13-14 UEFAチャンピオンズリーグ QF 1st leg

2014.04.01 オールド トラフォード
1
0-0
1
1-1
ヴィディッチ(58分、ルーニー)
得点
シュヴァインシュタイガー(67分、マンジュキッチ)
メンバー
1 デ ヘア
GK
1  ノイアー
 
4 P.ジョーンズ
5 ファーディナンド
15 ヴィディッチ(C)
28 ビュットネル
  (74分 18 A.ヤング)
DF
13  ラフィーニャ
8  ハビ マルティネス

17  ボアテング
27  アラバ
31 フェライニ
16 キャリック
25 L.バレンシア
11 ギグス
  (HT 26 香川 真司)
MF
21  ラーム(C)
31  シュヴァインシュタイガー
  (90分 退場)
39  クロース
  (74分 19  ゲッツェ)

10  ロッベン
7  リベリ
19 ウェルベック
  (85分 14 エルナンデス)

10 ルーニー
FW
25  ミュラー
  (63分 9  マンジュキッチ)
 
      デヘア

PJ  リオ   ビダ  ビュット

  フェライニ キャリク

バレンシア        ギグス

   ウェルベク ルーニー
布陣

              ノイアー

ラフィニャ   ハビマル    ボアテン   アラバ

              ラーム

       シュバイニ      クロース

  ロッベン                  リベリー

              ミュラー

sub
13 リンデゴー GK GK 22  シュタルケ
17 ナニ MF DF 5  ヴァン ブイテン
24 フレッチャー   MF 11  シャキリ
44 ヤヌザイ     34  ホイヴェルグ
  FW 14  ピサーロ
L.バレンシア イエローカード ハビ マルティネス
シュヴァインシュタイガー(×2)
マンジュキッチ
レッドカード シュヴァインシュタイガー(Y×2)
エヴラ 出場停止選手 ダンテ
ファン ペルシ
J.エバンス
スモーリング
戦線離脱中選手 チアゴ
バドシュトゥバー

希望は繋がった

■試合前の状況

既にブンデスでも史上最速優勝を決めた絶対王者バイエルン。
そんなバイエルンを迎え撃つ事になった、瀕死のユナイテッド。
ブックメイカーのオッズでもベスト8に残ったチームの中で一番低い評価なのがユナイテッド。

かつて名勝負を繰り広げ、ヨーロッパを代表するクラブ同士であるにも関わらず今季は大きな差が出ております、

だがしかし、こういう大会では何が起こるか分かりませんからね。
ユナイテッドにも、なんだかんだで意地はあるでしょう。
奇跡の逆転劇を果たしたR-16の余韻も今大会では残っているか!?
(プレミアでは、すっかり余韻が消えちゃったけど・・・)
頼みのエース・ファンペルシが怪我なのは痛いけど、何かはやってくれるんじゃないかという期待感はある。
伝統力を見せられるか、ユナイテッド!!!


■バイエルンが支配する前半

予想通り、ポゼッションはバイエルンでした。
立ち上がりこそ、ユナイテッドが一気呵成に攻め立てましたが、その後はユナイテッドの時間。
ボールを支配し、左右両ワイドを広く使いユナイテッドを圧倒しました。

ポジショニングがホント自由自在なのよね。
例えば中盤の構成も、基本的には↑図なんですがラームが1トップ下に入り、クロースとシュバイニがWボランチになる時間帯も。
ロッベリーも2人とも右サイドに行ったり、はたまた左サイドに行ったり。
このコンビは5年目に入って、ホンマに熟成の域に達してますわ。

アラバは殆ど左WGやったな、左SBではなく。
ゴール前に詰める展開もしばしばで、それぐらいバイエルンが攻めていたという事です。


■千載一遇のチャンスも逃すユナイテッド

ユナイテッドにも絶好機はあった。
カウンターからウェルベックに1発通ったやつね。
ノイアーと1対1になるも、力の無いバセリーナは簡単にストップされてしまいました。
誰もがロビンの不在を嘆いた所でしょう。

これが最大のチャンスで、後は基本的には防戦一方。
立ち上がりこそ攻めに出てましたが、すぐにペースを奪い返されたしね。

中盤でやられてましたな。
↑図では4-4-2で書いてますが、フェライニ&キャリック&ギグスの3ボランチになってる時間帯の方が長かったぐらい。
バレンシアも全くと言って良いほど攻め上がれず、右SBみたいな感じやったし。

序盤を見たら「おっ!戦えるやん♪」って思ったけど、以降は力の差が歴然でしたね。
なんとか0には抑えたけど。
果たして後半、持ちこたえられるか・・・。


■先制はユナイテッド

勝負の後半戦。
モイーズはギグスに代えて真司を投入。
ま、前半のギグスは殆ど何もしてなかったからね。
これは妥当な交代。
だがしかし、ギグスが悪いんじゃなくて戦術が悪いと思うんですよ。
だから香川に代えた所で、正直何も変わらないと思ってました。
※結果、真司は効果的な活躍が出来なかったからね。

試合展開は、相変わらずバイエルンが攻めてユナイテッドが守るという前半と同じ構図。
変わった所といえば、ユナイテッドが先制した事。
CKからヴィダが頭で決めました。
下がりながらの難しいカベッサだったとはいえ、ドフリーだった事は見逃せない。
コーナー蹴る前から、ずーーーとフリーだったけどバイエルンはどうしちゃったんでしょ?
エアポケット、ってやつですかね。

攻めてるチームが、カウンターやセットプレーから先に失点しちゃうってのはフットボールではよくある展開。
そのパターンにバイエルンはハマってしまいました。


■慌てないバイエルン

それでもバイエルンは冷静でした。
そう、何も急ぐ必要はないのです。
今までの事を繰り返せば負けない、という自信があったのでしょう。

失点直後のペップの表情が非常に頼もしかったよね。
全くのポーカーフェイスでしたから。

そして予想通りに同点に追いつきます。
ラフィーニャの右サイドからのクロスをマンジュキッチが頭で落として、最後はシュバイニがハーフボレーでズドン!
見事なゴラッソでした。

このゴールにしてもそうやねんけど、やっぱり「いつでも取れる」っていう余裕が感じられたよね。
ミュラー→マンジュキッチの交代も余裕が為せるワザと言いますか。
前半のミュラーは、結構フィットしてなかったんでね。
普通のチームなら慌てて交代ってのも1つの手やったと思うねんけど、ペップは失点するまで代えませんでしたから。


■計算外の2人ロス

そんなペップでも想定してなかったのは、2nd legで2人使えなくなる事じゃないでしょうか?
ハビマルとシュバイニが出られなくなりました。

ハビマルのイエローは妥当やと思うけど、シュバイニのはなぁ・・・。
ルーニーにしてやられた、って感じが強いよね。
あれをマリーシアと呼ぶのなら、それはそれで駆け引きの1つですが。

ペップも抗議してましたよね。
2つのエリア内ハンドに関しては、特に何も言ってなかったペップが。
(確かに2つ共リプレイで見る限り「手に当たった」プレーだったのでね。
現地中継では繰り返し放送してましたが、問題ないジャッジだったと思います)
ま、中盤の選手層は厚いので大丈夫でしょうが。


■2nd leg展望

順当に行けば、バイエルンがホームで勝つでしょう。
ユナイテッドはスコア的に可能性を残しましたが、正直勝機は薄い。
今日の試合内容観ても、どっちがホームか分からない戦い方でしたからね。
バイエルンの崩しは多彩で楽しく、後半も完全に崩しきった場面が何度かあった。

一方のユナイテッドは、相変わらずの放り込みでね・・・。
選手交代も意味不明やったしな。
特にビュットネル→ヤング。
ヤングを右SH、バレンシアを右SB、PJを左SBにシフトチェンジしましたがどれも有効ではなかった。
バレンシアなんて、その前に倒れ込んでたんですから普通にバレンシア→ヤングのチェンジで良かったと思います。

終盤はフェライニを前線に上げてましたが、それで真司やルーニーに守備させるのもな。
う〜ん、厳しいと思いますよ。