05-06 UEFAチャンピオンズリーグ グループE 第6節

2005.12.6 ジュゼッペ メアッツァ
3
1-1
2
2-1
ピルロ(42分、直接FK)
得点
ポウルセン(44分、リンコルン
カカ(52分、シェフチェンコ リンコルン(66分)
カカ(60分、シェフチェンコ  
メンバー
1 ジーダ
GK
1 ロスト(C)
   
31 スタム
13 ネスタ
3 マルディーニ(C)
  (31分 17 シミッチ)
  (78分 4 カラーゼ)
27 セルジーニョ
DF
18 ラフィーニャ
5 ボルドン
16 ロドリゲス
20 クルスタイッチ
  (84分 9 ラルセン)
 
 
21 ピルロ
8 ガットゥーゾ
20 セードルフ
22 カカ
MF
2 ポウルセン
8 エルンスト
  (HT 14 アザモア)
6 アルティントップ
10 リンコルン
3 コビアシュビリ
 
 
7 シェフチェンコ
9 F・インザーギ
  (85分 11 ジラルディーノ
FW
22 クラニー
  (84分 11 サン)
   
         ヂダ

スタム  ネスタ   パオロ  セルジーニョ

   ガッツ  ピルロ  セードルフ

        カカ

    シェバ    ピッポ

布陣
          ロスト

ラフィナ  ボルドン   ダリオ  クルスタ

      ポウルセン  エルンスト

  アルティントップ   リンコン   コビアシュ

          クラニ

sub
16 カラッツ GK GK 13 ハイメロート
10 ルイ・コスタ MF DF 4 クレゼナー
14 フォーゲル   MF 19 ヴァレラ
32 ビエリ FW   25 バイラモビッチ
ピルロ
ガットゥーゾ
イエローカード エルンスト
コビアシュビリ
クルスタイッチ
アザモア
ロドリゲス
レッドカード
出場停止選手
アンブロッジーニ
カフー
戦線離脱中選手 パンダー
バウムヨハン
ファンホークダレム
ホークラント

観戦レポ

まずは複雑な勝ち上がり条件を整理します。両チーム共に自力で勝ち上がれます。ミランは@勝利Aシャルケにアウェイゴールを3点以上与えない引き分け、つまり2-2、1-1、0-0。
シャルケは@勝利A3点以上取っての引き分け、つまり3-3とか4-4とか。
とりあえず両チーム共にまずは勝ちを狙い、ミランはなるべく失点しない様に、シャルケはとにかくゴール、ゴールの姿勢で戦えば良い訳です。
その他に他力で勝ち上がれる可能性もあります。それは他会場のPSVが引き分けor敗戦で終わった時。この場合はこの試合がどんな結果になっても両チーム揃って勝ち上がり決定。
と、まぁこんな状況ですわ。ですが、試合開始前から両チーム共に他力の可能性はあまり考えてなかったでしょう。何故ならPSVはホームにもう敗退が決まっているフェネルバフチェを迎えるという非常に有利な状況だからです。で、結果から言うと事実PSVの勝利で終わった訳やしね。
さてさて試合に戻りましょう。生きるか死ぬかのこの試合。もうすっごくおもしろかったよ。立ち上がりの両チーム共にボールが収まらない状況を見て、この試合が壮絶なものになる事は容易に想像出来ました。
一進一退の攻防って言うか泥臭い試合展開。その中でついていけなかったのはマルディーニ。コンディションの不良もあってか2つの大きなミスを連発し途中交代。もはや神の領域にまで達したパオロでさえも万全の状態でなければ戦えない試合です。
こういう試合の均衡を破るのは常に平凡なゴールでは無く、「ゴラッソ」です。それをピルロが決める予感はFKを蹴る前からビンビン感じてました。が、あそこまで美しく力強い放物線を描くとは思っていなかった。ピルロのFKをこれまで過小評価していたと認めざるを得ません。キレイなFKを蹴るだけの男ではないのです。
しかしこのゴールはその後の激闘の幕開けにすぎませんでした。
僅か2分後、リンコルンFK→ポウルセン頭、で同点。このシーンとカカの2点目のシーン。これがある意味この試合を象徴するシーンと言えるかもしれません。
この2つのシーンに共通する事はどっちもミスであるって事です。ポウルセンのマークを簡単に外してしまったシェヴァのミスと自陣でパスミスをしてしまったボルドンのミス。更に言うならシェヴァはこの超決定機で空振りしてます。カカが拾って押し込んでくれたから事なきを得ましたがね。
何が言いたいかと言うとミスを責めてる訳じゃなくって、それぐらいチグハグだったんですよ両チーム共。これ以外にもこのレベルでは考えられない様なミスが結構ありましたからね。それぐらい懸かってるものが大きい試合だったって事ですよね。
その中で良いパフォーマンスをする選手ってのがやっぱり認められる訳で、冷徹に2ゴールを決めたカカや大きなミスはあったけどそれ以外は守りの中心として働いたボルドンや決定的な仕事をやり続けたリンコルンなんかは評価されるべきでしょう。って全員ブラジル人かよ。
ガットゥーゾとコビアシュビリのキャラ被りまくりのマッチアップもおもしろかったし、90分間悪役に徹してた(つうか素で悪か)ポウルセンもゲームを活気づけた。
それにシャルケが2点目取ってからはゲーム展開自体も最高やったからね。次の1点をシャルケが取れば逆転、って展開は決勝ラウンドそのもの。こういうレギュレーションがCLの魅力を倍増させてますね。
結局シャルケにとっては残念な結果に終わりましたが、妥当な結果とも言えます。その辺りはシャルケの選手も理解してるでしょう。だからこそ頑張りを讃えてあげたい。だって終了のホイッスルが鳴った時のガットゥーゾの顔ったら(笑)。ホント並大抵の試合じゃなかったんだな、って思いました。

興奮度:85%

MOM:カカ