11-12 UEFAチャンピオンズリーグ R-16 2nd leg

2012.3.6 エミレーツ
3
3-0
0
0-0
コシエルニー(7分、チェンバレン)
得点
 
ロシツキー(26分)  
ファンペルシ(43分、PK)  
メンバー
13 シュチェスニー
GK
32 アッビアーティ(C)
   
3 サニャ
6 コシエルニー
5 ヴェルメーレン
28 ギブス
DF
20 アバーテ
5 メクセス
33 チアゴ シウバ
15 メスバー
  (90分 25 ボネーラ)
 
 
17 ソング
7 ロシツキー
15 チェンバレン
  (75分 
29 シャマフ
MF
4 ファン ボメル
28 エマヌエルソン
22 ノチェリーノ
70 ロビーニョ
 
 
10 ファン ペルシ(C)
14 ウォルコット
  (84分 
9 朴 主永
27 ジェルビーニョ
FW
92 エル シャーラウィ
  (70分 18 アクイラーニ)
11 イブラヒモビッチ
   
        スチェスニ

サニャ  コシルニ   ベルメ  ギブス

         ソング

    ロシツキ    チェンバレン

ウォルコト           ジェルビ

        ファンペルシ

布陣
        アビアティ

アバテ  メクセス   チアゴ  メスバ

         ボメル

    エマヌエルソン     ノチェリノ

        ロビーニョ

    エルシャラ   ズラタン

sub
21 ファビアンスキ GK GK 1 アメリア
20 ジュルー DF   30 ローマ
25 ジェンキンソン   DF 19 ザンブロッタ
49 ミケル     76 ジェペス
53 オジャクップ MF FW 56 ガンツ
サニャ
ギブス
ソング
イエローカード アバーテ
ファン ボメル
ノチェリーノ
イブラヒモビッチ
レッドカード
出場停止選手
ウィルシェア
メルテザッカー
ベナユン
ディアビ
アルテタ
戦線離脱中選手 ガットゥーゾ
フラミニ
カッサーノ

まさかの熱戦

結果を知ってから観ました。
そうです、結果を知る前は全く観る気なんてなかったんですよ。
なにせ1st legは4-0ですからね。
2nd legガナは4点奪取が義務付けられ、尚且つ失点でもしちゃったら6得点が必要となる状況。
もう完全な消化試合ではないか、と判断した訳です。
最近のガナの試合は何試合か観てるけど、いずれも守備陣は崩壊でとてもミランアタッキング陣を完封出来るとは思えなかったからね。
6-1とか7-2で勝つ、そんな展開は有り得ないでしょ。
2-1とか2-2とか、そういうしょっぱい試合になると想像してたのです。
なにせアッレグリミランは堅さがウリですから。
質実剛健、攻撃に魅力は無いけど守備は堅いよ!っていうスタイルですからね。
4点も5点も取られるなんて考えられません。
それにミランには歴史があります。
デポられたり、イスタンブールで悲劇にあったりという歴史が。
そんな何回も何回も大逆転負けなんてする筈がない。

と・こ・ろ・が、ですよ。
あるんですね、こんな展開も(苦笑)
結果のスコア見て笑っちゃいましたよ。
3-0って!
しかも前半だけで3点も取ってる。
これはさぞかしエミレーツも盛り上がった事でしょう。
これは気になる!
そしてミランがどんな不甲斐ない戦いをしたのかも気になる。
って事で、観てみたのですよ。

えー、ガナはハナからガンガンとばしてましたね。
もう攻撃あるのみ、ですからそれも当然と言えば当然。
なりふり構わず攻撃してました。
そしてそれが開始早々に実ったも良かった。
CKからコシエルニがドフリーヘッド(ガナのトリックを褒めるべきか、ミランのボールウォッチャーぶりをけなすべきか)を決めた事によって、更に加速した。

この怒濤の攻撃のタクトを振るってたのがロシツキーってのが、個人的には嬉しい。
もうドルトムント時代を彷彿とさせる抜群のゲームメイクぶりでしたよ。
最近元気やね、ロシツキー。
こないだのプレミアの試合も良い出来でしたが、この日も最高でしたわ。
パスが冴え渡りまくりですよ、視野広すぎですよ、展開力ありすぎですよ。
これがロシツキーなんだよー!!バカヤローーー!!!って感じですわ。
ガナに移籍してきてからは故障も多く、冴えないシーズンを過ごす事が多かったですが、チェコのモーツァルト舐めたらあきまへんで!!!

2点目はロシツキー自らが蹴り込んで、更にエミレーツは沸騰。
これに関してはチアゴ・シウバのクリアミス&ウォルコットのドリブルをSTOP出来なかったメスバーの対応ミスではあったんですが、ツイてる時はキーマンにボールが転がってくるもんですわ。

そして3点目は前半終了間際。
チェンバレンの突破に対してメスバーが体で止めに行ってPK献上です。
審判によってはノーファウル判定だったかも知れませんが、もう雰囲気が完全にガナやったしなぁ。
しゃーないですわ。
このPKをファンペルシーがGKの逆を突いて決めまして、これで後1点という展開に。
そういやチェンバレンってさ、本来どういう選手なんですかね?
サイドで何回か使われてたから、てっきりウィンガーかと思ってたんですが、この日は2列目で先発出場。
このPK奪取シーンの様に、流れの中で勿論サイドに出たりもしてたけど基本は中央でゲームメイクしてましたからね。
起用な選手なんかな、まだ若いのに。
後半、怪我での途中交代は残念でしたね。

ミランは前半3失点で結果だけ見れば散々ですが、そんなに酷い出来でもなかった。
それなりにチャンスも作れとったし。
だから、やっぱり気持ちの問題なんかねー。
なんとなく試合に入ってしまったんですかねー。
そこまで読み取る事は出来ませんでしたが、そこそこやれてたのが逆に悪い結果に繋がってしまったかな。

沸き上がるエミレーツ、それでは後半です。
もうサポーターは、とりあえず同点まではいくと確信してたんじゃないでしょうか。
前半3点取れたし、後半あわよくば2点取って逆転や!!!って青写真を描いてた事でしょう。
実際、後半開始早々のビッグチャンスを決めてりゃ、そうなったかもしれません。
詰めるだけだったファンペルシが、まさかのミスですよ。
アビアーティはパラドンって言うか、むしろ"当った"って感じやったからね。
当ててしまったよ、ファンペルシ。
こんな事もあるんですよ。
プレミアでは得点王レースを独走し、FCファンペルシとも揶揄されるぐらいガナーズ攻撃陣を1人で牽引してきたファンペルシが、まさかのミスです。
今季の貢献度を考えれば全く責める事は出来ませんが、この試合だけに関して言えば大チョンボでありました。

九死に一生を得たミランは、息を吹き返します。
ファンペルシのやつ程ではなかったけど、ビッグチャンスも何度か。
ズラタンも2回ぐらいあったし、ノチェリーノのチャンスも外す方が難しいぐらいのシュートやったしなぁ。
前半のエルシャーラウィの1対1失敗も含めたら、ミランも3点ぐらい決めるチャンスは充分ありましたよ。
シュチェスニが頑張ってた訳でも無いから、ホンマに自分達のミスやったけどね。

後半になると、目に見えてガナの勢いは衰えてましたね。
前半トバしたのも影響したのかな。
交代カードも有効な人材がいなく、手を打ちたくても打てなかったみたいやし。

ジリ貧な感じで後半が終了し、ミランが突破を決めました。
改めて思うのは、やはり「3点」が限界なんかな、という事。
前述したデポルにしてもリバポにしてもノルマは「3点」でしたからね。
この日のガナもそうでしたが勢いで取れるのはやっぱり3点までなんかなー。
4点5点取るとなると、それなりの力の差とか個の力が必要になってきますわな。
そんなんがあれば、元々0-4なんかで負けないしね。
予想外に盛り上がりはしたけど、「4点差は逆転出来ない」という戦前の予想は証明されてしまったわけです。

MOM?
一応アビアーティかなー。
さっき書いたビッグセーブ(当った)以外にも、何本か決定的なの止めてたし。
あわや決壊、って所を食い止めた功績は称えなければいけないでしょうね。