04-05UEFAチャンピオンズリーグ R-16 2nd leg

2005.3.8 ジュゼッペ メアッツァ
1
0-0
0
1-0
クレスポ(61分、カフー
得点
 
メンバー
1 ジーダ
GK
1 ハワード
   
2 カフー
13 ネスタ
31 スタム
3 マルディーニ(C)
DF
6 ブラウン
  (85分 14 スミス
5 ファーディナンド
27 シルベストル
4 エインセ
 
 
21 ピルロ
8 ガットゥーゾ
  (88分 5 コスタクルタ)
20 セードルフ
22 カカ
10 ルイ・コスタ
  (85分 24 ドラソー)
MF
16 ロイ・キーン(C)
18 スコールズ
7 C・ロナウド
11 ギッグス
  (57分 25 フォーチュン)
 
 
11 クレスポ
  (78分 23 アンブロッジーニ)
FW
10 ニステルローイ
8 ルーニー
   
         ヂダ

カフー  ネスタ   スタム  パオロ

   ガッツ  ピルロ  セドルフ

      カカ    ルイ

        クレスポ

布陣
        ハワード

ブラウン  リオ   シルベス  エインセ

     キーン    スコールズ

 ロナウド   ルーニー     ギグス

       ニステルローイ

sub
46 アッビアーティ GK GK 13 キャロル
27 セルジーニョ MF DF 3 P・ネヴィル
9 F・インザーギ FW   22 オシェイ
15 トマソン   MF 17 ミラー
FW 12 ベリオン
イエローカード フォーチュン
レッドカード
出場停止選手
シェフチェンコ

カラーゼ

戦線離脱中選手 スールシャール

G・ネヴィル

サア

観戦レポ

壮絶な試合やったわ。初戦をホームで負けてるユナイテッドは是が非でも得点が欲しいし、ミランは先制さえすればかなり楽になるし。そんな両チームの思惑が如実に表れて凄い緊張感溢れる試合やった。ある種どっちも探り合いみたいな感じでね。なんか90分間色んな事がありすぎてお腹一杯の試合なので今回のレポは選手ひとりひとりに対するコメントにしたいと思います。
ヂダ  この日も落ち着いたセービングでしたね。全く危なげ無かった。
カフー  この試合のMVPといえるかもしれません。決勝アシストに象徴されるオーバーラップは遂に最後まで途切れる事はありませんでした。タイミングの良い攻め上がりと正確なクロス、尽きない運動量とロナウドを子供扱い出来る安定したディフェンス。この歳になっても未だに世界最高の右SBの地位は揺るぎないと実感しました。こういう舞台が大きくなればなるほどそれを感じますね。
ネスタ  鋭い読みを連発。やはり相手のレベルが高いとネスタの能力も発揮されるんでしょう。ルーニーを軽く扱ってたよ。
スタム  彼無しでは無失点はありえなかったのでは?攻められれば攻められる程に存在感を感じる。
マルディーニ  右のカフーとは対照的に殆ど攻め上がらなかった。でも勝負所では往年のキレを魅せてくれたよ。
ピルロ  大きな展開だけでなくプレッシングでも欠かせなくなりましたね。ボールが落ち着かないユナイテッドのビルドアップとは対照的にミランのビルドアップが抜群だったのは、まぁピルロの存在が大きいでしょう。
ガットゥーゾ  役者ですわ。盛り上げ役としてもビッグマッチには必要不可欠ですね。熱くなってるフリをして冷静にボール奪取。足下の技術も日に日に巧くなってる気がする。終盤のカカーとのワンツーフィニッシュは、最初ルイコスタかと思ったぐらい。
セードルフ  派手には活躍出来なかったが、地味に効いてた。
カカー  得点の可能性があるドリブルを披露。そこがこの日の栗坊との差でしたね。バー直撃ボレーは惜しかったね。
ルイコスタ  まだまだ死んでないどころか、主役を張れる存在感でした。中盤での落ち着いたボールキープ、絶妙なパスがどれだけユナイテッドを苦しめた事か。
クレスポ  なんだかんだでクレスポですよ。昔っから勝負強さだけは買ってましたがこの日もやってくれました。得点自体もとんでもない背筋力のコントロールヘッドで素晴らしかったけど、トータルでのデンジャラス度が半端なかった。やっぱクレスポやわ、と思い知らされた。シェヴァが心なしか寂しそうだったのが印象的。
アンブロジーニ、ドラソー、コスタクルタ  アンチェロッティの守備固め戦術を忠実に遂行してました。
続いてユナイテッド。
ハワード  キャロルのミスで消去法で先発が回って来たみたいな感じですね。結局ユナイテッドはここ数年キーパー問題が解決してない、って事ですわ。2年連続キーパーのミス絡みでベスト16で敗退とはね。ただこの日のハワードは悪く無かった。いやむしろ良かった。と思ってた矢先の後半はキックミスを連発。あ〜、と幻滅。
ブラウン  地味ながらもガリー兄さんの貢献度の高さが判ったんじゃないですかね、世界中の皆さんに。経験ってのは大事やね。
ファーディナンド  リオだけは別格やったね。チーム単位では「完敗」って感じやったけどリオだけはミランディフェンスに入れそう。ただ唯一の失点シーンでマークを外してしまったのは悔やんでも悔やみきれないでしょう。
シルベストル  こんな大事な試合でもエリア付近で危険なミスを多発。これでは勝てんわ。
エインセ  必死さは伝わって来たけど、カフーが相手では辛いよね。こういう試合が成長への糧になれば良いんですが。
キーン  ミランの激しいプレッシングの前に中盤を制圧出来ず。全盛期のキーンなら太刀打ち出来てたと思うねんけどな。
スコールズ  トラップひとつ見ても滅茶苦茶巧いよね。激しい中盤のプレスの中でも絶対に取られず且つスムーズに攻撃出来る位置にトラップしはる。素晴らしい。ただこの日はスコールズに負担かかりすぎたよ。前線にも飛び出さなアカンし、中盤の底でプレスもかけなアカンし、最終ラインもケアせなアカンし。ひとりじゃ無理や。
ロナウド  ドリブルは良かった。ただそれだけ。結局パスの精度が悪過ぎるし、キープ力があるドリブルはええねんけど、恐さが無いのでミランDFもある意味持たしてる感じ。勝負所ではあっさり取られてたしね。苛々する場面も目立ち周囲との呼吸も合わず。今後のロナウドを占う試合になったかもね。
ギグス  流石にデカイ試合では違う。仕事してくれる、期待もてる。だから交代は凄く残念。あれだけ大量の鼻血だったんで折れてたのかな?ポストに当たってシュートがリプレイで流れる度にギグスの交代を嘆く試合でした。
ルーニー  若さが出たね。監督はその若さが良い方向に行ってくれる事を期待したのかもしれないけど、そこまでネスタは甘く無かった。
ニステルローイ  得点の臭いはしてたけど、決定機を外しちゃったり、とやはり本調子とは程遠いわ。
フォーチュン  中盤で苦労してたね。スコールズの負荷は多少軽減されたし、ルーニーが左に入る事によってルーニーの動きも良くなった。ただそれ以上にギグスの不在がマイナスでした。
スミス  短い時間で何も出来ず。
と、まぁミランの完勝だった訳ですわ。プレッシングの差が一番大きかったかな。ユナイテッドは殆ど良い状態でボール前へ運べませんでしたからね。あとはカフー先生の存在ですね。

満足度:80%

MOM:カフー