07-08 UEFAチャンピオンズリーグ SF 2nd leg

2008.4.30 スタンフォード ブリッジ
3
1-0
2
0-1
2-0
0-1
ドログバ(33分)
得点
トーレス(64分、ベナユン
ランパード(98分、PK) バベル(117分、アロンソ
ドログバ(105分、アネルカ  
メンバー
1 ツェフ
GK
25 レイナ
   
5 エッシェン
6 R・カルバリョ
26 テリー(C)
3 アシュリー コール
DF
17 アルベロア
23 キャラガー
37 シュクルテル
  (22分 4 ヒーピア)
6 リーセ
 
 
4 マケレレ
13 バラック
8 ランパード
  (119分 7 シェフチェンコ
MF
14 シャビアロンソ
20 マスチェラーノ
18 カイト
8 ジェラード(C)
11 ベナユン
  (78分 16 ペナント)
 
 
11 ドログバ
10 ジョー コール
  (90分 39 アネルカ)
21 S・カルー
  (70分  15 マルダ)
FW
9 F・トーレス
  (98分 19 バベル)
   
          ツェフ

エシアン  リッキー   テリー  コール

         マケレレ

     バラック    ランプス

 Jコール           カルー

        ドログバ

布陣
          レイナ

アルベロア  カラガー   スクルテル  リーセ

     アロンソ   マスケラノ 

 カイト    ジェラード    ベナユン

         トーレス

sub
23 クディッチーニ GK GK 30 イタンジュ
33 アレックス DF DF 3 フィナン
35 ベレッチ MF 21 ルーカス
12 ミケル MF FW 15 クラウチ
イエローカード シャビアロンソ
アルベロア
レッドカード
出場停止選手
戦線離脱中選手 アッゲル
F・アウレリオ

これが団結力

雨のスタンフォードブリッジ。
1st legではリーセの唐突な自殺点で救われたチェルシー。
一方のリバプールは、それによりプランが崩れたので、まずは1点を取るのが大前提になっちゃいました。
しかし、コンディション的にはリバプールの方が有利なハズ。
なにせ直前のプレミアでは主力を殆ど休ませる事に成功しましたからね。
逆にチェルシーはユナイテッドとの死闘を演じたばかり。
精神的にも肉体的にも相当疲れているハズ。
まぁ勝てたので、勢いはついてるかもしれませんが。

ってな感じでキックオフ。
得点経過をザッと、おさらいします。
まずはオフサイド気味のスルーパスに抜け出したカルーのシュートのコボレ球をドログバが詰めてチェルシー先制。
微妙な判定ではありましたが、少しレッズディフェンスは足が止まっちゃったかな。
レイナのセーブが運悪くドログバのいる方向に行っちゃった、ってのもあったけどね。
ただレッズはこの失点で慌てる必要はありませんでした。
どのみち1点は取らないと敗退だった訳ですから。

そして案の定同点に追い付く事に成功。
ベナユンの中央ドリブル突破からのスルーパスを、トーレスが流し込みゲットでありました。
ベナユンのドリブルはキレッキレな訳でも、鋭い切り返しや目を見張るフェイントがある訳でもないのに、なんか取れないよね。
そんなドリブルに引っ掛かって、テリー、リッキーの両CBがトーレスのマークを離したのが、運の尽きでした。

1-1のまま試合は延長戦に。
なんか試合始まる前から、延長になる気がしてましたよ。
ここで攻勢に出たのがチェルシー。
まずはセットプレー崩れから、エッシェンのミドルで勝ち越し!
エッシェンって、ホンマに勝負強いなぁ〜。
と、思われましたが、これは何と不当なオフサイドで取り消されてしまいます。
しかし意気消沈しないチェルシー。
直後にバラックがヒーピアに倒されてPKゲット。
これを母を亡くし大一番のユナイテッド戦を休んだ"ママっ子ランプス"が確実に決めて、正真正銘のリード。
ランプスは腕章を抱え感情的にうずくまりました。
30前の大の大人が親が他界したぐらいで、そんなに悲しいもんかねぇ。

さてさて、まだまだ攻撃の手を緩めないチェルシー。
追い付かれちゃったら、アウェイゴールルールで敗退になっちゃうので、緩められませんわ。
右サイドでオフサイド気味に抜け出したアネルカの折り返しをドログバが中央で点で合わせ、3-1とリードを広げます。
レッズディフェンスは1失点目に引き続き、なんかまた足が止まってしまいました。

残り時間は15分。
レッズはもうトーレスも下がっちゃったし、ジェラードも何か元気無いしで攻めに迫力が無い。
楽勝ムードが漂うスタンフォードブリッジ。

空気が一変したのは、残り3分でバベルのロングシュートが決まってから。
予感が全く無かったロングだったので、こちらもビックリしましたよ。
もうそこからは"レッズの大逆転の歴史"がありますから、こちらとしても期待するし、チェルシーサポの方々も不安にかられた事でしょう。
だからラスト3分は異様にオモシロかったよね。
これが一発勝負の醍醐味でしょう。
これがヒストリーってもんでしょう。

チェルシーに対して「お前らはノーヒストリーだ。」という言葉を現地では良く投げつけるらしいです。
そんなチェルシーが歴史を作れる舞台への切符を手にしました。
プレミアでユナイテッドに逆転、更にモスクワの地でユナイテッドを下してビッグイヤー獲得なんて事になれば、もうこれは後生に語り継がれる歴史となります。
でももしそうなったら、ユナイテッドにとっては最高の悲劇のシーズンとなりますなぁ・・・・。

興奮度:70%

MOM:ドログバ