04-05 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 1st leg

2005.2.23 カンプ ノウ
2
0-1
1
2-0
ロペス(67分、エトー
得点
OG=ベレッチ(33分
エトー(73分、ロペス  
メンバー
1 V・バルデス
GK
1 ツェヒ
   
2 ベレッティ
  (85分 14 ジェラール)
4 マルケス
5 プジョル(C)
12 ファンブロンクホルスト
DF
20 P・フェレイラ
26 テリー(C)
6 R・カルバリョ
13 ギャラス
 
 
22 アルベルティーニ
  (57分 24 イニエスタ)
20 デコ
6 シャビ
MF
30 ティアゴ
  (90+1分 5 スメルティン)
4 マケレレ
8 ランパード
10 ジョー・コール
  (70分 2 ジョンソン)
11 ダフ
  (76分 22 グジョンセン
 
 
9 エトー
8 ジュリ
  (64分 11 M・ロペス
10 ロナウジーニョ
FW
15 ドログバ
  (56分 退場)
   
          バルデス

ベレッチ  マルケス   プジョル  ジオ

        アルベルティーニ

     デコ        チャビ

  ジュリ           ロニー

          エトー   

布陣
        ツェヒ

パウロ  テリー   カルバリョ  ガラス

   チアゴ  マケレレ  ランパド

  コール            ダフ

        ドログバ

sub
25 ジョルケラ GK GK 23 クディッチーニ
16 シウビーニョ DF DF 33 モライス
19 F・ナバロ     14 ジェレミ
32 ダミアー MF MF 9 ケズマン
イエローカード ドログバ×2
レッドカード ドログバ(Y×2)
出場停止選手
モッタ

ガブリ

エヂミウソン

オレゲル

ラーション

戦線離脱中選手 ロッベン

ブリッジ

フォルッセル

観戦レポ

事実上の決勝戦とか言われてますが、その名の通りこの段階で当たるのが勿体無いカードです。
バルササポの私としてもチェルシーは非常に嫌な相手なので正直やりたくない。
ですが、当たってしまったものはしゃーないです。モウリーニョを粉砕したれ、バルサ!!!

さてさて試合ですが、期待通りの内容でした。
まさに決勝戦の様な緊迫した展開。
非常に空気が重く、一挙手一投足に目が離せません。
基本的には守るチェルシー、攻めるバルサというチームカラーそのままの試合展開。
チェルシーはアウェイだし、ロッベン怪我だし、で必然的に守りしかないですよ。
狙いはカウンターただ1つ。
で、それがまんまとハマって先制点奪うんだから、こっちとしてはイライラですよ。
モウリーニョのガッツポーズを見るとイライラはMAXに。
まぁ1st legだし、様子見だべ、軽くいなしたれやバルサ、ぐらいの気持ちでそれまでは見てましたが、もうこっからは是が非でも逆転しろや、って気持ちになりました。

先制した事によって、より守りの意識が徹底されたチェルシーと先制された事によって、より攻撃の意識が高まったバルサ。
試合展開はより偏ります。

ここでチェルシーが2点目を取れなかったのが、ひとつのポイント。
更に浅くなったバルサのディフェンスラインのウラを狙って、実際ドログバにも決めれるチャンスはありましたが外しちゃいました。

ふたつめのポイントは言わずもがなのドログバの退場。
判定自体には同情の余地があります。
バルデスへのチャージは悪意があるものには見えず必死のプレーの結果ですから。
しかしドログバは前半からイエロー1枚貰ってるにも関わらずファウルすれすれの危ないプレーが多すぎましたよ。
主審のイメージも悪くなってたやろうし、そういうのを考えると不用意でした。

で、ここから全く違う試合になります。
それまでの緊迫感ある崇高な決勝戦ムードから一変してハーフコートゲームに。
バルサのシュートシーンが繰り返される一方的な展開。
やっとエンタメ度が高くなってきました。
ライカールトは守備を削って攻撃の枚数を増やし、モウリーニョは攻撃を削って守備の枚数を増やすので、時間の経過と共にその傾向はより顕著に。
モウリーニョもここまで悪役を徹底してくれると、ホントに叩きがいがあるわ。
ただ守りにきただけのチェルシーを豪快に叩いてくれ、バルサ!!
その願いは半分叶い半分叶いませんでした。

まずは素直に逆転出来た事に感動。
相手は10人だし、時間もたっぷりあったので、2点ぐらい取れて当然だろ、って意見もあるかもしれませんが、果たしてそうでしょうか?
数的不利なので攻撃への色気を捨てて完全に引いて守る事が出来るし、しかもリードしてるんだから、より徹底出来ます。
完全に引いた相手を崩す、スペースが無い状況で崩す、これは非常に難しい事です。
しかもチェルシーが相手。
通常でも守備が堅いチームです。10人で引かれたらより難しくなるのは必然です。
実際チェルシーの人壁にシュートが当たるシーンが何度あった事か。
バルサが失点する心配は全く無かったけど、正直得点するのは厳しいんじゃないか、そんな予想を覆してくれたので、ひとまずは感動しました。

そうロペス君を計算に入れて無かったのよ。
こういうラッキーボーイが出てくるのは勝ててるチームの必須条件みたいな所がありますよね。
予想外にロペス君良かったよ。
投入された時間帯は仕事がしやすい時間帯ではあったよ。
もう一方的にバルサが攻めてるだけの時間帯でしたから。
ただこういう大きな試合で決めれるのはお見事やわ。
得点自体は、ガウショとエトーが完全にお膳立てしてくれたものやったけど、冷静にワンフェイク入れてからのシュートは素晴らしかった。
で、記録上は決勝点もアシストですからね。
まぁこれはシュートミスが丁度エトーの足元に、って感じでむしろエトーの狙い目を褒めたいですが、シュートを打つって姿勢や積極性が良かったよ。
それまではガウショが左から崩したり、ジュリが右から飛び込んだり、デコがモウリーニョの前やからかなんか知らんけどいつもより張り切ってたり(その分空回ってたり)、ベレッチもジオもガンガン上がったり、チャビもアルベルティーニもガンガンミドル打ったりしてても突破口が見出せなかったんですけどね。

とりあえず勝てたので願望は半分叶いました。
で上にも書いた後半分ってのは3点目が取れなかった事ですね。
3点目が取れてはじめて「勝利」と断言出来ますからね。
というのはチェルシーがアウェイゴール取ってるから、2−1だと次の試合チェルシーは1−0勝利で良いんですわ。
イチゼロで勝つなんてチェルシーの最も得意なパターンな訳でして、つまり素直に「勝った!」とは言えないんですよ、2−1じゃ。
2点取るだけでも大変だったので、3点は厳しいよね。
34本ものシュートを浴びせても、人壁も厚かったし、ツェフの壁も厚かった。
ツェフは改めて良いGKだと再確認致しました。
ファンブルしてくれ!って場面でも全然してくれへんもん。
ミドルシュートも常に正面で取る等、ポジショニングも抜群やし、何より落ち着いてますわ。
マケレレ、カルバーリョ、ツェフ、とこのセンターラインが呆れる程に芸術的なディフェンスですわ。

あぁ〜、次の試合どうなるんかねぇ〜。
今日の試合を見て改めてモウリーニョ潰したい意欲は高まったので絶対に勝って欲しいのですが、そう簡単にいくとも思えません。
不安です。

満足度:80%

MOM:ツェフ