タイトル トライアングル (2009年 イギリス/オーストラリア)
監督 クリストファー・スミス
主演 メリッサ・ジョージ
鑑賞日 2015年8月1日
一言 オチが無いまま終わったので、それぞれ解釈してね☆っていう映画でした。
なので解釈の仕方によっては、まぁ色々と想う所は変わってくるでしょうなぁ。

時間軸ループ型のホラーサスペンス映画です。
あらすじを簡単に書くと、主人公とその友達が海に出掛けるんですわ。
ヨットセーリングってやつですかね。
で、途中で嵐にあってヨットは難破。
途方に暮れてた所に大型客船が現れ、助かったと思いきや・・・。

っていう感じ。
まぁその大型客船内で時間がループしまくります。
5人は何者かに襲撃され、殺されていくんですね。
で、その「何者か」が実は主人公の女性。
そう、自分で自分に襲われるのです。
何故襲ってきてるのかはループしていく中で自己解決するのですが、観客に対しての答えは無し。
「全員殺したら元の世界に戻れる」って暗示がかかったように言ってましたが、その根拠は何やねん(笑)

B級映画だとナメてかかって観てたので、バッドエンドだったのには驚き。
てっきりベタに時間ループを解消して無事に息子の元に帰れました、的な御都合主義映画やと想ってたんですよ。
ところがどっこい結果的には延々ループの中を彷徨う事になります。

まぁ夢オチって事なんかな?
最後の方に息子と車で逃げてる時に事故っちゃう映像がありましたが、本当はあそこで死んでるって事なんでしょう。
そして死んでる自分自身と息子を見つつ、ヨットに向かうもう1人の自分。
あの時点で現実からは乖離してるという感じなんかな。
自閉症の息子に手を焼く自分。
子育てが上手くいかず手をだしてしまってた自分。
そんな自分自身に対しての罪の意識が無限ループ地獄を生んだ?

まぁ解釈は人それぞれやけどね。

映像的に圧巻だったのは積み上げられた死体の山。
そう、ループの中で殺しまくってるが故にね。
毎回毎回同じ殺し方。
「なんとかループを抜け出すぞ」っていう思考や行動も結局同じで、行きつく所も一緒でした、という事みたいです。

もっとチンケな作品だと思ってたので、予想以上に楽しめました。
個人的評価 65点