枠に飛ばない

試合前の状況としては、マッカビハイファは4連敗で既にGL敗退が決定しております。
この試合に引き分け以下の成績だったら最下位も決定。
一応の目標としてはバイエルンに勝ち、他力本願ながらもEL出場への望みを繋ぐ事でしょうか。
いや現実的な目標としては、まず勝ち点1かな。
ここまで全敗なんで当然勝ち点も0ですから。
もっと言うなら得点も0なんですわ。
昔デポルがGL全6試合で無得点なんてこともありましたが、その不名誉な再現は嫌でしょうから。

バイエルンは他力ながらGL突破の希望はまだあります。
でもこの試合に負けたらジエンド。
引き分けや勝利でもユーベが同じく引き分けや勝利ならサヨナラ。
なのでバイエルンとしては目の前の試合に集中して、とりあえず勝つ。
んでもってボルドーに全てを委ねる、ってトコロですわ。

さてさてそんな状況で試合開始です。

バイエルンの試合は最近ブンデスなんかもチョクチョク観てるんですが、基本的に魅惑的なフットボールは出来ておりません。
ロッベン、リベリがいないとファンタスティックな部分がどうも欠けますからね。
この試合でも攻撃にアクセントを付ける役割を求められているのはミュラーでしょ？
それじゃぁキツイよね。
個人的にはシュヴァイニの方が適役だと思うんですが、ファンハールは何故か彼を守備的なポジションで使いたがりますね。
この日も途中からオットルやティモシュクといった守りに特徴がある選手が出てきたにも関わらず、シュバイニは中盤の底でのプレーを強いられていました。
万能性がある選手なんで、こなせるんですけど物足りないなぁ〜。

という訳で、攻撃はラームのオーバーラップと、マリゴメ&オリッチの2トップによる個人技が主体でした。
むしろマッカビハイファの方が皆が積極的でチームとして統制が取れている気がするんですよね。
それに関しては第1節でも感じましたが、その時はまだファンハール政権が発足間もないというエスケープがありました。
しかしながら時間が経った今回も同様の印象でしたわ。

ただいかんせんマッカビハイファには決定打が無いのよね。
その点バイエルンにはタレントだけは揃ってますんで、良い内容が出せなくてもなんとか出来る場合があるんですよね。
決勝点も別に良いカタチで訳でもなかったし。
ファンボメルから鋭い縦パスが前線のマリゴメに渡り、マリゴメが前を向いて強烈なミドルシュートを放ち、これをGKが弾き、リバウンドをオリッチがごっつぁんゴール、ってな感じ。
ファンボメルのパスでの打開能力と、マリゴメの判断の速さ、シュートの強烈度、正確性、そしてオリッチの抜け目の無さが産んだゴールですわ。
こういうのはマッカビハイファには出来ませんからね。
惜しいねんけどなぁ〜。

さて最終節。
これはどんな試合になるんでしょうか。
ユーベもバイエルンも魅力的なフットボールを展開していないので、どちらが消えても妥当は妥当。
ただ超名門であるこの2チームのどちらかが消える、ってのはゾクゾクしますね〜。
ロッベン&リベリが帰ってきた完璧なバイエルンでアウェイのハンデを乗り越えて欲しい気もしますが、さてどうなりますやら・・・。