08-09 UEFAチャンピオンズリーグ グループA 第6節 |
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2008.12.9 スタンフォード ブリッジ
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2
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1-0
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1
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1-1
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カルー(40分、デコ) |
得点
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Y・コネ(55分、パニン) | ||
ドログバ(71分、ジョーコール) | ||||
メンバー
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1 ツェフ |
GK
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1 ヌーノ クラロ | ||
17 ボジングワ 33 アレックス 26 テリー(C) 3 アシュリー コール |
DF
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4 パニン 20 カドゥ(C) 15 アルカンタラ 33 ペレイラ |
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12 ミケル (88分 18 ブリッジ) 13 バラック 20 デコ 10 ジョー コール (74分 35 ベレッチ) 21 S・カルー (65分 11 ドログバ) |
MF
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31 ダニ 6 ムレサン 19 クーリオ 10 トリカ (72分 8 ペラルタ) 7 ドゥバルビエル (60分 28 E・コネ) |
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39 アネルカ |
FW
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17 Y・コネ | ||
ツェフ
ボジングワ アレクス テリー コール ミケル バラック デコ コール カルー アネルカ |
布陣
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クラロ
パニン カドゥ アウカンタラ ペレイラ ダニ ムレサン クリオ トリカ ドゥバル コネ |
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sub
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23 クディッチーニ | GK | GK | 13 ハーシュフェルド | |
2 イバノビッチ | DF | DF | 27 デ ソウザ | |
19 P・フェレイラ | MF | 11 プレッテ | ||
43 ストホ | FW | FW | 22 デアク | |
99 ルイス | ||||
ベレッチ ミケル |
イエローカード | トリカ クーリオ |
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レッドカード | ||||
ランパード | 出場停止選手 | |||
エッシェン R・カルバリョ ディ サント |
戦線離脱中選手 | トニー スタンチュユ ディディ |
ハイプレッシャー
チェルシーにとっては苦しい試合でしたが、なんとかモノにしてGL突破を決めました。
もう既に最下位が決定しているクルージュ相手のホーム戦。
普通に考えれば楽に勝てそうなもんですが、そうはなりませんでした。
チェルシーの勝ち上がり条件は、「勝てば文句無し」「引き分け以下だと他会場の結果次第」というものです。
つまり負けたとしてもボルドーも負ければ突破は決まるんですけどね。
でもそんな風に考えてると痛い目にあるので、選手は目の前の試合に集中するのみです。
序盤のチェルシーからは全くリズムというモノが感じられませんでした。
パスは回ってるんですけど、単調で一定で緩急が無し。
ダイレクトプレーが少なく、味方を探す場面が多かったです。
それとは対照的にクルージュは意図を持った攻めを繰り返しました。
右サイドのクリオとCFのコネを中心にチェルシーDFを崩していました。
特にクリオは素晴らしかったね。
アシュリーとのマッチアップは、この試合一番のハイライトではないでしょうか。
テクニックがあってボールが持てるし、視野も広く発想も豊か。
普通に引き抜かれそうやな、この冬にでも。
というまぁどっちが格上か、どっちがホームかワカランような展開だった前半。
でも先制したのはチェルシー。
FKが幸運にもカルーの足元に流れての先制弾でした。
幸運といっても、FKを獲得したのもチェルシーのチカラだし、ゴール前に良いボールを入れたのもデコのチカラだし、カルーの足元に流れたのもテリーが潰れた結果だし、ラッキーだけで片付けるのもアレなんですけどね。
前半はチェルシーが帳尻を合わせた感じで終了。
さて後半、クルージュが同点に追い付きます。
またしてもクリオのファンタスティックヒールが効いて、最後はパニンのクロスをコネが頭で突き刺しました。
コネのヘディングは凄く難しかったと思うのですが、身体能力でもっていきましたね。
これで試合はオモシロくなりました。
ドログバにとっては、良いお膳立てをしてくれた格好です。
そう、ここまでは全てドログバの為の演出とも言えなくなかったよね。
今季怪我や長期出場停止で、出番にあまり恵まれていないドログバ。
プレミアでも無得点、CLでも無得点という状況です。
そんなドログバですが、勿論チカラが無くなった訳ではない。
プレミアで得点王レースを快走しているアネルカよりも、実力的には上だという事をスタンフォードブリッジに集まった人々は皆知っています。
そしてこの日もそれを見せつけました。
苦しい時に決めるのがエース。
それを証明したかのような決勝ゴール。
しかもゴラッソ。
ジョーコールからの浮き球パスを柔らかくトラップし、次の瞬間にはシュートを放っていました。
圧巻。
いくらアネルカがゴールを量産しようとも、ドログバの得点はドログバにしか出来ない。
そんな風な事を感じさせる得点でした。
そしてそれが人々を魅了するのです。
残念ながらチェルシーの内容は最後まで芳しくなく、チェルサポにとっては少々すっきりしない勝ちでしょうが、それでもこのドログバの決勝ゴールが彼、そしてチームの復調の狼煙となるならば、これは真にもって素晴らしい試合だったと言えるのではないでしょうか。