04-05UEFAチャンピオンズリーグ　R-16 1st leg
2005.2.22　オリンピア シュタディオン
バイエルン	3	1-0	1	アーセナル
		2-1
ピサロ（4分）	得点			トゥーレ（88分）
ピサロ（58分、ショル）
サリハミジッチ（65分）
メンバー
1　カーン（C）	GK			1　レーマン
2　サニョル 3　ルシオ 5　R・コヴァチ 69　リザラズ	DF			12　ローレン 28　トゥーレ 18　シガン 22　クリシ 　　（83分　3　アシュリー・コール）
6　デミチェリス 20　サリハミジッチ 　　（75分　23　ハーグリーブス） 8　フリングス 11　ゼ・ロベルト 　　（57分　7　ショル）	MF			4　ヴィエイラ（C） 17　エドゥ 　　（36分　16　フラミニ） 7　ピレス 8　リュングベリ 　　（76分　11　ファン ペルシ） 9　レジェス
14　ピサロ 　　（68分　33　ゲレーロ） 10　マカーイ	FW			14　アンリ
カーン サニョル　　ルシオ　　　コバチ　　リザラズ 　　　　　　　　デミチェリス　　 　サリハミ　　　フリングス　　ゼロベルト 　　　　　ピサロ　　　　マカーイ	布陣			レーマン ローレン　　トゥレ　　　シガン　　クリシ 　　　　　ビエラ　　　　　エドゥ 　ピレス　　　　ユンベリ　　　レジェス 　　　　　　　　　アンリ
sub
22　レンシンク	GK		GK	24　アルムニア
25　リンケ	DF		DF	20　センデロス
16　イェレミース	MF		MF	15　セスク
31　シュヴァインシュタイガー				39　ラーション
デミチェリス R・コヴァチ	イエローカード			ヴィエイラ ローレン
	レッドカード
	出場停止選手
	飛行機嫌い			ベルカンプ
ツィックラー サンタクルス バラック	戦線離脱中選手			キャンベル ジウベルト・シウヴァ

観戦レポ

この段階で当たるのは勿体無いカードですが、第三者的に見てるコッチにしたら楽しみ極まりないカードです。
いつもは空席が目立つオリンピアも流石にこの日はフルキャパシティー。
雪が積もってますが、それにも負けずよく入っております。

さてさて名門同士の対決ですが、どうなりますか？
両チーム怪我で大黒柱を欠いております。
バイエルンは中盤の小皇帝バラックを、ガナーズはディフェンスリーダーのキャンベルがそれぞれ出れません。コールも体調不十分でベンチから。

結果論で言うとキャンベルを欠いていたガナーズの方が欠場の穴はデカかった。。。
暴論ですが、3失点ともにディフェンスのミスなんですよね。
1失点目はトゥレのクリアミス、2失点目はピサロを完全にフリーにさせてしまったマークミス、3失点目もクリアが浅かったレーマンのクリアミスです。
全てキャンベル、コールが揃ったフルセットの4バックなら防げたんじゃないか？
それらをキッチリ決めたバイエルンは素晴らしかったですが、こちらもバラック欠場の穴は大きかったです。
セットプレーと相手のミスのおかげで効果的に3得点したものの、特に前半は完全にアーセナルにゲームを支配されてました。
客観的に見ても中盤の迫力不足は明らかで、ビエラに唯一対抗出来る筈のバラックがいればな、と思わせる内容。
ただ結果的にはバラック無しでも3点取ったので、底力っつうか層の厚さ、メンバーによって戦い方を変えれるバリエーションの豊富さを見せつけた格好です。
それはショルのイマジネーションであったり、デミチェリスの粘りであったり、マカーイの献身的な動きであったり、ピサロの決定力であったり、サリハミジッチの抜け目のなさであったり、リザラズの安定感であったり。
そこがアーセナルとは対照的で、アーセナルは自分達の持ち味を封じられると何も出来なく、また何も変えられませんでした。

もしフリングスが絶好機を決めていて4-0になっていれば、ハイバリーの対戦を待たずともバイエルンの突破は完全に決まっていた事でしょう。
客観的に見てる者としては、フリングスが決めなくて良かった。
というのはハイバリーの戦いに興味が続いたからですよ。
諦めかけた所で、首の皮一枚繋がったガナーズは、終了直前に混戦からトゥーレが蹴り込み、意地を見せます。
そしてこれはアウェイゴール。
これが持つ意味の大きさは、失点直後のバイエルンイレブンの表情を見るまでも無く察する事が出来ます。

このゴールが無ければ、アーセナルはハイバリーで4-0以上の結果を出さないと突破出来なかったんですよ。
つまりバイエルンにとっては3失点までは喰らっても、まだ敗退が決まらないという非常に楽な条件。
ですがトゥレのアウェイゴールが決まった事によって、アーセナルは次戦2-0でOKです。
キャンベル、コールが先発から恐らく出れるだろうし、ベルカンプも飛行機に乗らなくて良いので出るでしょう。
2-0以上での勝利はかなり現実的なスコアです。
なので、バイエルンも必死に失点を防ごうとするだろうし、またアウェイゴールを取って楽になろうとする筈です。
ね、3-0のまま終わるより全然楽しくなりそうでしょ？

満足度：80％

MOM：ピサロ