05-06 UEFAチャンピオンズリーグ グループE第1節

2005.9.13 ジュゼッペ メアッツァ
3
1-0
1
2-1
カカ(18分、ピルロ
得点
アレックス(63分、PK
カカ(87分  
シェフチェンコ(89分、セルジーニョ  
メンバー
1 ジーダ
GK
1 ヴォルカン
   
2 カフー
13 ネスタ
3 マルディーニ(C)
4 カラーゼ
DF
30 セルカン
19 オンデル
2 ルシアーノ
5 ウミト オザト(C)
 
 
21 ピルロ
  (71分 27 セルジーニョ)
8 ガットゥーゾ
  (71分 14 フォーゲル)
23 アンブロッジーニ
22 カカ
MF
4 アッピアー
  (53分 27 ケマル)
  (90分 11 ノブレ)
15 マルコ アウレリオ
21 セルチュク
20 アレックス
 
 
32 ビエリ
  (78分 11 ジラルディーノ
7 シェフチェンコ
FW
39 アネルカ
10 トゥンジャイ
   
         ヂダ

カフー  ネスタ   パオロ  カラーゼ

   ガッツ  ピルロ  アンブロ

        カカ

    ビエリ    シェバ

布陣
          ボルカン

セルカン  オンデル   ルシアノ  オザト

   アッピア   マルコ   セルツク

      アレックス

             トゥンジャイ

         アネルカ

sub
16 カラッツ GK GK 34 ルストゥ
5 コスタクルタ DF DF 17 ジャン
10 ルイ・コスタ MF   24 デニズ
20 セードルフ   MF 7 メフメト
FW 23 セミッヒ
イエローカード ヴォルカン
レッドカード
ヤンクロフスキ 出場停止選手
スタム
F・インザーギ
戦線離脱中選手

観戦レポ

いよいよ待ちにまった新シーズン、新しいCLの始まりです。
イスタンブールでの決勝戦の悪夢から早4ヶ月。ミランにとって開幕戦の相手がトルコのチームってのは何とも皮肉な話です。
逆に言うと呪縛を振り払うには願ってもない相手かも知れませんが・・・。
注目の先発2トップはシェヴァとビエリ。開幕から2試合連続ゴールで気分がノってるであろうシェヴァと開幕から2試合出場停止中で相当溜まってるであろうビエリのコンビ。これは心理的に良い組み合わせではないでしょうか。
ビエリはロッソネロでの公式デビュー戦。そんな気合いは立ち上がりから見て取れて精力的に動き回ります。
なんと守備もガンガンしてます。これが移籍の効果ってやつでしょうか?チームプレーに徹してます。
しかしそれでも強引に撃つべき所は譲らずに撃っていきます。ビエリ、中々良いんじゃないでしょうか?
そんなビエリの奮闘は伝わってくるものの立ち上がりから試合のペースを握っていたのはアウェイのフェネルバフチェでした。
自分達のサッカーをサンシーロのピッチの上でも存分に体現します。
それは前半を終えてのポゼッションが4:6だったという数字の上でも物語っています。
左のトゥンジャイがとにかく元気で、どんどんボールに触って行きます。ここからリズムを掴んで真ん中でドカンと存在感を放つアネルカ、更にはトップ下のアレックスとの連携でチャンスを作り出します。
アッピアーも既にチームに馴染んでいて、かなりやってくれそうです。(それだけに本人も悔しそうだったけど負傷退場は残念)
こういった感じで内容で言うとフェネルの方が押してたんですが、結果としてはミラン。一際押してた前半に関しても結果としてはミラン。
それは何故か?それはカカーが抜群だったからです。
1点目のミドルシュートも素晴らしかった。ピルロの味なヒールキックからワントラップで相手DFをかわし右足を振り抜きました。
トラップをする前に既にイメージは出来ていた様子で、その狙いが素晴らしいと思いますね。
もうひとつ素晴らしいのが積極性。先制点奪取後もシェヴァばりの意識でガンガンにゴールを狙い続けます。ゴールだけを見ていました。
それが結果として表れたのが2点目。
中盤からのスーパードリブルゴールでしたが、これはゴールを狙い続けた結果がもたらしたものでしょうね。
中盤で相手DF3人を引き付けて抜いた際に確実にスルーパスを送れるタイミングがありました。カカなら確実に見えていた筈です。
しかしそれを(恐らく)あえて無視し前方のDFを更に抜き去り、GKとの1対1も冷静にGKが倒れてから流し込む、というゴラッソ。まさにゴラッソ。
このゴールがイスタンブールの悪夢を吹き飛ばしました。いやゴールというよりはカカの意識の成長が、ですね。
昨季も大活躍のカカでしたが、「ゴール」という面では少し物足りない面もありました。それがもし今季この意識が継続されるのであればホントにミランってチームは恐ろしいものになります。
そんなカカのゴールで一番救われたのがガットゥーゾでしょう。
ファイナルに続いてまたもPK献上。2試合連続といっても良いでしょう。
慌てる必要の無い場面で、あっさりアネルカを倒しにいってしまいました。思わず目を疑った程です。
一時はこのPKで同点に追い付かれ、フェネルの質の高いフットボールの前に逆転は現実味の無いものと思ってしまったぐらいですからね。
なのでガットゥーゾが一番喜んでいるんじゃないでしょかね?
まぁ、なんだかんだ言っても最後には2点差をつけて勝利したミラン。
逆転されて集中力が完全に切れてしまったフェネルの隙を逃さずに直ぐさまトドメを射す辺りが非常に心憎い。今季も確実に強いです。
フェネルバフチェは内容で昨季よりも向上を見せたものの結局は勝てなかった。このグループの面子を考えると、こんな試合ばっかりになりそうな気配が大です。

興奮度:85%

MOM:カカ