13-14 UEFAチャンピオンズリーグ SF 2nd leg

2014.04.29 アリアンツ アレーナ
0
0-3
4
0-1
得点
セルヒオラモス(16分、モドリッチ)
セルヒオラモス(20分、ペペ)
  ロナウド(34分、ベイル)
  ロナウド(90分、直接FK)
メンバー
1  ノイアー
GK
1 カシージャス(C)
   
21  ラーム(C)
17  ボアテング
4  ダンテ
27  アラバ
DF
15 カルバハル
3 ペペ
4 セルヒオ ラモス
   (75分 2 ヴァラン)
5 F.コエントラン
   
39  クロース
31  シュヴァインシュタイガー
10  ロッベン
25  ミュラー
   (72分 14  ピサーロ)
7  リベリ
   (72分 19  ゲッツェ)
MF
14 シャビ アロンソ
19 モドリッチ
22 ディ マリア
  (84分 16 カセミロ)
11 ベイル
7 C.ロナウド
   
9  マンジュキッチ
   (HT 8  ハビ マルティネス)
FW
9 ベンゼマ
   (80分 23 イスコ)
     

           ノイアー

ラーム  ボアテン   ダンテ  アラバ

      クロース   シュバイニ

 ロッベン    ミュラー      リベリ

        マンジュキッチ

布陣
        カシージャス

カルバ  ペペ   ラモス  コエント

       シャビアロンソ

    モドリチ     ディマリア

 ベイル            ロナウド

         ベンゼマ
sub
32  レーダー GK GK 25 ディエゴ ロペス
5  ヴァン ブイテン DF DF 12 マルセロ
13  ラフィーニャ   MF 24 イジャラメンディ
34  ホイヴェルグ MF FW 21 アルバロ モラタ
ダンテ イエローカード シャビ アロンソ
レッドカード
出場停止選手
チアゴ
シュタルケ
シャキリ
バドシュトゥバー
戦線離脱中選手 ヘセ ロドリゲス
ケディラ
アルベロア

セットプレーの恐さ

■試合前の状況

1st legはマドリーがベルナベウで1-0勝利。
って事で、今回の2nd legマドリーは引き分けでもOK。
バイエルンはとにかく、勝利。
しかもアウェイゴールを与えずにサクッと勝ちたい所です。


■ラモスのカベッサ2発

試合は予想だにしない展開で進みます。
まさか前半20分で試合が決まるとはね・・・。

CK、FKからそれぞれセルヒオラモスが頭で決めてマドリーが2点を先取。
残り70分で4点が必要となったバイエルン。
この時点で決まったと言えるでしょう。

立ち上がりからバイエルンがボールを支配し、試合を優位に進めていただけに残念。
1つ目のCKからのドンピシャヘッドで意気消沈し、2つ目のFKの際はマークもユルユルだった。
ま、1失点目もマークは甘かったけどね。
ペップがセットプレーに弱いのは、チームが変わっても同じか!?と言われかねない失点。
う〜ん。。。。


■追い込まれた王者

さぁ4点返すぞ!!とは、このレベルのチームでも中々ならないよね。
いやむしろ、このレベルのチームだからこそ達観してしまう面もあるかも。
明らかに運動量、質ともに落ちましたよね。
アウェイゴール制度は魅力的なシステムですが、その逆の面もあるよという事を教えてくれる試合でした。
バイエルンとマドリー、同じ条件でやれば非常に競った試合が出来るだろうけど「4点」という制約がある中では面白くなる筈も無かった。


■カウンターから

そんなバイエルンに対して、マドリーは「守ってカウンター」を狙えば良いだけの展開。
そしてそういう戦い方はアンチェロッティの最も得意とするもの。
前線の3人もそういう戦い方をする為に選ばれてるような選手達ですからね。

誰もが予想した通りの展開が、この後は繰り広げられました。
BBCの高速カウンターから、最後はロナウドが決めて3点目。
ロナウドは今大会15点目で、これまでのメッシの得点記録を抜きました。

こういう記録ってね、選手に聞くと「知りませんでした」みたいな返答が多いじゃないですか?
ま、知ってたとしても大人の対応でそういう風に言ってるんやろうけど。
でもロナウドは違います。
ゴールパフォーマンスでも「15」を盛んにアピール。
もうね、とにかくメッシを意識しているあたりが非常に子供っぽくて可愛らしいよね(上から目線)
ガキ臭いパフォーマンスにイラッとする人も多いでしょうが、まぁこれが彼のキャラなんでね。
永遠の14歳、って感じですわな。


■諦めムードもやむなし

後半からマンジュキッチに代えてハビマルを投入してきたペップ。
ミュラーを1列上げましたが、大きな変化は訪れず。
それはゲッツェやピサーロが入っても同じ。

それぞれが個人技などで「おっ!」と思わせる場面もありましたが点差が点差なんでね。
ロスタイムにロナウドが壁の下を抜くFKで4点目を決めましたが、これもこういう状況が為せる業というかね。
明らかにバイエルンイレブンからは覇気が無くなってたもんな〜。
しゃーないけど。

ブンデスの優勝を早く決めすぎてから集中力が途切れてしまった、という人もいますが一理あると思います。
日本シリーズとかね、大概先に優勝決めてるチームの方が負けるもんね。
セリーグ、パリーグ関係無く。
本来は先に優勝を決めた=圧倒的な強さ、ギリギリまで優勝争い=圧倒的に強くない、なのですが「勢い」ってもんが勝負の世界では重要ですからね。

Ligaで優勝争いを演じ続ける中、国王杯も獲得したマドリーと。
ブンデス優勝以降、無敗記録を打ち立てていたリーグ戦で連敗する等ダレさが見えていたバイエルン。
今日の勝敗を分けたのはセットプレーだったと思いますが、そこに勢いの差は確かにあったと感じます。

あとペップに関してはティトの訃報が悪い方向にいってしまったかな、と。
試合前から虚ろな表情で、生気が無かったもんね。
「ティトの為に勝つ!」ではなく「試合なんてしてる場合じゃない」っていうテンションの様に感じられた。

なんにせよ、CL連覇は難しいって事ですよ、やはり。

そしてシャビアロンソは残念でしたね。
勝負が決まった状態で、何故後ろからのスライディングタックルを敢行してしまったのか。
イエロー出された瞬間、ファイナルの出場停止を確信し蹲ってましたが、自業自得ですわな。
いや〜勿体無い。

そしてアンチェロッティ。
その光景を目の当たりにしてもセルヒオラモスを引っ張り続けた理由を聞きたい。
まさかラモスが後1枚貰ったらファイナル出られないって事を・・・知らなかった?
ギリギリのタックルなんかもあって、結構危なかったと思いますよ。
ま、私は「ラモスも出場停止になったらオモロいな〜」と思って観てた事は言うまでもありませんがね。