10-11 UEFAチャンピオンズリーグ QF 2nd leg

2011.4.12 オールド トラフォード
2
1-0
1
1-1
エルナンデス(43分、ギグス)
得点
ドログバ(77分、エッシェン)
朴智星(77分、ギグス)  
メンバー
1 ファンデルサール
GK
1 ツェフ
   
22 オシェイ
5 ファーディナンド
15 ヴィディッチ(C)
3 エヴラ
DF
2 イバノビッチ
33 アレックス
  (82分 19 P.フェレイラ)
26 テリー(C)
3 アシュリー コール
 
 
16 キャリック
11 ギグス
13 朴 智星
17 ナニ

  (75分  25 L.バレンシア
MF
5 エッシェン
7 ラミレス
  (70分 退場
15 マルダ
39 アネルカ
  (61分 21 S.カルー
8 ランパード
 
 
14 エルナンデス
10 ルーニー
FW
9 F.トーレス
  (HT 11 ドログバ
   
     ファンデルサール

オセイ  リオ   ヴィダ  エヴラ

   キャリック  ギグス

朴智星             ナニ

    チチャリート  ルーニー

布陣
       ツェフ

イバノ  アレ   テリー  コール

  ラミレス エシアン マルダ

     アネルカ ランプス   

       トーレス

sub
29 クシュチャク GK GK 22 ターンブル
6 ブラウン DF MF 10 ベナユン
12 スモーリング     12 ミケル
18 スコールズ MF   18 ジルコフ
28 ギブソン  
9 ベルバトフ FW
オシェイ
エヴラ
イエローカード ラミレス(×2)
マルダ
テリー
レッドカード ラミレス(Y×2)
出場停止選手
オーウェン
ハーグリーブス
R.ダ シウバ
フレッチャー
戦線離脱中選手

化学反応おこらず

決着の第2ラウンドです。
1st legはユナイテッドが1-0でアウェイ勝ちしたので、ユナイテッドは引き分け以上で突破が確定。
一方の負けたチェルシーは、とにかく得点が必要。
で、2点以上取って勝てば突破出来ます。
チェルシーが1-0で勝った場合のみ延長戦ね。

まず注目だったのはスタメン。
もといチェルシーのスタメン。
アンチェロッティはドログバを外しトーレスと心中する事を決意したようです。
で、そのトーレスの周囲はどういう感じだったかというと意外でした。
スタメンの顔ぶれ見た段階では、アネルカ、マルダとトーレスで3トップを形成し、中盤はエッシェンが底でラミレスとランプスが前目な3センターかなと思ったんですよ。
もしくは1st legみたいな4-4-2かと。
ところが蓋を開けてみれば全然違う。
4-3-3でも4-4-2でも左のワイドになると思ってたマルダが全然上がり目の位置にいない。
じゃぁ前に誰がいるのか、っていうとランプスなんですよね。
で、ランプスの横にはアネルカがいて、その前にトーレスが。
勿論時間帯やボールの流れによって、流動的な部分はあったけど基本的には上図のような感じでしたわ。
アンチェロッティがミランでビッグイヤーを勝ち取った時に使ってた"クリスマスツリー"型みたいなね。
プレミアで試したりしてたのかもしれませんが、個人的には(チェルシーでは)初めて見たので驚きました。

でもこの布陣が上手くいってたか、っていうと結局は駄目。
布陣の問題ってかトーレスの問題かもしれんけど、相変わらず噛み合ってないのよね。
絶望的にフィットしてない・・・。
アンチェロッティの試行錯誤も空しく、ついぞ結果は出ませんでした。

ただねー、個人的にアンチェロッティを好きになれないのはこういう所なんやな、ってシーンがハーフタイムに。
トーレスに代えてドログバを投入したんですよね。
直前での心中回避ですよ。
結局"死"に追いやられたのはトーレスだけ。
どうせ使うなら最後まで使いましょうや。
中途半端にそんなんするの止めましょうよ、と言いたい。

で、そのドログバがまた貴重な同点ゴール決めたりなんかしちゃうからトーレスの立場がますます無くなるっていう・・・。
チェルシーサポもこれなら最初からドログバ使っとけよ、って思ってるでしょうね。
トーレスが加入してなかったら、1st leg、2nd leg通した結果も変わっていたかも・・・なんて思っちゃうサポもいるやろうなぁ。
シーズン終了後、このドログバ&トーレス問題がどうなってるのか大注目です。

さてユナイテッドの話でもしますか。
焦ったのはドログバに点決められた一瞬だけだったのではないでしょうか。
あの直後は「もう1点取られれば敗退」っていう状況だったので。
でも昨季のバイエルン戦と同じ失敗は繰り返さなかった。
今回は、あの時と違ってコチラが数的優位やったってのは違えど、しっかりとリアクション見せましたよ。

それにしても朴智星。
ホントに大事な所で点取りますよね、彼は。
毎年毎年ハイスコアを叩き出してるわけでもないのに、ビッグマッチでの得点率は結構なもんでしょ。
この勝負強さは異常ですよ。
朴の1つの特長と言っても良いぐらいな気がしてきました。
得点だけでなく、前線からのハイチェイシングも素晴らしかったしね。
あの高い位置でボール狩りを敢行する事によって、ユナイテッドにリズムが産まれ、逆にチェルシーはガタガタくるっていう現象が起きましたから。
攻守において非常に貢献度が高かったよ。
こういう試合観ると、例えば逆サイドのナニとの比較なんかでも全然勝ってるよね、って思う。
派手さはナニの方が断然上なので、インパクト、印象度みたいなだったら到底勝てないんですが、じっくりと90分試合を観ると朴の良さがしみじみと伝わってきます。
ハイライトだけ見たら全然わからない感じの。

ただMOMを進呈するとしたら、ギグスになるね。
偶然にも今回のH&A戦、全ての得点は彼から産まれています。
いや、必然か。
視野の広さ、勝負所を抑えた読みの鋭さは圧巻やからね。
スピードは年齢と共に衰えてますが、ジャックナイフの切れ味は未だに健在ですよ。