観戦レポ

この両チームはハイレベルなので、何処をとっても見所のある試合でした。前節はインテルがメスタージャで大勝したけども、この試合だって点差ほどに差があった訳でも無いしね。しか〜し、この試合には前節の大差が大きく影響しちゃってましたよ。バレンシアは俺的には凄く腰が引けてる様に見えました。1-5の後のリーガでのマドリー戦もそうやった様にかなりの弱腰。そりゃ同じ相手で更にアウェイなんですから精神的にビビっちゃうのは理解出来るけどね。こういう時に喧嘩番長のアジャラがいればな、とつくづく思います。加えてアイマール、ビセンテの攻撃の核も故障でいないとあっては同情の余地もあります。実際代わりのミスタ、アングロがてんで駄目な出来だったし。でももうチョット勇敢さを見せて欲しかったね。コラーディをディバイオと組ますんじゃ無く、ディバイオと変えたり、ミスタをフィオーレじゃなくモレッティと変えたりする度にラニエリの弱気が見えて萎えました。ひとり気を吐いてたのは前節屈辱にまみれたカニサレス。彼のプライドなしでは完封はありえなかったんじゃないでしょうか？それぐらいにアドリアーノ、マルティンスは強力でしたね。前半のインテルのアタックは魅惑そのもの。スピードのマルティンスとパワーのアドリアーノのコンビはカンビアッソの目にも銀河系以上に映ったのではないでしょうか？そのカンビアッソですが、マドリーよりも水が合ってそう。元々レドンド的な将来を期待されてる彼ですが、マドリーでは殆ど誰も守備しないのでレドンドの華麗さを出してる場合じゃなかったですからね。彼にマケレレ的な仕事を求めるのがいけなかったんですよ。ダービッツやデキがしっかりサボらずディフェンスしてくれるインテルでは得意の散らしとミドルシュートを思う存分披露出来てました。ワンランク成長しそうな気がしますね。結局ドローに終わった直接的な理由はマルティンスが外しまくったからやねんけど、外しまくったって言うのは可哀想なくらいに彼の貢献度は高かったです。ロスタイムに乱闘騒ぎになってアドリアーノが退場と後味悪かったですが、インテルは勝点1を加えてGL突破が決定。最近勝てないバレンシアも引分け狙いで引分けたんですから一見悪くは無い様に見えます。しかしもう１つのカード、ブレーメン×アンデルレヒトでブレーメンがもし勝ってるとこれは大ピンチです。というのもバレンシアは残り2試合を連勝しても最大勝ち点は10。ブレーメンは前節アウェイで勝ってるアンデルレヒトをホームに迎える訳ですから、かなり勝利の確率は高い。更に次節もホームで今度はインテルと。通常なら簡単な試合では無いですが、もう突破を決めてるインテルです。しかもインテルはセリエでは引分けばかりで思う様に勝ち点が伸びてません。当然ターンオーバーで臨んでくるはずで寒い寒いドイツで本気度100％の試合は期待出来ません。つまりブレーメンが勝つ可能性も充分過ぎる程あります。となるともうバレンシアはどうあがいてもGL敗退になっちゃうんですよ。だからこそ今日勝たなきゃいけなかったんですけどねぇ〜。ある意味ここでの引分けも負けも一緒なんですよね。勝つ以外あんまり意味ないんですよ。あくまでも机上の計算だけどバレンシアにはこの試合に勝負懸けて遮二無二戦って欲しかったよ。

満足度：70％

MOM：カニサレス