11-12 UEFAチャンピオンズリーグ SF 2nd leg |
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2012.4.24 カンプ ノウ
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2
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2-1
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2
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0-1
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ブスケツ(35分、クエンカ) |
得点
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ラミレス(45+1分、ランパード) | ||
イニエスタ(43分、メッシ) | トーレス(90+2分、コール) | |||
メンバー
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1 バルデス |
GK
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1 ツェフ | ||
14 マスチェラーノ 3 ピケ (26分 2 D.アウベス) 5 プジョル(C) |
DF
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2 イバノビッチ 24 G.ケイヒル (12分 17 ボジングワ) 26 テリー(C) (37分 退場) 3 アシュリー コール |
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16 セルヒオ ブスケッツ 6 チャビ 4 セスク (74分 15 Se.ケイタ) 10 メッシ |
MF
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10 マタ (58分 21 S.カルー) 8 ランパード 12 ミケル 16 ラウル メイレレス 7 ラミレス |
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9 アレクシス サンチェス 39 クエンカ (68分 37 テージョ) 8 イニエスタ |
FW
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11 ドログバ (80分 9 F.トーレス) |
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バルデス マスケ ピケ プジ ブスケ チャビ セスク メッシ クエンカ イニ アレクシス |
布陣
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ツェフ イバノ ケイヒル テリー コール マタ ランプス ミケル ラウル ラミレス
ドログバ |
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sub
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13 ピント | GK | GK | 22 ターンブル | |
11 チアゴ アルカンタラ | MF | MF | 5 エッシェン | |
21 アドリアーノ | 15 マルダ | |||
17 ペドロ | FW | FW | 23 スターリッジ | |
メッシ イニエスタ |
イエローカード | ツェフ イバノビッチ ランパード ミケル ラウル メイレレス ラミレス |
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レッドカード | テリー | |||
出場停止選手 | ||||
アビダル フォンタス アフェライ ビジャ |
戦線離脱中選手 | ダビド ルイス |
ガス欠
あー、負けたよ負けたよ。
いやー、キツイわ。
かのインテル戦のVTRを観るかのような負け方。
今のペップバルサが負けるとしたら、まぁこういうパターンやわな。
だから何も恥じる事は無いし、マドリー戦と違ってやるべき事はやれた。
でも悔しいよなー。
あのチェルシーを崩したかったよなー。
予想通り、引いて守るチェルシーをバルサがひたすら攻めるという構図が前半早々から繰り広げられました。
上の図の様に、4バックの前に中盤の5人が分厚いラインを作る10人ディフェンス。
それでいて前線はドログバ1人でもなんとかなるんですから、まぁ非常に現実的な戦い方ですわ。
1st legを1-0で勝ってるから引き分けでもOKやしね。
夢も希望も無い戦い方やけど、一番勝つ(今回の場合は勝ち抜ける)確率が高い戦い方ですよ。
対して、バルサの戦い方はいつも通りの「非効率」な戦い方。
中盤でパスを回しまくり、想像力を駆使して人壁をすりぬけていくという、いつも通りのスタイル。
最終ラインまでもが相手陣内に入り、ひたすら攻めるというスタイル。
一般的には勝利に最も遠いスタイル、だがしかしそれをやり遂げてるからこそ今のバルサの強さがあり、我々バルセロニスタはそこにハマっているのです。
なので、この日もガッチガチに守る「現実的」なチェルシーを崩して勝つ!というのがクレにとって最も気分の良い勝ち方だった訳です。
しかしまぁ現実は甘くないよ。
これが現実です。
君の夢など木っ端微塵さ、です。
しゃーない。
やるだけの事はやってんから、しゃーないよ。
カンプノウに集まったクレの反応も私と同じやったと思いますよ。
終了間際の、あの大合唱ですよ。
トーレスに決定的な2点目を奪われた後の、あの「Ole le ola la ser del Barca es lo millor que hi? ha」の大合唱ですよ。
思わず泣きかけたは。
今まではアンフィールドのYou'll Never Walk Aloneの大合唱に勝るチャントは無いなぁと、クレながらにして思ってたんですけど、この日のOle le ola laは超えたね。
リバポサポ超えたよ。
震えたよ。
そうです、こういう負け方ならクレとして何ら恥じるものもないし、この数日間での悪い結果で2つのタイトルを失ったわけやけど全てを失ったわけではない。
バルサとしてのアイデンティティーは保たれたままだし、この素晴らしき今シーズンの全てが否定されるのもおかしな話です。
だから、前を向いて歩いていくだけです。
えー、興奮のあまり試合の流れとか得点経過とか何も触れてないな・・・。
最初に2点を奪い、歓喜の瞬間を迎えたのはバルサだったのです。
1点目はCK崩れからクエンカの折り返しを最後はブスケが空のゴールへPUSH。
2点目は高い位置でボールを奪えたのが功を奏し、レオのスルーパスを左サイドのイニが流し込みました。
よくよく冷静に振り返ってみると、2点とも「亀」になったチェルシーから奪った得点じゃなかったね。
1点目はセットプレーだし、2点目は同点となった(トータルスコアで)事でチェルシーが若干前に出てきてくれてたから。
なのでガッチガチに守られてる状態からではなかった。
基本的に人海戦術でくる相手を崩すセオリーとしては、セットプレーとミドルシュートがありますよね。
でもそのどちらもバルサは苦手なのよね。
この日のミドルって、マスチェが2本放ったのとメッシのポスト直撃ぐらいか。
バルサ入団以降公式戦ノーゴールのマスチェラーノにゴールは期待出来ないしなぁ。
セットプレーも直接FKは相変わらず期待薄だし、CKも1点目が良く入ったな、ってなもん。
チャビやイニはもっとミドル放っても良かったと思うけどね。
イニなんて、ほらスタンフォードブリッジでのイニエスタッソを思い出してさぁ。
試合を決定づけたのは、結果的には前半ロスタイムのラミレスのバセリーナか。
ピケの負傷退場により、殆どマスチェラーノとプジョルの2バックとなっていたバルサ。
で、その1人マスチェラーノが中盤まで激しくチェックに行っちゃったもんだから、後ろはガラ空き。
あんだけスペースあったら、そりゃぁランパードなら良いパス出すわ。
取られた時間帯もマズかったしなぁ。
ハーフタイムで息を吹き返すキッカケを与えちゃったし、守備のプランを練らす時間を与えてしまった。
で、ディマッテオが出した策は前半よりも露骨なダンゴディフェンス。
アホのテリーが1発退場になった事とケーヒルが負傷退場した事により、CBはイバノビッチとボジングワが基本務めててんけど、もう彼等以外にも何人もCBいてましたよ(苦笑)
(テリーの退場はインテルの時のモッタのとは意味合いが違う。
モッタのはブスケにしてやられた点が多々あったけど、今回のは普通にテリーが膝蹴りかましてきましたからね。
ホンマあいつ頭おかしいで。
何考えてんのか、全く理解出来へん。
しかも退場に不満そうやったしなぁ。
ありえへんわ。
なんでこんなやつがキャプテンやってんの。
不倫問題、人種差別発言、その他諸々の蛮行、最早彼を擁護すべき点を見つける方が難しいわ。
キャプテンやる方もアホなら、周りで支持してる方もアホやで)
右SBがカルーで、左SBがドログバ。
中央にラミレスとイバノビッチとボジングワとコールがおって、その前に残りの3人が壁を作る感じ。
数字で言うなら、6-3-0ですなぁ。
これは崩せんで。
しかも何処が一番強固やったかというと、ドログバの所。
ここのディフェンスが一番目立ってたね。
全然崩せんかったし。
強いし、高いし、巧いし、速いし。
キャッシュリーより全然イイやんwww
ここが一番厄介やったわ。
間違いなく、ドログバがこの日のMOM。
攻守においてね。
だからドログバがトーレスに代わった時は、喜びましたよ。
これでチョット楽になる!と。
実際、左SBトーレスはただの急造DFでしたから。
エリア内に7、8人がひしめき合う後半のチェルシーでしたが、それでも何回かはチャンス作りましたよバルサは。
最大のチャンスはPKやったけど、これはレオがバーに当てて失敗。
でもPKゲット自体ちょっとイカサマちっくやったし、これは別に外れて良いとこの時は思ってたよ。
後で審判買収審判買収言われてもウザいしね、とこの時は思ってましたよ。
普通に崩して勝て!!と。
結果的には、この失敗が重くのしかかってきたんですがレオは責任を感じる事はありません。
年間60点以上取ってるゴレアドールを戦犯にはしませんよ。
トーレスの得点が決まった後、ユニで顔を覆ってましたけど、そんなに背負いこむ必要はありません。
この日も攻撃の中心はレオやったし、間違いなく相手にとって一番の脅威でしたから。
あー、トーレスのゴールについても振り返っときますか。
ハーフウェーラインも超えて全員がチェルシー陣内に入ってたから、当然オフサイドはありません。
バルサ陣内に1人ポツンといたトーレスにクリアボールが入った時点で、勝負アリです。
GKとの1対1も、あれだけスペースがあれば外す方が難しいしね。
まぁ全員で攻めなアカン時間帯やったから、しゃーないよ。
ラストのCKとかでGKまで攻め上がったものの、クリアされそのカウンターから失点、みたいな事はフットボールではよくありますが、まぁそんなパターン。
今季、ってかチェルシー入団以来絶不調のノーゴーラー・トーレスに引導を渡されるのも、これもまたバルサって感じですね。
昔からバルサキラーやしなぁ、トーレス君は。