12-13 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 1st leg
 
  2013.2.13 サンチャゴ ベルナベウ
  マドリー 1 1-1 1 ユナイテッド
  0-0
  ロナウド(30分、ディマリア) 得点 ウェルベック(20分、ルーニー)
  メンバー
  41 ディエゴ ロペス GK 1 デ ヘア
           
  17 アルベロア DF 2 R.ダ シウバ
  2 ヴァラン 5 ファーディナンド
  4 セルヒオ ラモス(C) 6 J.エバンス
  5 F.コエントラン 3 エヴラ(C)
       
  6 ケディラ MF 4 P.ジョーンズ
  14 シャビ アロンソ 16 キャリック
    (84フン 3 ペペ) 10 ルーニー
  22 ディ マリア   (84分 8 アンデルソン)
    (75分 19 モドリッチ) 26 香川 真司
  10 エジル   (64分 11 ギグス)
  7 C.ロナウド 19 ウェルベック
      (73分 7 L.バレンシア)
       
  9 ベンゼマ FW 20 ファン ペルシ
    (60フン 20 イグアイン)  
           
             ロペス
アルベロ  バラン   ラモス  コエント
      ケディラ   アロンソ
 ディマリア   エジル    ロナウド
         ベンゼマ
布陣        デヘア
ラファ  リオ   エバンス  エヴラ
      PJ  キャリック
 ルーニー 香川カガワ    ウェルベク
      ファンペルシ
 
  sub
  13 アダン GK GK 13 リンデゴー
  11 R.カルバーリョ DF DF 12 スモーリング
  8 カカ MF MF 23 クレバリー
  15 エッシェン   FW 14 エルナンデス
    イエローカード R.ダ シウバ
    L.バレンシア
    ファン ペルシ
    レッドカード  
    出場停止選手  
  カシージャス 戦線離脱中選手  
   
           
  デヘアの雪辱セツジョク
全世界大注目の対戦は、まずは引き分けで終了です。
つまりアウェイのユナイテッドが有利な状況で2nd legにいくわけです。
うーん、マドリーピンチですな。

なにせ先制されましたからね。
CKからウェルベックが頭で決めました。
最初ディマリアはポスト横に立ってたんですけど、何故かシュートが放たれた時は中央に移動しとりました。
なんでやったんでしょうね?
あのままポスト横に立ってたら、ウェルベックのシュートクリア出来たやろうに。

それにしてもウェルベックは、それまで全く目立ってなかったどころか、全然画面に出てこなかったのに、決める所は決めますなぁ。
ある意味「らしい」っちゃぁらしい。

先制されたマドリーですが、10分後に追いつく事に成功。
左からのディマリアのクロスを、右から走り込んだロナウドが頭で合わせました。
基本的にはディマリアが右でロナウドが左やってんけど、この場面では逆に。
エヴラとヘディングの競り合いしたら、そらロナウドが勝つわな。
ユナイテッドは両SBが共にちびっこやから、空中戦でここのギャップを突くというのは非常に有効な攻撃だと思います。
リオやエバンスには、彼等をカバーする程の余裕は無いしね。
そういやロナウドはゴール後、あえて喜びを隠してましたね。
古巣対決、という事での配慮でしょうか。
そんな殊勝な事する男やったっけ(苦笑)
昔スポルティング・リスボンとやってゴールした後も、謝ったりしとったけどな。

この試合ロナウドとディマリアの動きは良かったね。
特にディマリアが良かった。
右でも左でも中央でも存在感発揮してましたよ。
ラファエウは、かなり大変な対応になってましたね。
ロナウド、ディマリアだけでなくコエントランも結構上がってきてたしね。
ポスト直撃シュートなんかもあったもんな、コエントラン。
あぁデヘアにアクロバティックに止められたシュートもあったな。
デヘアは何故わざわざ手じゃなくて足で止めにいったんでしょう?
体勢的には手でも止められたと思うねんけどね。
画にはなったから、観客は楽しめたとは思うけど。
元アトレティコのプライドがそうさせたのか、この日のデヘアはパラドン連発でしたね。
マドリーのMOMがディマリアやとしたら、ユナイテッドのMOMはデヘアでしょう。
昔のライバルチーム相手に成長した姿をしっかりと見せる事に成功しました。

モウリーニョの采配は謎やったなー。
なんでディマリア代えたんかなー。
あんな大車輪の活躍やったのに。
モドリッチ使いたいんなら、普通にエジルとのチェンジで良かったでしょうに。
アロンソをペペに代えたのも意味不明。
カサで引き分けてる状況なのに、守備固めに何故走ったのか。
ベンゼマをイグアインに代えたのは正解だったと思うけどね。
ベンゼマは全く目立ててなかったから。

うーん、引き分けでも良しとしたのはなんでかなー。
昔からモウリーニョはCLにおいて「ホームで守備的に戦い、アウェイで攻撃的に戦う」ってスタイルでやってはきてましたが、今回はそれアカンと思うんですよ。
ユナイテッド相手の2nd legに、そのセオリーが通じるとは思えないんですよね。
遂にマドリーにおけるモウリーニョ時代の終わりが来たかな。


ユナイテッドとしては、引き分けでも全然OKやったでしょう。
ファンペルシの超絶決定機が防がれてなかったら、最良の結果になってたかもですが。

日本人、もといセレッソサポの私としてはどうしても香川中心に観てしまった試合でした。
ベルナベウのピッチでマドリー相手に真剣勝負が出来る、これはホンマにどえらい事ですよ。
しかもチャンピオンズの舞台でね、しかもしかも決勝ラウンドでね。
尚且つ、自分自身も赤い悪魔のユニホームを纏い、先発で出てるわけですから。
そんでもって、チームの象徴ルーニーを右SHにおいやってのトップ下出場ですからね。
もうね、これを観て刺激を受けない日本人選手は今直ぐ引退すべきですよ。
とんでもない事をやってのけたのですよ、シンジは。

ただシンジ自身は、自分の出来に全く納得してないやろうね。
正直プレーが良かったとは言えない。
効果的な攻撃、効果的な動きは出来ていませんでした。
最初の交代カードに選ばれたのも、これは必然でしょう。
悪い言い方をすれば「参加しただけ」な大一番になってしまいました。
でもね、この「参加する」ってのも前述したようにとんでもなくハードルが高い事なんですよ。
だから自信を失う必要はないよ。
リベンジのチャンスは、まだ残されてますんで。