13-14 UEFAチャンピオンズリーグ グループF 第6節

2013.12.11 サン パオロ
2
0-0
0
2-0
イグアイン(73分、カジェホン)
得点
カジェホン(90+3分、インシーニェ)  
メンバー
1 ラファエウ
GK
1 シュチェスニー
11 マッジョ(C)
21 F.フェルナンデス
33 R.アルビオル
27 アルメロ
DF
25 ジェンキンソン
4 メルテザッカー
6 コシエルニー
28 ギブス
85 ベーラミ
20 ジェマイリ
14 メルテンス
19 パンデフ
   (57分 24 インシーニェ)
7 カジェホン
MF
20 フラミニ
8 アルテタ(C)
  (76分 退場)
7 ロシツキー
  (74分 17 モンレアル)
11 エジル
19 サンティ カソルラ
   (68分 16 ラムジー)
 
9 イグアイン
FW
12 ジルー
 

          ラファエウ

マジョ  フェルナン   ラウル  アルメロ

        ベラミ   ジェマイリ

 メルテン     パンデフ   カジェホン

          イグアイン

布陣

          シュチェスニ

ジェンキン  メルテ   コシルニ  ギブス

       フラミニ   アルテタ

 ロシツキ     エジル     カソルラ

           ジルー

sub
15 コロンボ GK GK 21 ファビアンスキ
3 ブルーノ ウビーニ DF DF 5 ヴェルメーレン
5 ブリトス   MF 10 ウィルシェア
28 P.カンナバーロ   FW 14 ウォルコット
88 インレル MF    23 ベントナー
91 サパタ FW
F.フェルナンデス
ジェマイリ
メルテンス
イエローカード アルテタ(×2)
ジルー
ラムジー
レッドカード アルテタ(Y×2)
出場停止選手
戦線離脱中選手

不幸せな結末

■試合前の状況

混戦のグループF。
草刈り場となってしまったマルセイユ以外は、まだ全チームに突破の可能性が残されています。
つまり脱落の可能性も残っているという事です。

一番有利なのはアーセナル。
この試合、引き分け以上なら突破が決定。
負けたとしても3点以上取られなければ、直接対決の結果で上回る(前回ナポリに2-0勝利)ので大丈夫。
ある程度余裕がありますね。

次に分かりやすいのはドルトムントかな。
とりあえずマルセイユに勝てば突破が決定します。
引き分け以下ならナポリの結果次第。
引き分けた場合、ナポリも引き分け以下なら突破。
負けても、ナポリも負ければ突破。
まぁドルトムントの皆さんは「とりあえず勝とう!」でOKなんです。

最後に一番ややこしいのがナポリです。
前述した直接対決の結果により、3-0以上で勝てば自力突破。
これが文句無しの一番分かりやすいパターン。
(2-0勝利なら直接対決の結果としては同じになるが、グループ得失点差により脱落)
後はドルトムントの結果を上回るパターンであれば、他力でも突破の可能性があります。

つまりナポリ勝利(2-0以下)→ドルトムント引き分け以下で突破。
ナポリ引き分け→ドルトムント負けで突破。

このへんは非常にややこしいですよね。
ドルトムントの相手は全敗のマルセイユなんですけど、元々の力を考えればこんなに負けるようなチームじゃないし。
ドルトムントは怪我人続出中だし、アウェイ戦だし、で簡単に勝てる状況じゃないのよね。

と、まぁ状況を書くだけで、こんなにもスペース取ってしまった。。。
それだけ混戦のグループ、って事です。


■立ちはだかるメルテザッカー

ガナはね、前述した状況もあって積極的ではなかったですね。
重心は常に後ろ。
そうなると、自然にナポリが攻める時間が増えます。
開始早々イグアインがDFライン裏へフリーで抜け出したのを皮切りに、攻め立てました。
(判定はオフサイドやったけど、リプレイで見るとオンサイド。。。)
右サイドのマッジョとメルテンスのコンビが良かったね。
メルテンスは非常にバランスの取れた良い選手で、持ってるリズムが上手い選手特有のモノですな。
流石やと思いましたよ。

んでね、そんなナポリの攻撃が無得点に終わったのはメルテザッカーが頑張ってたからでしょ。
ことごとくクリアしてましたね。
高いボールも、右からのボールも左からのボールも。
偶然なのか必然なのか、コシエルニーは殆ど画面に映らなかったのにね。
メルテザッカーばっかりが目立ってましたわ。
ナポリからすれば、非常に高い壁でしたな。


■難しかった後半の戦い方

他会場の結果は伝えない、と豪語する監督もいますが、この日のラファはドルトムントの状況を頻繁に伝えておりました。
まぁ今日に限っては、その方が良いわな。
ドルトムントの状況次第で、無理しなければいけないパターンとそうでないパターンがありますからね。

例えば、「ドルトムントの結果に関係なく3-0で勝てば良いねんから、遮二無二アタックすればエエねん」という考えの人もいるでしょう。
でもね、それは非効率でもあるんですよね。
3点取る為には、どうしてもリスクを冒して攻めなければいけない時間帯も出てくるでしょう。
そうすると、どうしてもカウンターを受けやすくなり失点のリスクも増えます。
3点取ろうとして前掛かりになったが為にカウンターを喰らって負けました、でドルトムントも負けてました、
となったら「あ〜引き分けでも良かった。それなら無理して攻めなくても良かった」となりますよね。
このあたりのバランスが難しいですよね。

それが顕著に表れたのが、80分頃の時間帯。
この時間帯はナポリが1点リード、そしてドルトムントは1-1でイーブンという状況。
このまま終わればアーセナルもナポリも突破出来るという状況だったんですね。
なので、ナポリは後方でボールを回し、ガナも無理に取りには来ませんでした。

この時間帯は、これが正解だったんですよ。
ナポリが欲を出して「後2点!!」って取りに行って、カウンター喰らって同点にでもされてしまえば目も当てられませんでしたからね。
でも結果的には、この後ドルトムントは逆転、ナポリは慌ててゴールを狙いましたが追加点は1点止まりという結果に終わりました。


■引き続き〜GLの難しさ〜

えー、非常に話が長くなっておりますが、まだまだ続きます。

ホントにね、難しい試合だったと思いますわ。
イグアインが先制点決めた時も、ラファはしきりに「1-1」のジェスチャーを繰り返して「このままでエエねん!」っていうアピールしてましたよね。
時間帯、状況によって戦い方を変えないといけない難しさね。

アーセナルはアルテタが退場になった事もあり、もうひたすら守るだけでOKでした。
後半なんて、もう守備、守備、そして守備ですよ。
まぁそれでOKなんです。
3点取られなきゃOKだったんですから。
情けない戦いぶりではありましたが、これはもうGLの最終節という事を考慮して許してあげるしかないですよ。
今日の戦いだけ観れば、ナポリの方が進出に相応しいのは言わずもがななんですけどね。

あくまでも「リーグ戦」ですから、これまでの貯金を活かしたアーセナルが突破をしたという事です。


■惜しかったナポリ

後半は特にチャンス多かったですよね。
前述した様に色々なバランスを考え、それでも攻める所はしっかり攻めてチャンスを作っておりました。
ジェマイリが決めていれば、イグアインが決めていれば、というのは多々ありましたが「決められなかったから」というのは「敗因」ではないです。
実際2-0で勝ってますしね。

何も落ち込む事はなく、誇れる「敗戦」だったと思いますよ。

あとインシーニェ良かったよね。
なんでパンデフが先発やったの?っていうぐらい、空気が変わった。
使わなかった理由が分からないわ。
時間限定の選手なんかね??