06-07 UEFAチャンピオンズリーグ グループH 第3節

2006.10.17 コンスタント ファンデン ストック・スタディオン
0
0-0
1
0-1
 
得点
カカ(58分、セードルフ
メンバー
1 ジトカ
GK
1 ジーダ
   
23 ユハス
31 ドゥマン
3 デシャフト
DF
25 ボネーラ
  (47分 退場)
13 ネスタ
4 カラーゼ
18 ヤンクロフスキ
 
 
37 ヴァンデンボーレ
  (84分 36 レゲアール
5 ビーリア
4 ヴァンデルヘーゲ
  (70分 10 ハッサン)
14 ホール(C)
MF
21 ピルロ
8 ガットゥーゾ(C)
10 セードルフ
  (81分 32 ブロッキ)
22 カカ
 
 
29 フルトス
7 チテ
11 ブスファ
  (84分 24 セルハト
FW
9 F・インザーギ
  (72分 11 ジラルディーノ
7 オリベイラ
  (50分 2 カフー)
   
           ジトカ

     ユハス   デマン   デシャフト

バンデンボーレ  ビーリア  バンデルハグ  ホール

      チテ         ブスファ

           フルトス

布陣

         ヂダ

ボネラ  ネスタ   カラゼ  ヤンクロ

        ピルロ  

  ガッツゾ        セドルフ

         カカ     

     ピッポ   オリベイラ

sub
22 スコレン GK GK 16 カラッツ
6 ヴァンダメ DF DF 3 マルディーニ
8 レイバ MF   5 コスタクルタ
9 ムボ ムペンザ FW   17 シミッチ
ヴァンデンボーレ イエローカード カラーゼ
ボネーラ(×2)
レッドカード ボネーラ(Y×2)
出場停止選手
パレハ
プロト
戦線離脱中選手 グルキュフ
セルジーニョ
ファバッリ
アンブロッジーニ

怪我の功名

1位から4位までが勝ち点3差の中に犇めく肉薄した戦いとなっているグループH。
下馬評では「余裕のトップ通過」と考えられていたミランの調子が上がっていないのが原因の1つです。セリエでも引き分け続きらしくイマイチな感じ。ターンオーバーをやってるらしいが、そんな余裕あるのか??
そんな状態のミランなのでアンデルレヒト相手に「楽勝」なゲーム運びは出来ませんでした。前半はペースを握られていたと言っても過言では無かった。
アンデルレヒトは3トップが結構良い感じ。CFのフルトスが長身を活かして前線の柱となり、そこにチテ、ブスファの両アフリカンが絡む。チテはいかにもアフリカンという感じでドログバを連想させる風貌と動き、逆にブスファは小気味良いドリブルでリズムを作ります。ブスファはアヤックス育ちらしいが、「なるほどっ」と思わせるプレースタイルです。このブフファにボネーラが主導権を渡してしまったのでミランは苦しかった。
アンデルレヒトは3-4-3だが、ディフェンスの時はホールが左SBに下がって4バックになる事が多かった。右もバンデンボーレがカバーに入れるので3バック、4バック、5バックを柔軟に使い分けた守り。ヤンクロフスキ、インザーギのライン以外は死んでいたミランなので全然怖くなかったでしょう。
でも「以外は」って書いたのがミソで、このホットラインは強烈でした。ヤンクロフスキの正確なクロスは何本も入り、その都度ピッポはウラを狙う。全くサボらずプレッシャーを与え続けるピッポ。あと少しの運さえあれば、前半だけでハットトリックを決めていてもおかしくないぐらいでした。
そんな感じでゲームは後半へ。わりと静かだった前半とは打って変わって、後半は激しくなります。その引き金となったのが後半開始早々のボネーラの退場。動きも悪かったので散々な結果となってしまいました。後半のほぼ全てを10人で戦わなくてはいけなくなってしまったミラン。アウェイだし勝ち点1でも持って帰れれば悪くない結果と言えるでしょう。
しかしこんなネガティブな状況が、逆に良い結果を招きました。ボネーラ退場後、アンチェロッティは右SBの補填の為に直ぐさまカフーを投入。これが効いた。数的有利になり攻めて来るアンデルレヒト。ミランにとってはピンチですが、ウラのスペースが空くのでチャンスとも言える状態。そしてこういうウラのスペースが大好きなのがピッポやカフー。これを再三再四突きまくって、ミランは数的不利になってからの方が良いリズムで攻めます。
フットボールってのはわからないもんです。WGとSBを兼ねるカフーの貢献は絶大でしたが、果たしてカフーが先発で出ていても同じ様な展開になっていたか?色んな条件が組合わさってのミランの攻勢でした。こうなると必然的に点数が入るのはミランの方。カカーのミドルが決まった時点で勝敗は決したと言えるでしょう。FWを削ってるのでミランは守る分に関しては数的不利は殆ど関係ありませんし、前半脅威だったチテやブスファも後半になるとペースが落ちていってました。FKからポストに当てられたりはしましたが、それ以外はヒヤっとする場面も無く、ミランが無難に完封勝利。
次をサンシーロでやれる事を考えると、ようやく本命がキタ、という印象です。

興奮度:65%

MOM:ヤンクロフスキ