タイトル 猿の惑星:創世記(ジェネシス) (2011年 アメリカ)  
監督 ルパート・ワイアット
主演 ジェームズ・フランコ
鑑賞日 2011年11月17日
一言 新たな「猿の惑星」が登場!って事で、これは猿惑好きなら観なきゃならんだろ!と。
なので久々に映画館まで行ってきましたよ。
まぁメンズデー1000円を狙って行かなきゃいけないのが、貧乏人の悲しい所・・・。

さてさて、一応設定から話しますか。
シリーズとしては言わずもがなの本編全5作があります。
それの第1作目をリメイク、いやリイマジネーションしたのがティム・バートン版。
これがなんと、もう10年も前の話なんですね。
いやはや、時代が流れるのは早いもんです。

で、今回のはというとそんな第1作の前日談的な内容です。
つまり、いかにして地球が猿の惑星になったのか。
そうです、もう気付いてる人は気付いてると思いますが「猿の惑星・征服」のリメイクと言うべき作品です。
オリジナル版の第4作目ですわ。

まず率直な感想としては、大変素晴らしかった、というものです。
オリジナル猿惑シリーズは1作目以外は駄作として有名じゃないですか。
つまり4作目のリメイクという事は、駄目な物のリメイクって事なんですよ。
ところがところが、滅茶苦茶オモシロい。
オリジナルの第4作を凌駕しまくっております。

何が凄かったか、っていうとオチが解ってるのに驚かされた事ですよ。
最終的には「人間が猿に支配される」っていうのは分ってる訳じゃないですか。
なのに最後の最後まで楽しめた。
むしろオチの伏線を見逃しまくってた。
そこが悔しいし、そこがオモシロかった。
完璧な「良い人」って感じの主人公が、実は人類を滅亡させる元凶だった、とか中々の素晴らしい展開ですわ。

Ape達の格闘シーンも迫力充分でしたね。
これは劇場だからこそ、っていう部分もあるけど正直ビビりまくっちゃいましたよ。
あんなゴリラとか、普通に人間が勝てる訳ないもんね。
どこまでがCGで、どこまでが実写なのかは不明なんですけど、これぞ最先端VFXってやつなんですかね?
シーザーが隣人の指を喰うシーンとか、生温いホラー映画より恐かった。
(あ、そうそうシーザーとかコーネリアとかオリジナルファンを意識した名前やら設定やらもあって、楽しめましたよ)

途中ね、猿を応援して良いのやら人間を応援して良いのやら複雑な心境になったのもこれのせい。
人間が素手で戦って到底勝てる相手じゃないんですよね。
だから人間かApeかっていうのは一旦おいといて純粋に弱い方の味方をする、ってなると当然人間側になっちゃうんです。
でも人間には文明の利器があるから、いくらApe達が結束しようとも(シーザーがリーダーになっていく過程はこの映画のハイライトかな)正直敵では無いんですわ。
ただそれはそれで、なんだかな−、って気持ちもあるし。
シーザーを筆頭に、Ape達は特定の人間以外は傷つける気持ちはなかったみたいだからね。
個人的評価 80点