06-07 UEFA チャンピオンズリーグ グループA 第1節

2006.9.12 カンプ ノウ
5
2-0
0
3-0
イニエスタ(7分、エトー
得点
 
ジュリ(39分、エトー  
プジョル(49分)  
エトー(58分、デコ  
ロナウジーニョ(90+3分、エトー  
メンバー
1 V・バルデス
GK
1 ペトコフ
   
2 ベレッチ
21 テュラム
  (80分 23 オレゲル)
5 プジョル(C)
12 ファンブロンクホルスト
DF
3 ミラノフ
11 トプザコフ(C)
4 トマシッチ
20 S・アンゲロフ
 
 
3 モッタ
24 イニエスタ
  (72分 6 シャビ)
20 デコ
MF

7 ボリミロフ
  (63分 14 ミネフ)
6 エロモイグベ
27 バルドン

 
 
9 エトー
8 ジュリ

  (63分 7 グジョンセン)
10 ロナウジーニョ
FW
28 E・アンゲロフ
  (HT 9 G・イバノフ)
21 テルキスキー
10 ヨボフ
  (70分 18 M・イバノフ)
   
          バルデス

ベレッチ  テュラム   プジョル  ジオ

          モッタ 

    イニエスタ     デコ

 ジュリ            ガウショ

          エトー

布陣
           ペトコフ

ミラノフ  トプザコフ   トマシッチ  Sアンゲロフ

      ポリミロフ   エロモイグベ

           バルドン

  テルキスキー            ヨボフ

          Eアンゲロフ

sub
25 ジョルケラ GK GK 88 ミハイロフ
11 ザンブロッタ DF DF 5 フリストフ
15 エヂミウソン   MF 19 ボルノスゾフ
19 メッシ FW   77 コプリバロフ
イエローカード G・イバノフ
ミラノフ
レッドカード
出場停止選手 ワグネル
ジオバニ ドス サントス 戦線離脱中選手 ドモフチスキ

バルサの圧勝劇

いよいよ開幕しましたよCL。
そんなオープニングマッチ(っつっても8試合あるねんけど)に相応しい華々しい試合となりました。
いやいや強いよバルサ。3日前のオサスナ戦と全く変わらない展開での圧勝劇。
ベレッチ、プジョル、ジオ、モッタ、イニエスタ、ジュリがオサスナ戦とは違うメンバーです。つまり半数以上先発を変えても変わらぬ内容を保てる今季のバルサ。
今季のテーマの1つに「ローテーション」がありますが、今の所は上手くいっています。(この日もローテでマルケスとシウビーニョが休み)
あと3日前と変わった点といえばユニホーム。この話題に触れない訳にはいかないでしょう。107年間守ってきた伝統の「胸ロゴ無し」に遂に終止符が打たれた日であります。しかしそこは「クラブ以上のクラブ」を目指すバルサ。スポンサーを入れたらブーイングは必至なので考えています。そうユニセフです。あくまでもスポンサーでは無く、慈善事業。バルサには一銭も入らないばかりか逆にバルサが寄付するという形式。ラポルタも中々考えましたな。こういう形でやるならば、おおむね好意的に今回の件がクレに受け入れられてるのも頷けます。ただ実際ユニを見てみると凄い違和感あるけどね。昨季に比べてダサイ今季のユニですが、更にダサさ加減が増したような。。。個人的には胸ロゴは永久的に無しで行って欲しいです。無償だからいつ外しても良いらしいので(何試合つけないといけない、リーガはつけないといけない、みたいな縛りは全く無いらしい)さっさと外してくれ、って感じ。やってる事自体は素晴らしい事なのですが、やっぱり無い方がカッコ良いし、それに今回のユニセフで慣らしといて、ゆくゆくはビックなスポンサーつけるぞ、って意図も感じられるしね(前述したように、いきなりスポンサーでは企業にとってもメリットと同レベルでデメリットも大きいでしょう)常に悪い風に考えてしまう私の悪い癖ではありますが。。。
え〜と話を試合に戻しましょう。まぁホントに語るまでもないくらいのバルサの楽勝ゲームでしたよ。土砂降りの雨の中でも全くブレないボールコントロールを見せつけて、もう1タッチ2タッチでパス回しまくりであります。
得点経過をおさらいすると、まずはガウショの芸術的なターンからエトーの「後ろ目」ポストプレーで繋いでイニエスタのミドル!という美し過ぎる展開で先制。
早い時間帯での得点だった事と完全に崩して決めたゴールだった事で、余裕を持ち過ぎて低調な時間帯もありましたが、前半終わり頃にジュリが見事なトラップから抜け出してゴールを決めると、後半開始早々にガウショのFKのコボレ球をプジョルが詰めて一気に試合を決めました。
後半は、ダレ過ぎた前半の反省からか要所要所で試合を締めました。
エトーの単独ドリブル突破からのゴールは圧巻だったし、ラストのガウショのゴールは完全に決めにいったもの。
もうラスト1プレーやし最後にチカラの差を見せつけてやるか、とでも思ったのでしょうか?いきなり気合い充分の顔つきでゴールに突進しました。それでキッチリ決めるんですから恐ろしいですよね。今季もスイッチが入った彼を止める事は誰も出来ないでしょう。
得点に絡んでいない選手のプレーを振り返ると、まずはベレッチ。3日前はスタンドから観てましたからね。ザンブロッタの働きに触発されない訳がありません。何度も豪快なオーバーラップとドリブル突破を試みて存在感をアピールしました。
左のジオに関してもそう。3日前のシウビーニョに負けず劣らずの活動量。昨季は左ラテラルはシウビーニョと2人しかいませんでしたが今季はザンブロッタも出来るのでウカウカしてられないでしょう。テュラムはオサスナ戦と変わらぬ素晴らしいディフェンスっぷり。唯一あった失点のピンチも最後に防いだのはやはりテュラムでした。
休養充分のプジョルは相変わらず気合いも充分。特に相手FWに削られてからはより激しさが増した(笑)。久々に得点も決めたので気分は最高でしょう。
モッタはこんな試合でも安定感無かったなぁ。。。
デコも結構悪い出来。彼の場合は展開が余裕過ぎてダレてしまったと見るのが妥当でしょうか。
逆にイニエスタは素晴らしい働き。先制ゴールもさることながら、72分間ひたむきにプレーし続けました。
ひたむきさと言えばジュリも負けず劣らず。常にウラを狙う姿勢はブルガリアチャンピオンに脅威を与え続けました。
そしてこの試合のMVP的存在のエトー。攻めて良し守って良し。オサスナ戦も抜群でしたが、そのままの勢いを持続しています。単独で決めた4点目は格の違いを見せつけ過ぎです。
バルサの良い所ばかりを書いているので、レフスキに関しても少々。
理想のスタイルを出し過ぎての大敗です。なので悲観する事はありません。自分達のフットボール(つまりパスを繋ぐ事)をやろうとして負けたのですから。正直バルサ相手にパスサッカーをやって勝つのは無謀です。実際バルサとしてはロングボールを放り込まれたりパワープレーに持ち込まれた方が厄介だったでしょう。
しかしそんな事はレフスキが望む姿では無いのです。それにそんなスタイルで勝ってもしょうがないでしょ、って空気が感じられました。こういう姿勢は凄く好感が持てますよね。実際足下の技術も確かだったし、流していたとはいえバルサ相手に短いタッチでパスを回せている時間帯もありました。積極的に攻め上がっていた両ラテラルも好印象。方向性は間違っていないと思いますので将来に期待は出来ます。なにより現時点でのリアルな世界チャンピオンとの差(つまり5-0)を感じ取れたのが一番大きな財産なんじゃないでしょうか。

興奮度:75%

MOM:エトー