05-06 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 1st leg

2006.2.21 サンチャゴ ベルナベウ
0
0-0
1
0-1
 
得点
アンリ(47分、セスク
メンバー
1 カシージャス
GK
1 レーマン
   
11 シシーニョ
18 ウッドゲイト
  (9分 24 メヒア)
4 セルヒオ ラモス
3 ロベルト カルロス
DF
27 エブエ
28 トゥーレ
20 センデロス
16 フラミニ
 
 
16 グラベセン
  (76分  8 バチスタ
14 グティ(C)
5 ジダン
23 ベッカム
10 ロビーニョ
  (63分 7 ラウル
MF
15 セスク
  (90+5分 17 ソング)
19 ジウベルト・シウヴァ
13 フレブ
  (76分 7 ピレス)
8 リュングベリ
9 レジェス
  (80分 2 ディアビ)
 
 
9 ロナウド
FW
14 アンリ(C)
   
         カシジャス

シシニョ  ウッディ   ラモス  ロベカル

         グラベセン

ベッカム  グティ    ジダン  ロビニョ

          ロナウド

布陣
        レーマン

エブエ  トゥレ   センデロ  フラミニ

      セスク  シウバ

  フレブ   ユンベリ    レジェス

        アンリ 

sub
13 ディエゴ ロペス GK GK 24 アルムニア
2 サルガド DF MF 36 ジュル
21 カルロス ディオゴ   FW 32 ウォルコット
19 カッサーノ FW   41 ルポリ
シシーニョ
カシージャス
イエローカード セスク
レジェス
レッドカード
出場停止選手
飛行機嫌い ベルカンプ
エルゲラ 戦線離脱中選手 アシュリー・コール
キャンベル
ローレン
ファン ペルシ
シガン
クリシ

観戦レポ

名門同士の対戦ですが、意外にもヨーロッパ戦初対決。これは非常に重要な一戦です。もはや単なる試合ではありません。
というのも現在両チーム共にチーム状況としては斜陽に差し掛かっているからです。マドリーにしてもアーセナルにしても2年連続でR-16で敗退する事はワンランクダウンを意味します。
そして負けられない度数がより高いのはマドリー。まぁガナーズに関してはプレミアで最強を築いていた時代でもヨーロッパ戦ではてんで駄目やったりしましたからね。今季はプレミアでも駄目駄目なんでコッチでも負けるとかなりイタイってのはありますが、優勝回数最多を誇る名門中の名門マドリーの方が敗退のダメージはデカイ!!
予想通りそんなピリピリとした緊張感がベルナベウを包んでいました。戦前の予想ではマドリーが有利。というのもここに来て調子を上げて来ているからです。現在リーガ6連勝中。このCL再開の時期にピタっと照準を合わせて来たのは流石です。
逆にアーセナルは不安定な戦いぶりを続け、故障者が続出しているのも大きな不安材料。特に4バックのレギュラー3人がいないのは異常事態ですわ。
まずはマドリーホーム。順当にいけばブラジル人達の爆発でマドリー先勝!って展開も充分ありえたのですが、現実は甘くありませんでした。っていうかCLはそんな甘い大会では無いと再認識。
とにかく序盤からマドリーの選手の動きは非常に硬かった。動きもリズムもダイナミックさも全く無い。
そしていきなりレジェスに決定機を献上。なんとかカシージャスのファインセーブで逃れたものの、これが余計に悪循環を産みました。つまりCL特有の「アウェイゴール恐怖症」です。アウェイゴールの重要性を知れば知る程にこの恐怖症からは抜けられなくなります。観ててそんな印象を受けました。
もう必要以上にアンリを警戒してたもん。この日のガナーズの攻撃は基本アンリとレジェスだけ。これにたまにユンベリとフレブが絡んでくるぐらい。つまり攻撃に厚みは全く無く、冷静に対処出来れば恐れるに足りないんですが、マドリーディフェンスは恐れまくり。だからドンドン悪い方向に行きました。
もう序盤は観てられなかったよ。グラベセンの頑張りで何とか乗り切った感じ。別にマドリーを応援してる訳じゃないけど、名門が転落していく様はあまり観たくないからね。
ここで決めきれるチカラがガナーズに無かったのが、マドリーにとって落とし穴でした。ガナーズのチカラ不足もあって、前半中頃から盛り返したマドリーは序盤の危機感を無くした状態で後半を迎えます。
ここであっさりアンリにやられちゃった。まぁ4人抜きゴールを決めたアンリを単純に褒めるべきでしょうが、あまりにあっさりやられすぎ。前半の最初にやられるのと後半にやられるのとじゃ残り時間も体力も攻撃のバリエーションも違って来ます。焦ってラウルを入れる采配ミスもあったりして結局追い付けませんでした。
まぁあくまで結果論で言うと采配ミスですけどね。あの時間帯にラウルを入れてチームに喝を入れようというのは非常に理解出来る選手起用です。でも故障上がりのラウルに本来のチカラは無かったし、ロビーニョを代える必要も無かった。ロビーニョを代えた事によってサイドアタックが無くなりガナーズは簡単に守り易くなった。単純な放り込みじゃレーマンでも容易いよ。
これでロンドンでは得点&勝利が必須条件になったマドリー。う〜ん、苦しいが観てる側にとっては最もおもしろくなりそうな条件なので期待は大ですな。

興奮度:65%

MOM:アンリ