06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループA 第2節

2006.9.27 ベザー シュタディオン
1
0-0
1
1-1
O.G=プジョル(56分)
得点
メッシ(89分、デコ
メンバー
18 ヴィーゼ
GK
1 V・バルデス
   
8 フリッツ
29 メルテザッカー
4 ナウド
27 シュルツ
DF
23 オレゲル
21 テュラム
5 プジョル(C)
16 シウビーニョ
  (83分 11 ザンブロッタ)
 
 
6 バウマン(C)
22 フリングス
24 ボロウスキ
10 ヂエゴ
MF
3 モッタ
24 イニエスタ
20 デコ
 
 
11 クローゼ
  (90分 17 クラスニッチ
14 フント
  (90+1分 15 オボモイエラ)
FW
9 エトー
  (65分 7 グジョンセン)
8 ジュリ

  (65分 19 メッシ
10 ロナウジーニョ
   
         ヴィーゼ

フリッツ  メルテ   ナウド  スルツ

         バウマン

   フリングス     ボロウスキ

          ヂエゴ

     クローゼ    ハント

布陣
          バルデス

オレゲル  テュラム   プジョル  シウビ

          モッタ 

     イニエスタ    デコ

 ジュリ             ガウショ

          エトー

sub
1 ラインケ GK GK 25 ジョルケラ
3 パサネン DF DF 2 ベレッチ
5 ウォメ     15 エヂミウソン
7 ヴラニェス MF MF 6 シャビ
9 ジダン FW
フリングス
ナウド
バウマン
イエローカード
レッドカード
出場停止選手
H・アウメイダ 戦線離脱中選手 ジオバニ ドス サントス
エスケーロ

VIVA!攻撃精神

最高におもしろい試合でした。90分間を異様に短く感じたよ。白熱した試合になった要因はブレーメンの攻撃精神です。もう試合開始直後からトバしまくり。後半の事なんか考えてないんじゃないのか、ってぐらいにトバしてました。ただトバすだけでなく、そこからチャンスをガンガン作りまくってたのが良かった。その中心だったのがフント。クラスニッチを押しのけて先発起用されただけの事をあります。鋭い動き出しと何をも恐れない積極性でチャンスの山を築きます。右に左にバルサディフェンスを揺さぶり、ボロウスキ、フリングス、ヂエゴという類い稀なる中盤の攻撃力を引き出していました。前半15分ぐらいまではホントにブレーメンの波状攻撃祭り。シュート、決定機の雨霰でした。でもこれを凌げたのが結果的には勝ち点に繋がりましたよね。大量失点を喰らっていてもおかしくないぐらいの破壊力をブレーメンはもっていましたから。この立役者は何と言ってもテュラム。パルマやユーベ、フランス代表で観ていた頃よりも遥かに上手く感じます。ブレーメンの猛攻を水際で止めていたのはテュラムでした。「ヤバイ!!」と思った時に立ちはだかったのはテュラムでした。何故あんなに読みが鋭いのか?是非頭の中を見てみたいです。テュラムの不安要素と言えば年齢。しかしそれが全くの杞憂である事を証明したのもこの試合。というのも90分間パフォーマンスが落ちる事が無かったからです。ブレーメンの猛攻は何も開始直後で終わった訳ではありません。最も激しかったのは開始直後ですが、次に激しかったのは丁度失点をした時間帯。失点も結果としてはプジョルの自殺点ですが、完全に崩されたものなのでプジョルに責任はありません。この時間帯が一番の勝負所でした。というのも先制してからもブレーメンの猛攻が止まなかったからです。この時間帯に2点目を取られていたら、もうジエンドだったでしょう。ディフェンスを期待されての先発起用だったオレゲル、ディフェンスの高さをかわれての先発起用だったモッタが共に低調なパフォーマンスを続ける中、テュラムは彼等の分まで働き続けました。ホントに頭が下がる思いです。しかもテュラムもローテーションの関係で毎試合出てる訳じゃありません。それは他のメンバーも同じで、果たしてこの日の4バックで何回合わしたの?って感じ。とりわけ連携面に重きをおかれるのがディフェンス陣です。だからこそ余計にテュラムのパフォーマンスは特筆に値します。ローテーションといえば問題となっているのが、ガウショとデコとエトー。ライカーは「ローテーション、ローテーション」と言いながらもこの3人は今の所外していません。なので実際はローテーションじゃないじゃないか、という声が上がっている訳です。エトーに関してはゴールを量産しているので外野の声なんて跳ねつけれますが、デコとガウショに関しては今の所は本来のパフォーマンスで無い試合の方が多い。いずれローテーションの是非を問われる試合が来るとは思っていましたが、その日はこの試合でした。ガウショが前半から調子が悪かった。明らかに走れてない。勝ってる試合ならまだしも1点を追いかけないといけない状況なので必然的にアタッカーを投入しなければいけない。じゃぁ誰を代えるのか。選手に名前が無ければ10番の選手が代えられたでしょう。しかし「ロナウジーニョ」という名前があります。ライカーは最後まで選択肢には入れませんでした。昨季はガウショでもデコでも、この日のマルケスやシウビーニョの様に遠征に連れてこずスパッと休ませてましたが何故今季はしないのでしょうか?エトーが負傷退場してから代えれなくなった理由は解ります。エトーという柱を失った後に、調子が悪いとはいえロナウジーニョというキーマンを代える訳にはいきません。実況・解説のクラッキー&ヒロミはガウショを散々に酷評してましたが出来はどうであれ、「いる」というだけで相手のマークがつくのもこれまた事実ですからね。この日はデコが大車輪の活躍でしたが、やっぱりガウショがいなかったらデコもあそこまで活躍は出来なかったと思うんですよ。デコにマークが集中するからね。だからエトーとガウショの2枚を同時に削るのはキツイと思うんですよ。じゃぁエトーが怪我しなかったらガウショ代えてたのか?となるとコレは解らないですけどね(笑)でもデコやメッシのプレー見てたらガウショがこの日悪い出来だったのは事実です。メッシなんて入ってすぐに4人抜きからシュートを放ったりしてキレキレやったからね。終了間際に劇的同点弾を放ちましたが、やってくれる予兆は十二分にあったよ。ザンブロッタも短い時間ながらリズムを作りましたし、グジョンセンも勝負する姿勢を見せて流れを引き寄せました。地味ながらイニエスタ、シウビーニョも存在感出してましたよ。シウビーニョはライカーの「優しさ」によって途中で代えられてしまいましたけどね。というのもザンブロッタ投入にあたって誰がどう考えても交代員はオレゲルでした。ハイパフォーマンスを披露していたシウビーニョと低調だったオレゲルでは当然オレゲルでしょう。それにザンブロッタは左SBの方が得意としてますが、バルサでは右しかやってませんし。でも交代はシウビーニョでした。これはもうオレゲルを大事に育てたいライカーの親心でしょう。今季初先発のオレゲルを出来の悪さから代えてしまうとどうなるか、今後への影響を考えたのですな。こういう配慮は良いと思うのですが、こういう配慮してるとどんどんローテーション制が深みにハマっていくような気もします。まぁそれにしてもナイスゲームでしたよ。やはりアタッキングフットボールvsアタッキングフットボールでおもしろくない筈がないのです。

興奮度:95%

MOM:テュラム