タイトル |
メランコリア (2011年 デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ) |
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監督 | ラース・フォン・トリアー | |
主演 | キルステン・ダンスト | |
鑑賞日 | 2015年1月14日 | |
一言 | 今回も鬼才・トリアー監督健在でありました! いや〜、相変わらず観るのにパワーいる監督やで(苦笑) 簡単にストーリーを書くと、惑星が地球に衝突するハナシなのです。 で、その状況下での人々の行動を描いた作品。 とは言っても、そこはトリアー。 ありきたりなパニック映画になる筈はありません。 描かれたのも、たったの1家族だけやしね。 しかも前半と後半に分かれていて、前半は全く地球滅亡には関係のない流れ。 結婚披露パーティーでの新婦の情緒不安定ぶりを描いてただけやったからね。 正にタイトル通りの鬱状態な新婦でした。 で、後半は惑星(名前がメランコリア)メインの話。 前半では常識人だった新婦以外の家族が狼狽し、自殺したりする中で新婦は最後まで冷静でした。 これが一見「無駄」とも思えた前半の展開が活きてくる流れだったのでしょう。 このコントラストがやりたかったんかな。 前半で仕事も結婚したばかりの旦那をも失った新婦。 何もかも失ったわけですが、結局地球が滅亡する状況となった時には逆に言うと「失うものなど無い状態」になってたのです。 一方、前半では常識人だった新婦の姉には息子もいれば豪邸の家もあります。 失うものがあり過ぎる状態で狼狽したのは当然の成り行きでしょう。 ※にしても、旦那が勝手に自殺したのは無茶苦茶やでなw まぁとにかく重い話でした。 やけど心情を描かしたら天下一品やわ、やっぱり。 あと映像が素晴らしく美しかったね。 それにフィットする音楽も最高で、これは映画館で観るべき映画やったなと思いました。 導入部分のスローモーションシーンが白眉。 |
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個人的評価 | 70点 |