05-06 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 2nd leg

2006.3.8 ジュゼッペ メアッツァ
4
2-1
1
2-0
インザギ(8分、セルジーニョ
得点
イスマエル(35分)
シェフチェンコ(25分、スタム  
インザギ(47分)  
カカ(59分、シェフチェンコ  
メンバー
1 ジーダ
GK
1 カーン(C)
   
31 スタム
13 ネスタ
4 カラーゼ
27 セルジーニョ
DF
2 サニョル
3 ルシオ
25 イスマエル
69 リザラズ
  (52分 11 ゼ・ロベルト)
 
 
21 ピルロ
14 フォーゲル
20 セードルフ
22 カカ
  (86分 10 ルイ・コスタ)
MF
6 デミチェリス
26 ダイスラー
  (63分 7 ショル)
31 シュヴァインシュタイガー
13 バラック
 
 
9 F・インザーギ
  (72分 11 ジラルディーノ
7 シェフチェンコ(C)
  (76分 23 アンブロッジーニ)
FW
10 マカーイ
  (HT 33 ゲレーロ
14 ピサロ
   
         ヂダ

スタム  ネスタ   カラゼ  セルジーニョ

  フォゲル  ピルロ  セードルフ

        カカ

    ピッポ    シェバ

布陣
         カーン

サニョル  ルシオ   イスマエル  リザラズ

       デミチェリス  

 ダイスラ       シュヴァインシュタイガー

        バラック

    マカーイ    ピサロ

sub
16 カラッツ GK GK 22 レンシンク
5 コスタクルタ DF DF 21 ラーム
17 シミッチ   MF 16 イェレミース
18 ヤンクロフスキ MF   20 サリハミジッチ
フォーゲル
ネスタ
イエローカード デミチェリス
サニョル
ゲレーロ
レッドカード
ガットゥーゾ 出場停止選手
カフー
マルディーニ
戦線離脱中選手 サンタクルス
カリミ

観戦レポ

バイエルンとミランの至高の戦いも遂に決着する第2ラウンドです。舞台はサンシーロ。とにかく勝った方が突破出来ます。引き分けの場合はアウェイゴールの関係で変わってくるけど、とにかく勝ったら良いんです。
特にホームでアウェイゴールを取られているバイエルンにとっては、とにかくゴールが必要。序盤から前掛かりの姿勢を打ち出しますが、そのウラを突かれて前半8分あっさり失点します。パスミスをかっさらわれて、セルジーニョのクロスからピッポがヘッド。沸き立つサンシーロ。
ですが別にこの失点はバイエルンにとっては大したダメージでは無い。というのもどのみち2得点は必要だから。2点取れば2失点しても勝ち抜けますから。気にせず攻めるバイエルン。
ですが2点目もミランに転がります。ピッポの動きを捕まえ切れずイスマエルが2試合連続PK献上。蹴るのは1st legでもPKを沈めているシェヴァ。誰もが追加点、と思った瞬間、無情にもシュートは枠を外れます。1st legではあんなに冷静なキックを見せたシェヴァだったのに。前回の対戦と今回で違うのはGK。カーンのプレッシャーがシェヴァのミスを誘った、結果的にはそう言えます。PKを外した後、思いっきりカーンから罵声を浴びるシェヴァ。
しかしめげないシェヴァは2分後失敗を帳消しにするヘッドを叩き込みます。ヘディングの技術よりも、この精神力は見事と言うしかない。
2点目を喰らったバイエルンですが、元々2得点するという目標からはまだブレていません。こちらもめげずにゴールを狙います。そして遂行。35分、シュヴァ坊のFKのコボレ球をイスマエルがPUSH。シュヴァ坊のシュートも素晴らしかったが、ここまでピッポにいいようにやられていたイスマエルが決めた事が非常に重要。それはバイエルンに更なる勇気を与え、ミランを絶望の淵に落とし込むゴールなのです。
ミランにとっては次取られると、それは逆転ゴールを意味します。う〜ん、こういう展開が一番CLの堪らない所でしょうね。この時間帯が長く続けば続く程おもしろく、興奮度も上がるのですが、そんなコチラ側の期待はピッポによって打ち砕かれます。
後半2分、試合を決めるゴール。クリアが偶然ピッポの前にコボレて来たラッキーゴールとも言えますが、セルジーニョのクロス、ピッポの動き出し、共に素晴らしく、これは完全にバイエルンを崩したゴールと言えます。しかも後半開始直後に入れられたのですから、バイエルンのショックも大きい。
もうここからの展開は読めました。「3-3」にすべく超前掛かりになるバイエルン、そしてそのウラのがら空きのスペースを狙うミラン。次のゴールが産まれる可能性が高いのは勿論ミラン。そしてその通りになりました。シェヴァのスルーパスに抜け出したカカが広大なスペースを独走し豪快に蹴り込みました。中にピッポがフリーで追走しており、流せばピッポのハットトリックが完成した訳ですがそんなものをも吹き飛ばす感じのブチ抜き弾。これは痛快。
そして痛快にバイエルンの今シーズンは終わった。この時点で残り時間は30分あり可能性が無い事も無かったが、もはやバイエルンも負けを悟った感じでした。2試合合計5-2。
スコア程のチカラの開きは無かった両チーム。緊迫感溢れる素晴らしい試合を披露してくれた両チームに感謝です。
そしてやっぱりピッポでしょう。大事な試合はピッポですって。ビッグゲームはピッポに任せろ!正直今のジラルディーノと単純にチカラを比べたらピッポは総合力では劣ると思います。しかしビッグファイトでどちらがチカラを発揮出来るか?答えはこの日ピッポ自らが証明してくれましたよ。

興奮度:65%

MOM:セルジーニョ