05-06UEFAチャンピオンズリーグ グループB 第一節

2005.9.14 ハイバリー
2
0-0
1
2-1
ジウベルト(51分、レジェス
得点
フェレイラ(53分)
ベルカンプ(90+2分、キャンベル  
メンバー
24 アルムニア
GK
1 ヤクポビッチ
   
12 ローレン
28 トゥーレ
23 キャンベル(C)
3 アシュリー・コール
DF
17 オルマン
26 ホドジッチ
5 ミリチェビッチ
3 ゴンサウベス
 
 
19 ジウベルト・シウヴァ
15 セスク
  (73分  10 ベルカンプ)
8 リュングベリ
  (81分 13 フレブ)
7 ピレス
MF
6 ベルナルディ
19 エゲルター
11 ゲルバー(C)
  (73分 2 レアンドロ・ビエイラ)
21 フェレイラ
9 アドリアーノ・ピメンタ
  (57分 8 ジェウソン ロドリゲス)
 
 
11 ファン ペルシ
  (45分 退場)
9 レジェス
  (81分 26 オブス アベイエ)
FW
20 ルストリネッリ
  (87分 13 ファイ)
   
        アルムニア

ローレン  トゥレ   キャンベル  コール

     ジウベルト   セスク

  ユンベリ          ピレス

     ファンペルシ  レジェス

布陣
          ヤクポビッチ

オルマン  ホドジッチ   ミリチェ  ゴンサウ

    ベルナルディ     エゲルタ

ゲルバー      ピメンタ    フェレイラ

         ルストリネッリ

sub
21 プーム GK GK 18 ポートマン
20 センデロス DF DF 7 デュリュズ
22 クリシ     10 スパドト
17 ソング MF
トゥーレ イエローカード ホドジッチ
ゴンサウベス
フェレイラ
ファン ペルシ レッドカード
レーマン 出場停止選手
アンリ 戦線離脱中選手

観戦レポ

どんな最強なチームでも開幕戦ってのは中々苦労するものです。リーグ戦なんかだと相手が昇格チームだったりしたら特にね。
この日のガンナーズの相手はCL初登場のトゥーン。ある意味両者の力関係は誰の目からも試合前から明らかで、こういう試合が開幕戦だと逆にやりにくいし色んな事が起き易いです。
この日のガナーズの試合は正にそんな感じ。
しかも今のガンナーズは決して状態が良い訳ではありません。絶対的大黒柱のエース・アンリは怪我で試合に出れない状態のままだし、更にDFリーダーのキャンベルもこの日が復帰戦。彼を欠いたプレミアではディフェンスの不安定さがモロに出て早くも2敗を喫っしています。更に更にCLに於いては開幕から2試合はレーマンが出場停止。悲しいかなレーマンの影響力はそれ程でも無くアルムニアでもどっちでも変わらねぇや、って感じですけど、それでもまだレーマンの方がマシかと。
で、そんなアーセナルですが、この試合危機感全く無し。完全にナメてました。
ベンゲル自身も敢えて最初からベルカンプを使わず若い2トップで何とかさそう、ってノリやったしね。
でもアーセナルがナメるのもしょうがないくらいにトゥーンは弱かった。GKもショボイし、ディフェンスもひたすら人数を割いて守ってるだけ。そのディフェンス技術もお粗末でファウルばかり。ホントにいつでもいくらでも点が入るよ、って雰囲気。そりゃナメるわ。
でもそこが落とし穴。気持ちでナメてる分、動きも単調やし、パスも安易。ボールポゼッションだけは7割を超える程に圧倒していたとしても、そこからゴールってのは産まれません。特に相手がゴール前に人数を固めている場合、通常でもゴールを割るのは難しいからね。
こういう時はミドルシュートが有効なんですが(GKもショボいし)、アーセナルってチームは無闇にロングシュートを打ったり、ロングボールを入れたりしないスタイルのチームですからね。あくまで「カタチ」にこだわるから。これじゃぁゴールを割れないのも必然。
そして起こったアクシデント。ファンペルシー退場。明らかに不可解なジャッジです。普通にトラップしようとして足を上げた所に丁度顔が来て、顔面を蹴った様になってしまった。これが真相です。リプレイで見てもファンペルシーはボールだけをトラップしようと見ておりDFを1度も見ていません。全く悪意は感じられませんでした。確かにハイキックではあるけど、そんなんイエローにも値しないしね。明らかに主審が勝手にストーリーを作ってしまっています。ファンペルシーは元々問題児だし得点が取れなくてイライラしているだろう、みたいな感じで作為的なジャッジです。
これ以外にもトゥーンに甘過ぎるジャッジが多々あり、ある意味試合はオモロくしてくれたけど、審判としてはどうなの?って印象。
さて10人に減った後半戦。アーセナルの敵はもはやトゥーンでは無く審判。そういう負のエネルギーがガンナーズに活気を与えます。早々にCKからジウベルトがヘッドで先制。スタジアム中で喜びではあるが、チョット喜びとはまた違った感情が爆発します。これで安心、ここからはガナーズのゴールラッシュだろう、そう確信しました。
しかしその2分後トゥーンの「シュータリング」が決まって試合は再び振り出しに・・・。アルムニアを責めるのは酷な様なそうでも無い様な・・・。
で、中々ゴールを割れないガンナーズイレブン、いやガンナーズテン。レジェスも気合いガンガンで頑張ってるし、セスクは芸術的にそれでいてアグレッシブにゲームを作っているし、ピレス、ユングベリの飛び出し、ドリブル、絡みも完璧やし、ディフェンスする必要が無いのでローレン、コールもどんどん攻撃に参加出来てるし。なのにゴールを奪えない。ペナルティエリア前でも余裕でパスを回せる状況なのに1点が取れない。いつでも取れそうなのに1点が遠い。トゥーンの人海戦術と審判のファウル見逃しとガンナーズの決定力の無さと強引さの欠如がロスタイムまでゴールが産まれなかった原因。
そしてロスタイムにゴールが産まれた原因は、アーセナルというチームにベルカンプという天才がいたから。
ベルカンプのファンタジー、個人技、閃き、が無かったらドローのまま試合は終了していたでしょう。ベルカンプに救われたアーセナル。サポーターもロスタイムまでは不完全燃焼だったろうけど、最後の最後であんなトラップ魅せられたら、もう満足するしかないでしょう。
万事OKって訳じゃないけど、結果として勝ち点3を獲得し悪く無いスタートを切れたアーセナル。
ロスタイムまで粘りながらも結果的には負けなので何も持ち帰れなかったトゥーン。なんかビッグクラブと中小クラブの差が最後に出た、って感じですね。

興奮度:85%

MOM:ベルカンプ