05-06 UEFAチャンピオンズリーグ グループB第1節

2005.9.14 トヨタ アレーナ
1
0-0
1
1-1
マツショビッチ(66分)
得点
スナイデル(90+1分、バベル
メンバー
29 ブラジェク
GK
12 フォンク
   
20 ポスペホ
19 ペトラーシュ
15 ルカシュ
23 カドレツ
DF
2 トラベルシ
8 マドゥーロ
3 グリゲラ
19 エマヌエルソン
 
 
6 シボク
18 キセル
21 ポラツェク
  (79分  9 ドセク)
8 ポボルスキー(C)
7 ゼレンカ
MF
21 リンデンベルホ
6 ガラセク(C)
  (90+3分 4 ハイティンハ)
18 スナイデル
 
 
10 スレピツカ
  (49分 28 マツショビッチ)
FW
24 ローセンベリ
  (76分 9 ハリステアス)
10 ピーナール
  (80分 7 ロサレス)
11 バベル
   
         ブラジェク

ポスペホ  ペトラス   ルカシュ  カドレツ

    キセル   シボク   ポラツク

     ボボルスキ   ゼレンカ

         スレピツカ

布陣
          フォンク

トラベル  マドゥロ   グリゲラ  エマヌ

        リンデンベルホ

     ガラセク    スナイデル

  ピナル            バベル

         ローセンベリ

sub
31 グリガル GK GK 26 ロボント
4 ペルグル DF DF 15 ベルメーレン
11 ペトロウシュ     16 デ ヨング
14 ロウチュカ   FW 28 ブハリ
12 ヘルザーン MF
イエローカード ガラセク
レッドカード
出場停止選手
シマック 戦線離脱中選手 ステケレンブルグ
エスキュデ
マクスウェル
ミテア

観戦レポ

この試合は両チームにとって、と〜っても大事な試合です。何故なら直接対決だから。
このグループに於いてアーセナルはある意味別格でトゥーンも違う意味で別格。もっぱらこの両チームが2位の座を争う、と予想されておりその両チームがいきなり初戦で対戦する訳です。これは負けられません。
ホームのプラハにとっては特に負けられません。その「負けられない感」が試合にも如実に表れていました。
前半のプラハは守備一辺倒。ホームなのにひたすら守る。ポゼッションもアヤックスが70%以上。しかしその戦い方はある意味狙い通り。アヤックスは「美しく勝つ」タイプのチームです。この日の様に相手がひたすらゴール前で壁を作っていても無闇やたらにロングボールを入れる事はしないし、パワープレイにも出ません。だから中々切り崩せない。卓越した個人技を持っている選手やロングシュートマスターがいれば展開も変わったんでしょうが、今のアヤックスにはそんなスペシャルな選手はいません。
プラハの作戦は前半はひたすら守り、後半勝負。アヤックスはこの作戦の格好の餌食となるタイプのチームだったのです。いやアヤックスがそういうタイプのチームだからこういう作戦を取ったのでしょう。大事な試合で最初から飛ばし逆に失点を喰らう、という最悪の展開を回避する作戦です。
そして後半。プラハが動き出します。それはマツショビッチの投入が合図でした。彼は素晴らしいプレーヤーですね。前線で動き回り、周囲との連携も良いし、シュート力も抜群。攻められ慣れしていなかったアヤックスDFを大いに慌てさせます。挨拶代わりのミドルがポストを叩いた後の後半21分、今度は正真正銘のミドルを叩き込みます。CKのコボレ球を豪快にサイドネットに突き刺します。プラン通りの先制点。
後もプラン通り組織的に守り切るだけ。アヤックスの攻撃はローセンベリが外してくれるし、バベルはドリブル、キープ力は素晴らしいが肝心のシュートは宇宙開発、ピーナールは孤立し、エマヌエルソンのオーバーラップはそれほど効果的では無く、逆にトラベルシは上がらないし、とこんな風に考えていたんでしょう。
実際90分を過ぎるまでは正にプラハの思うツボ。ある意味アヤックス完敗スタートか、と諦めかけたロスタイム。忘れちゃいけない男、スネイデル。今季の彼は違うね。積極的にシュートを放ったり、ゴール前に飛び込んだり、セットプレーが正確だったり、ってのは昨季までと変わらない特徴です。一番変わったのは諦めない精神力でしょうか?ラフィがいなくなって中盤を1人で仕切らなくてはいけないとう責任感でしょうか?このCL予備選でも思ったけど顔つきが変わったよ、そして冴え渡るミドルシュート。土壇場でチームを救う一撃は今のスナイデルへの正当な結果であって決して偶然ではありません。

興奮度:80%

MOM:シボク