タイトル ケース39 (2009年 アメリカ/カナダ)
 
監督 クリスティアン・アルヴァルト
主演 レニー・ゼルウィガー
鑑賞日 2012年2月25日
一言 怖いよ、めちゃくちゃ怖いよ、このホラー映画は。
こんなに怖いのに、日本では劇場未公開なんですね。
主役のレニーも「ブリジット・ジョーンズ」シリーズなんかで、そこそこ名前売れてるのにね。

一応、簡単に粗筋を。
レニーの仕事はソーシャルワーカー。
家庭の問題を相談受けたりしてるんですわ。
で、実の娘を焼き殺そうとしていた大問題家庭を請け負ったわけです。
(ちなみにタイトルの意味は、レニーが受け持った39件目の案件っていう意味ね)
これはもう大変な事ですよ。
オーブンで焼き殺す、なんて正気の沙汰じゃないからね。
親は勿論タイーホされて、可哀想な子供はレニーが引き取る事に。
しかし、実はこの娘に問題があって・・・。

っていうストーリー。
少女がホンマは悪い奴っていうのは「エスター」を連想させる設定。
実際、両者ともパッと見は「良い娘」やのに、っていうのも共通してる。
エスターと違ったのは、娘は直接悪事に手を下さない事。
次々とレニーの周りの人間が死んでいくねんけど、別に直接は殺さないんですよ。
なんか不思議なチカラを使って殺していくんですよ。
このへんは「オーメン」な感じやね。

んで、この不思議なチカラが何やねん?っていうのが終盤の注目ポイントになるわけです。
苦言を呈するなら、ここはもうチョットひねってほしかったねー。
悪魔の仕業でしたー、ってのは芸が無いよ。
散々悪魔をにおわせてきただけに、余計にね。
ガチの悪魔やったしなー。
最後はハッピーエンドで、レニーが打ち勝つねんけど正直勝てる相手じゃないで。
中盤の圧倒的なチカラを見せつけてた段階の悪魔を考えると。
あんな倒し方で、あっさりやられるもんなんかなーってのが正直な感想。
このへんが、劇場未公開になった理由かな。
あ、結局「子供を殺す」っていう事になっちゃってるからマズかったんかな。
実際は悪魔だったとしても、映像的には「子供を殺す大人」には変わりないんでね。

それにしても、子役のジョデル・フェルランドは名演技でしたね。
良い子ちゃんの時もやし、マセガキな時もそうやし、相手を追い詰める時もそうやし。
素晴らしい演技力でしたよ。
15歳ぐらいで、あんなに上手いとはね。
どっかで見た記憶あんねんけど、「ローズ・イン・タイドランド」の子か−。
それで覚えてた、っていう自信はないけど、まぁそこで見たんかな−。
個人的評価 65点