12-13 UEFAチャンピオンズリーグ グループD ダイ3セツ
 
  2012.10.24 アムステルダム アレナ
  アヤックス 3 1-1 1 シティ
  2-0
  シーム(45分、ファンライン) 得点 ナスリ(22フン、ミルナー)
  モイサンデル(57フン、エリクセン)  
  エリクセン(68分、サナ)  
  メンバー
  1 フェルメール GK 1 ハート
           
  24 ファン ライン DF 2 リチャーズ
  3 アルデルワイレルド 4 コンパニ(C)
  4 モイサンデル 6 レスコット
  17 ダレイ ブリント   (63分 13 コラロフ)
          22 クリシー
       
  5 ポウルセン MF 7 ミルナー
  20 シェーネ   (78分 45 バロテッリ)
    (89フン 21 ブーリヒター) 18 バリー
  8 エリクセン   (71分 32 テベス)
    8 ナスリ
    42 トゥーレ ヤヤ
    16 アグエロ
       
  10 シーム デ ヨング(C) FW 10 ジェコ
  19 サナ  
    (74分 6 エノ)  
  49 バベル  
           
          フェルメール
ライン  トビー   モイサン  ブリント
        ポウルセン
    シェーネ     エリクセン
サナ      シーム      バベル
布陣            ハート
マイカ  コンパニ   レスコト  クリシ
      ミルナー   バリー
  ナスリ      ヤヤ    アグエロ
            ジェコ
 
  sub
  22 シレセン GK GK 30 パンティリモン
  33 フェルトマン DF DF 33 ナスタシッチ
  35 ダイクス     FW 11 シンクレア
  7 スレイマニ FW   74 D.コール
  39 フィッシャー      
  ダレイ ブリント イエローカード コラロフ
    トゥーレ ヤヤ
    レッドカード  
    出場停止選手  
    戦線離脱中選手  
   
           
  わかってるようで、わかってないマンチーニ
アヤックスの快勝劇でありました。
非常に痛快!
アヤックスとしては、やりたいフットボールをやりたいようにやっての勝利。
うん、これ以上ない最高の勝利でしょ。

序盤からね、試合を支配してたのはアヤックスだったんですよ。
圧倒的なボールポゼッションから、シティゴールに迫ってました。
最後の部分だけが上手くいかず、ゴールこそ奪えていませんでしたが、「これはいけるぞ」という雰囲気はプンプン。
シティはやられっぱなしやったからね。

でも先制したのはシティだったんですよねー。
カウンターから、最後はナスリに流し込まれてしまいました。
ミルナーがもたついてる間に潰したかってんけどなー。
あのへんは、アヤックスのディフェンスは甘いし若いな。

試合を支配しながらもカウンターでやられ、それを取り返そうと前掛かりになった所をまたカウンターでやられる。
失点直後は、そんなパターンになってしまうんじゃないかと懸念していた。
アヤックスの様なスタイルのチームがやられるパターンだし、シティとしてはそういうの得意ですからね。
圧倒的な前線の個人技にモノをいわすようなフットボールスタイルですから。

なので、そうならなかったのは嬉しいし、逆転の喜びも増したで、って事よ。
信じるスタイルを継続して行った結果やからね。

やっぱ前半終了間際、ロスタイム突入直前の同点ゴールが大きかったわな。
あれで再び「いける!」ってムードでハーフタイムに突入出来たから。
シームとファンライン君による大きなワンツーでのゴールやってんけど、シティの隙を上手く突きましたよ。
ディフェンスラインとセンターハーフの間の守りが弱かったからね。
変にスペース空いてたからね。

このゴールで再び勢いを取り戻せたから、後半開始早々の逆転ヘッドも産まれ、突き放す3点目のゴールも産まれたのですよ。
もう逆転ヘッドなんて、CK蹴る前から入る雰囲気プンプンでしたからね。
シティはセットプレーの守りも弱いなぁ。
あんだけフリーにさせますか、普通。

3点目に関してはクリシーの足に当たって角度が変わるというハート君からすればどうしようもない失点やったけど、得点の過程は偶然じゃないからね。
高い位置からのプレッシングが功を奏してボールを奪え、シティのディフェンスが整う前にシュートを撃てた、というのが得点の要因ですから。
やりたい事がしっかりと出来たゴールだったと思いますよ。

得点、アシストを決めたエリクセンが、やっぱこの試合のMOMかな。
得点以外の場面でも随所に輝きを放ってたしね。
バリーを体の向きでのフェイントで置き去りにした場面なんて、鳥肌立ちましたよね。
やっぱ才能はとんでもないものがあるで、エリクセンは!!
シエーネとのコンビネーションも良かったし。

そんなエリクセンとシエーネの中央も良かったけど、サイドも良かったな。
サナもバベルも積極的に仕掛けてたし、その後ろのファンラインとブリント息子の攻め上がりも効果的でした。
バベルは強烈なミドルが未だに健在で、嬉しい限り。
まだまだいけるで、バベル。


そんなアヤックスとは対照的に、シティは迷走に迷走をかさねての敗北でした。
こんなんマンチーニの責任でしかないで。
なんじゃあの采配。

とにかくシステムをいじり過ぎでしょ。
先発のカタチは良かったと思うんですよ。
ようやくね、ミルナーをセンターハーフで起用しましたから。
以前から何度も口酸っぱく言ってるのに聞いてくれなかったからね、マンチーニは(苦笑)
ミルナーは、サイドじゃなくてセンターの方が輝くって。

そんなミルナーとバリーがセンターハーフでコンビを組み、2列目は右からナスリ、ヤヤ、アグエロってのが最初のカタチ。
これは良かったと思うんですよ。
でもその後、意味不明にイジりまくってたね。

途中からアグエロが最前線に上がり、ジェコと2トップの様になりました。
で、空いた左サイドにナスリが回り、じゃぁ右はってなるとそこにミルナーが入ったんですよ。
つまり4-1-3-2になったんですね。
このカタチで先制したまでは、まだ良かった。
でも中盤の底をバリー1人でカバーしきれず、前半終了間際に失点。
そらそやわな。

そんでもって、もっと酷いのが逆転されてから。
何故かレスコットに代えてコラロフを投入。
CBがコンパニだけとなり、左SBがクリシーとコラロフの2人に。
どうするんかな、と観てたら意味不明な3バックもとい5バックにチェンジですよ。
リチャーズ、コンパニ、クリシーの3CBに、ディフェンス時はミルナーが右SB、コラロフが左SBに下がるカタチに。
いやいや、全く意味わからん。
アヤックスはシームがCFやねんけど、バルサでいうメッシな位置取りなんですよ。
つまり0トップなのよね。
だから3人もCBいらないのよ。
そんでもって、両WGがいるから自然とサイドは突かれる形になりますからね。
中にCBを3人もおいて、外側がガラガラって、全く相手のスタイルとのミスマッチですわ。
そら3点目奪われるわ。

3点目奪われてからは、クリシーを右SBに移し、リチャーズとコンパニがCB、コラロフ左SBって変えてましたけどね。
もう後手後手すぎるでしょ。

そしてそして、最もイタかったのが、前線ですよ。
ウイイレ的なFW投入しまくり作戦。
最後はジェコとアグエロとバロテッリとテベスによる4トップですわ。
いやいや、無茶苦茶過ぎるやろ。
そんなん上手くいくわけないやん。
バランス悪すぎやん。
4人合せた年俸はとんでもない数字やろうけど、それで簡単に点が取れるほどフットボールってゲームは単純じゃないんでね。
ってか、こんな安直な采配、批判されるって解るやろ。
上手くいってもいかんでも批判されるって解るやろ。
そこまで耄碌してんのか、マンチーニ及びスタッフは・・・。

バカ采配で失った勝ち点3。
これでグループ最下位に転落ですわ。
3試合終わって勝ち点1やからね。
これチョット、ヤバイかもよ・・・。