTR観れてないので深いコメントは出来ませんがローテーションも果たした上で良い感じで勝ったらしいです。その好調を持続させてのチェルシー戦の前半でした。
一方のチェルシーは週末のプレミアでGK2人を一気に失う大アクシデント。特にツェフは生死に関わるレベルの重症だったらしく俺も本気で心配しました。その影響でこの日は第3GKのイラーリオがマウスを守りました。なので序盤はイラーリオに気を遣ってパスを渡したりという慣れさす展開。だからガッチリとペースを握るまでには至らなかった。
大ブーイングの中メッシがドリブルで切り裂いたり、休養充分のデコがリズムを作ったり、という前半。
やや暖まってきたとはいえ、大きな爆発は無く試合が終わるのかなぁ、と思って始まった後半。開始早々いきなり噴火しました。
ドログバのゴラッソです。プレミアでもレッズ戦で同じ様な振り向き様のミドルを決めてますが、今回も凄かった。もう振りが速過ぎでしょ。前半はエヂミウソンにエルボー喰らってからフラフラとプレーしていたドログバですが、ハーフタイムで復活した御様子です。
この得点とライカールトの御乱心によって試合は一気にチェルシーがペースを握ります。前半は試合に入れてなかったバラックも、この時間帯は馴染んでいた。しかしバラックは新加入で連携が熟成していないのに、その上プレミア3試合出場停止処分を喰らっちゃったからキツイ。余計に合わせる機会が無くなって前半なんてグズグズやったからね。モウリーニョとしてもプレミアで使えないのでせめてCLでは使わな、って感じやろうけど試合自体久々だから合わないという悪循環なんでしょう。
でもバラックよりもより深刻なのはシェヴァ。一体全体どうしたんでしょう??この日もチャンスは幾らでもあったのに簡単なシュートすらも外し過ぎ。コンビネーションが合ってないのは仕方が無いけど、個人技も発揮出来ず、シェヴァらしいプレーが1つも無かった。ドログバが絶好調なので焦る気持ちも解るが、ベテランなんですから落ち着いてほしい所です。シェヴァが本来のシェヴァだったらこの試合5-0ぐらいでチェルシーが勝っていてもおかしくなかった。シェヴァとバラックのおかげで0-1で済んだとバルサは考えるべきです。
では何故そんなに大差がついてもおかしくないのか?ライカールト様の御乱心を振り返ってみましょう。
ドログバに先制点を決められてから10分後ライカーは動きます。イニエスタ投入。これは悪くない、っつうかいつもの常套手段ですわ。この時間帯に代える事も全然OK。ただし何故か代えたのがジオ。別にジオにアクシデントがあった訳でも動きが悪かった訳でもありません。で、ジオが代わった事によってシステムがどうなったのか?ジオ交代から3分後にジュリの投入もあったのでそれを加えて言うと、4-3-3が3-5-2になりました。
で、この3-5-2の内訳がおかしな事になっていたのでバルサはチェルシーの集中砲火を浴びてしまいます。まず「3」の所。「3」なので普通はCB3人の3バックを連想するでしょう。でもそうでは無かった。単純に4バックから左ラテラルがいなくなっただけの状態。更に厳密に言うと、右からザンブロッタ、マルケス、プジョル、プジョルの4バックとも言える。つまりプジョルに2人分の仕事を課した訳です。
なんでこんな早い時間帯からスクランブルシフトやねん!と。チェルシーの右SBのブラルーズはロナウジーニョのマンマークと化し全くオーバーラップしなかったので、ライカーはこれでも「イケる!!」と思ったのかも知れませんが、モウリーニョは馬鹿じゃありません。左サイドに空きスペースがあると見るや徹底的にココばかり突きました。
別にモウリーニョじゃなくても俺が監督でもそうするよ。結果的に攻めに出たいバルサなのに後ろのカバーに翻弄されて重心は下がる一方。1トップのグジョンセンも外したのでCFがいなくなり中盤の真ん中ばかりに人が集まる非常に悪い状態。
サイドからエグってくるのがジュリだけなので、チェルシーディフェンスは怖くもなんともなかったでしょう。実際バルサで後半一番輝いていたのがジュリなのは頷ける結果です。
で、更にライカーの迷走は続きます。最低のバランスで試合が進んでいるのに動こうとしないライカー。イニエスタ投入の決断は速かったのにオレゲル投入を決断するまでには17分もかかりました。
74分オレゲル投入。「これで本来の4バックに戻る」「やっと試合になる」誰もが思ったでしょう。しかし第四審判が掲げた電光掲示板には「5」の数字。
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)何故カピタン????Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
週末のリーガも怪我の為に休んでいたプジョルです。怪我が再発したのか、元々この時間までの予定だったのか、事情は解りません。どう考えても戦術的な理由とは思えないので(例えばプジョルに代えてサビオラなら戦術的な理由)怪我関係の理由しか思い浮かびませんが、それにしてもこの日のプジョルは最高のパフォーマンスを披露していたのです。何点防いでいたか。なのに交代。調子が悪くても中々代えないカピタンを交代。もうこれで完全にこの日の勝ち点獲得は無くなったと思いましたね。
「事故」でも起きない限り得点が入るとは考えれなかった。そしてそんな「事故」を起こすチカラもバルサには無かった。イラーリオを脅かすシーンが殆ど無かったからね。逆にチェルシーを1つにするキッカケを与えた感じすらあります。チェフの重症を乗り越えてのバルサ戦完封勝利。ともすれば寄せ集め集団になってしまいがちな石油軍団にはこれ以上ないシチュエーションでしょ。試合後ピッチで円陣を組んで喜ぶチェルシーイレブンを見てそう思いました。
興奮度:70%
MOM:エッシェン