タイトル |
サロゲート (2009年 アメリカ) |
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監督 | ジョナサン・モストウ | |
主演 | ブルース・ウィリス | |
一言 | 人にかわって身代わりロボット(サロゲート)が全てをこなすようになった近未来が舞台のSFサスペンス映画です。 人は自宅でサロゲートを遠隔操作し、日常生活は全てサロゲートが行います。 なので街中は若い美男美女ばかりが溢れかえり、人種差別や犯罪は減ったとの事。 そうです、全人口総引き籠もりですわ。 設定へのツッコミ所は満載ですね。 例えばサロゲートの全ての体験を実体験として味わえるとはいっても、1日中寝そべっているって状態は中々考えにくい。 なんだかんだ言っても自分で体動かしたくなるでしょ。 それに犯罪率の低下、ってのも解せない。 自分の体ではない無茶苦茶な事も平気で出来るサロゲートがいるんですから、犯罪者ってのは余計に凶悪になるんじゃないかと。 何故なら現行犯でその場で射殺されたり痛い目に遭うって事が無い訳ですから。 無謀な運転なんてのも増えるでしょうね。 それに劇中では「殺人なんて数年ぶり」みたいな話をしてましたが、生身の人間は無防備に家にいてるんで、 そんな何年も殺人が起こらないなんて事はありえないでしょ。 それに劇中でもありましたがサロゲートの使用者が変わっても周りは気付かないしね。 そこを悪用した犯罪なんてのも可能でしょう。 それなのに未だに戦争は起こってる、とかね。 劇中ではサロゲート同士が地上戦やってましたが、そんな時代になってまで地上戦やりますか? ただ実際こんなもんが発明されたら確実に普及しますわな。 例えば交通事故なんてもんは一向に解消されてないわけですが、そういうもんが一切無くなりますからね。 特にサロゲート上で事故を体験し、擬似的に死亡なんてしてしまった日には、もう一生手放せなくなるでしょう。 「今の事故がもしサロゲートじゃなく生身の人間だったら・・・」って思うとね。 え〜、ツッコミだけで長くなってしまった。 さて、この映画はそんな"ユートピア"を潰そうと企む者の計画を阻止しようと刑事が奮闘する映画です。 撲滅派の主義主張は至ってごもっともでして「もっと人間らしく暮らそうや」ってハナシです。 実際はあそこまで「サロゲート依存社会」になるって事はありえないですが、言いたい事は当たってます。 ただそれだからといってサロゲート使用者を全員殺すってのは突拍子もなさすぎで、 最後に刑事が選択したサロゲートのみを破壊するってのは妥協な選択でしょう。 ただ刑事が選択に到ったのは思いっきり私情が入ってるんで、それってどうなん?っていう新たなツッコミはありますが。 まぁB級映画なんで。 ブルース・ウィリスもサロゲート姿は髪の毛フサフサなのが笑わせてくれます。 願望としてはあんねんやwww でも生身のウィリスは「ダイハード」ばりのアクション連発で相変わらず諦めの悪い男。 結局やりたいのはそっちなんですかい? あ、そうそう俳優さん方のサロゲートの演技は上手かったと思いました。 生気が無い感じでホンマにマネキンみたいでしたもんね。 |
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個人的評価 | 65点 |