11-12 UEFAチャンピオンズリーグ グループA 第5節

2011.11.22 サン パオロ
2
1-1
1
1-0
カバーニ(17分、ラベッシ)
得点
バロテッリ(33分)
カバーニ(49分、ドッセーナ)  
メンバー
1 デ サンクティス
GK
25 ハート
   
14 カンパニャーロ
28 P.カンナバーロ(C)
6 アロニカ
DF
5 サバレタ
  (85分 
11 アダム ジョンソン
4 コンパニ(C)
6 レスコット
13 コラロフ
 
 
11 マッジョ
23 ガルガノ
88 インレル
  (59分 20 ジェマイリ
8 ドッセーナ
  (89分 
21 F.フェルナンデス
17 ハムシク
22 ラベッシ
MF
34 デ ヨング
  (71分 
19 ナスリ
21 D.シルバ
7 ミルナー
42 トゥーレ ヤヤ
45 バロテッリ
 
 
7 カバーニ
  (83分 
29 パンデフ
FW
10 ジェコ
  (81分 
16 アグエロ
   
     デサンクティス

   カンパ カンナ アロニカ

マジョ ガルガノ インレル ドセナ

    ハムシク ラベッシ

       カバーニ

布陣
          ハート

サバレタ  コンパニ   レスコト  コラロフ

         デヨング

 シルバ  ミルナー   ヤヤ   バロテリ

          ジェコ

sub
83 ロザーティ GK GK 30 パンティリモン
2 グラーバ DF DF 15 サビッチ
19 サンターナ MF   22 クリシー
9 マスカーラ FW MF 18 バリー
イエローカード コンパニ
コラロフ
D.シルバ
バロテッリ
レッドカード
出場停止選手
戦線離脱中選手

これがチャンピオンズ

いやー、激戦でしたね。
死闘という名に相応しい濃密な90分間。
これぞ死のグループやで!!

勝てば突破が決まる状況のシティさん。
引き分けでも俄然有利になる状況なので、最低限の目標は「引き分け」、あわよくば「勝ち」っていう算段だったでしょうか。
一方のナポリは、勝利のみが求められる状況。
負ければ敗退決定、引き分けでも数字上は可能性残るけど・・・っていう感じでしたから。

さてさて、序盤はシティさんペースで試合が進んでいきました。
ボールを支配し、次から次へと可能性のある攻撃を披露していきます。
シティのシステムは4-2-3-1のような4-1-4-1のような4-4-2のような。
攻める時間帯が多かった事もあってか、デヨングが1人で中盤の底をやってた感じでした。
その分ヤヤは殆ど2列目で働き、バロテッリも左サイドを主戦場としながらもジェコと並ぶ位置に上がる事もしばしば。
シルバは相変わらず巧すぎるし、ミルナーも試合ごとにハマってきてる。
この強力な2列目の4人に、ナポリは苦労してましたね。

どちらかと言えばナポリを応援してたので、やばいなー、やばいなー、というテンションで観戦。
やはり最後にモノを言うのは資金力か、と。
競った試合を期待してたけど、これは聖地サンパオロでの虐殺もありえるで、と不安になりました。

しかし、そんな不安を吹き飛ばしてくれるヒーローがナポリにはいます。
ラベッシにCKをニアですらせたカバーニが、苦しいナポリに先制点をもたらしました。
もうホントに触ったか触ってないか、ぐらいのギリギリのプレーやったけどね。
まぁカバーニのゴールで良いでしょう。
絵になる男ですから、カバーニのゴールの方が良いでしょう。
試合展開が試合展開だっただけに、スタンドの盛り上がりも一際大きかったよ。

これで試合は益々オモシロくなった。
シティは言うまでもなく攻撃に更なる圧力をかけてきました。
シルバやヤヤがゴールを脅かしまくります。
個人的にはシルバもヤヤも応援してる選手の部類なんですけど、この日ばかりは敵です。
そんでもって、敵に回すと非常に厄介やね、彼等は。

うーん、踏ん張れナポリー!!
でも踏ん張れず・・・。
しかもアロニカの中途半端なクリアが招いた同点劇。
ホンマなにしてんねん、アロニカーーー!!!!
と、思わず愚痴りたくなるようなミス。
説教部屋行き確定やで。
バロテッリに決められる、ってのも嫌な感じやしね。

折角、良い感じで後半に向かえると思ってたのに、嫌なムードでハーフタイムへ。

このままではOUTなナポリ。
後半早々、またも不穏な空気を払ったのはエースでした。
カバーニ、ホンマにこいつは凄い!!!
ミラン戦といい、前回のシティ戦といい、大きな舞台でやってくれる。
決めて欲しい所で決めてくれる。
かっこ良すぎるぞ、カバーニ!!!!
ゴール後、ピッチに仰向けに寝る姿もクリスティアーノ・ロナウドと違って嫌味ったらしくないしなぁ。

さぁ再びナポリがリード。
今度は、しょうもないミスで失点とかしたら駄目ですよ。
いや、むしろ3点目を奪って安心させてくれ!

ところが相手はシティさんです。
簡単な相手ではないのです。
いや、むしろ正直な所、実力で言えば負けてるでしょう。
選手層が違いすぎますし、個々のタレントの質が違いすぎますし。
なにせ、途中から出てきたのがナスリにクンにアダムですからね。
どんだけ駒豊富やねん。

最早ナポリに残された道は守るだけ。
監督もCBを投入し、選んだ道は「守り切る」。
カウンターからハムシク(ポスト直撃・・・)やマッジョ(GKとの1対1決められず・・・)がチャンスを掴んだけど、あれが決まらなかった時点で覚悟を決めたのでしょうか?
ただ守備を固める戦術ってのは、得てして上手くいかないもんですから不安は募るばかり。

案の定、シティにチャンスを作られまくります。
最終ラインに人は多いのに、何故かスペースは結構あったナポリ。
足が止まってしまって、良いようにシティの侵入を許してしまっていたナポリ。
クリアするだけで、すぐにマイボールを失ってしまうナポリ。
あー、もう、失点は時間の問題やでーーー!!!っていう状況が続きます。
終盤ラスト5分の長かった事、長かった事。
アグエロやバロテッリ相手に、全く為す術が無かったからね。

しかし、それでも凌いだよナポリ。
肉弾戦を制したよナポリ。
後5分、時間が長ければ確実にやられてたやろうけど、何とか勝利を掴み取ったよ。
冒頭にも書いたけど、ホンマ死闘やったで。
泥臭く勝ち点3をもぎ取りましたよ。
これが一度破産を経験したチームの底力ですわ。
金満クラブに負けてられっか、っての!!

でもね、来年あたりカバーニやハムシクがシティのユニ着てるかもしれんなぁ・・・・。