10-11 UEFAチャンピオンズリーグ グループD 第6節

2010.12.7 カンプ ノウ
2
0-0
0
2-0
フォンタス(51分、チアゴ)
得点
 
バスケス(83分、アドリアーノ)  
メンバー
13 ピント
GK
77 リジコフ
   
3 ピケ(C)
16 セルヒオ ブスケッツ
26 フォンタス
DF
2 クズミン
4 セサール ナバス
27 ボッケッティ
3 アンサルディ
 
 
14 マスチェラーノ
34 ジョナタン ドス サントス
  (63分 10 メッシ
19 マクスウェル
30 チアゴ アルカンタラ
MF
19 カレシン
16 ノボア(C)
8 リャザンツェフ
  (62分 14 カサエフ)
61 ギョクデニズ カラデニズ
  (75分 5 ビストロフ)
15 ムラフスキ
 
 
9 ボヤン
  (35分 32 バルトラ)
11 ジェフレン
  (13分 29 ビクトル バスケス
21 アドリアーノ
FW
28 マルティンス
  (66分 26 メドフェデフ)
   
        ピント

        ブスケ

    ピケ      フォンタス

       マスケラノ 

  ジョナタン     マックス

        チアゴ

  ジェフレン     アドリアノ

        ボヤン

布陣
        リジコフ

クズミン  セサル   ボケティ  アンサル

     カレシン   ノボア

リャザン   ギョクデニズ    ムラフスキ

       マルティンス

sub
1 バルデス GK GK 44 アルラウスキス
5 プジョル DF DF 9 サルクバーゼ
22 アビダル   MF 6 シバヤ
8 イニエスタ MF   66 ナトホ
イエローカード リジコフ
レッドカード
出場停止選手
G.ミリート 戦線離脱中選手

全クレが泣いた

え〜、まず驚きだったのがフォーメーションです。
なんとも懐かしの3-4-3ですよ。
かつてアヤックスが一時代を築き、バルサも一昔、二昔前はやっていた古典的な3-4-3であります。
いやいや、ペップそうきましたか。
こんな消化試合でも主力使うんじゃねぇだろうな〜、チャビなんか使った日にはテメェわかってんだろうな〜、とドキドキしてたコチラとしては良い意味でサプライズでした。
メンバーも控え組&カンテラ組でナイスな感じ。
アウベス、チャビ、ケイタ、ビジャ、ペドロはベンチにも入れずに完全休養。
(ん?ケイタは、どちらかといえば控え組な気が・・・、まぁ良いや)
バルデス、プジョル、アビダル、イニエスタはベンチにこそ入れましたが最後まで使いませんでした。
使う気も無かったでしょ、たとえ負けてても。
ピケとブスケは罰ゲーム??
そんなブスケは3バックの中央でプレー。
いわゆるリベロですわ。
詳細は↑の布陣図参照、って事で。
バルサとしては、もう1位通過も決まってるし完全な消化試合なんですよ。
だから個人的には観るのを悩んだ試合。
別にルビンへのリベンジなんて、どうでもエエし。
しかもそれに固執して観て負けたらサイアクやしね。
ルビンは突破もかかってるんで必死に来るでしょう。
そんなルビン相手にベイビーバルサが勝てるのか、負ける確率高し!ですよね。
だから観戦を悩んだんですけど、3-4-3で一気にモチベーションUPでした。
まぁリーガのサラゴサ戦でもやってましたが、あの時はアウベスを中盤の前、3バックがピケ、プジョル、アビダルだったんで、アウベスが少し下がったら、いつも通りの4バックやん!って感じでしたからね。
それにアウベスはデフォルトで上がるから。

しかしながら3-4-3は殆ど機能せず・・・。
練習してたんか?って感じやから、いきなり機能する筈無いわなぁ。
機能しなかった理由の1つが、やはり3バックの弱点である両サイドのスペース。
左はマクスウェルが中盤の左SHやってたから下がって埋めてたけど、右がね〜。
ジョナタンにそれ求めるのは酷っつうか専門外やしなぁ。
結局ピケが引っ張り出されて中が手薄となる始末。

2つ目の理由はルビンが相変わらず専守防衛やった事。
君達はGL突破の為に勝ち点3が欲しい筈ですよね?と聞きたくなる程に何故か引き籠もり。
いつも通りっちゃぁ、いつも通りなんですけど今回は攻めなアカン時でしょ!!
5バックなんてやってる場合か、と。
ルビンが亀になっちゃうから、あんまりスペースも無くって3-4-3の魅力である攻撃性が活かせなかったのよね。
最終ライン、中盤深くでのバックパスや横パスばっかりの序盤でありました。
で、たまに攻められたらサイドを突かれて、てんやわんやっていう感じ。

相手チームによってはビシッと決まって魅力的なスタイルになるかもしれませんが、今回の実験は失敗だったと言わざるを得ないでしょう。
ペップにとって幸運だったのは実験を諦めるタイミングが訪れた事でしょうか。
ボヤンの負傷退場によってね。
ここで右SBのバルトラを投入し、いつもの4-3-3へ戻します。
ちなみにDFラインは右からバルトラ、ピケ、フォンタス、マクスウェル
中盤がマスチェラーノをアンカーに2列目チアゴ&ブスケ。
3トップは中央にバスケス、右ジョナタン、左アドリアーノでした。
この4-3-3になってから攻撃のリズムが格段に良くなったのよね(笑)
よく日本人は外国人に比べて「システムに固執し過ぎ」なんて言われますが、こういうの観るとシステムってやっぱり大事なんやな〜、って思いますよ。

でもペップにとっては幸運でしたが、ボヤンにとっては不幸な事このうえない。
相手との予期せぬ激突ですから、避けようがないしね。
アンラッキーとしか言えない。
でももっとなのはジェフレンか・・・。
チャンスを悉く怪我で棒に振る男ジェフレン。
折角クラシコで良い感じになったのに。。。
この日もファーストプレイでスパーンとDFを置き去りにするドリブルを披露し、勢いのある所を見せつけたんですけどねぇ。
今季のれそうでのれないボヤンとジェフレン、そんな2人を象徴する試合、にならない事を今後祈る!!!!!!!

さて試合は後半にバルサが2点を奪取して快勝。
2-0になってからはルビンも諦めてましたね。
他会場の経過も伝わってきてたやろうし、勝っても意味無い事を悟ったのかな。
でもバルサの得点者2人にとっては大きなゴールです。
まずはフォンタス。
CKの混戦からコボレ球をねじ込んだ(しかも相手DFの手に当たって角度が変わってゴール)泥臭いゴールでしたが嬉しい事には変わりないでしょう。
こういうの決めていかないとプジョルへの道は遠いからね。
DFも安定してたし、攻め上がる姿も様になってた。
ドンドン1軍で使って欲しい選手ですわ。

そしてバスケス。
もう後がない年齢に差し掛かってきましたからね。
だからこのゴールは個人的にも嬉しいよ。
随分前から才能は認められてたものの、怪我なんかもあって中々トップ定着とはならず。
今回ジェフレンの怪我で出番を得られたのも何かの因果でしょうか。
微妙にオフサイド気味でしたが、思いっきりの良い見事なゴールでしたよ。
これを弾みに出来れば良いんですが。

ってな訳で、6冠王者が勝てなかったルビンカザンにベイビーバルサが勝っちゃいましたよ、っていうね。
まぁそんなもんですよ。
個人的にはルビンから強さをそんなに感じてなかったので、普通にやったら勝てると常々思ってましたけどね。
勝てないのは、たまたまやと。
これで久しぶりのGL無敗突破ですよ。
ルビンは残念ながらGL敗退。


ピント:殆ど守備機会も無かったからポカも許そうか(苦笑)
ブスケ:あんまり攻められなかったのでCBでもボロが出ず。ただ中盤の方がやっぱり活き活きプレー出来てたね
ピケ:カピタンとしてチームを引っ張らなきゃいけなかったんですが、その重責はあんまり果たせなかった気がする。なんかいつも通りやったからね
フォンタス:リーガで先発した試合も良かったし、今季ここまで順調にきております
マスチェラーノ:潰し屋の本領は如何なく発揮。後はパス精度が安定すればね。たまに良いの出すねんけどね
ジョナタン:パス、ドリブル、シュート殆ど駄目でした。見せ場自体も殆ど無く空気の時間が長かった。交代も妥当か
マクスウェル:点取ってやろう、ってオーラがバリバリ出てたオモシロかったね。攻守に柔軟性をみせて対応していたのは流石
チアゴ:ワザに溺れる癖はありますが攻撃の中心として頑張ってましたよ。シュートも隙あらば狙ってたし、先制点のアシスト前の突破も見事でした。
ボヤン:CFとしての仕事をする前に負傷交代。非常に残念だよ
ジェフレン:このままだったらホンマにヤバイよ。メッシの様に怪我癖が治れば良いのですが
アドリアーノ:カンテラーノ達に大人のプレーを披露してましたね。伊達にリーガで150試合以上戦ってませんよ。縦への突破が凄く良かった。バスケスへのアシストもGOOD

バスケス:心配性のクレの皆さんが待ち望んだゴールだった筈。得点してからのノリノリのプレー観るにつけ、やっぱり才能はあるんだと感じさせられました
バルトラ:ダイナミックさが良いね。CBもSBもソツなくこなせるし、中々良い
メッシ:エゴイスティックにゴール狙いまくってました。とにかくDFが何人いようが抜きにかかる。そして抜けるんだから脱帽ですよ。次元が違い過ぎる。ってか休んでくれ、たまには。頼むから(苦笑)