09-10 UEFAチャンピオンズリーグ グループC 第3節

2009.10.21 サンチャゴ ベルナベウ
2
1-0
3
1-3
ラウル(19分)
得点
ピルロ(62分、ザンブロッタ)
ドレンテ(76分、ラウル) パト(66分、アンブロジーニ)
  パト(88分、セードルフ)
メンバー
1 カシージャス
GK
1 ジーダ
   
4 セルヒオ ラモス
3 ペペ
18 アルビオル
12 マルセロ
DF
44 オッド
13 ネスタ
33 チアゴ シウバ
15 ザンブロッタ
 
 
22 シャビ アロンソ
10 L.ディアラ
24 グラネロ
  (66分 15 ドレンテ
8 カカ
MF
21 ピルロ
23 アンブロッジーニ(C)
10 セードルフ
 
 
11 ベンゼマ
7 ラウル(C)
FW
9 F・インザーギ
  (60分 22 ボリエッロ)
7 パト
80 ロナウジーニョ
  (90+1分 16 フラミニ)
   
      カシージャス

ラモス  ペペ   ラウル  マルセロ

       アロンソ

    ラス      グラネロ

        カカ

    ベンゼマ  ラウル

布陣
         ヂダ

オッド  ネスタ   シウバ  ザンブロ

         ピルロ

    アンブロ     セードルフ

パト              ガウショ

         ピッポ

sub
13 デュデク GK GK 31 ローマ
2 アルベロア DF DF 4 カラーゼ
19 ガライ   MF 18 ヤンクロフスキ
6 M.ディアッラ MF   77 アントニーニ
23 ファン デルファールト   FW 11 フンテラール
アルビオル
ラウル
マルセロ
イエローカード ザンブロッタ
ネスタ
ロナウジーニョ
レッドカード
出場停止選手
C.ロナウド
グティ
ガゴ
イグアイン
ニステルローイ
戦線離脱中選手 ストラーリ
ガットゥーゾ
アッビアーティ

クビ回避

非常に見所盛り沢山の試合でした。
流石はUEFAシステムで産まれた試合であります。
名門チーム同士の戦いは、やはり熱くなりますね。
古巣対決だけでもカカを筆頭にセードルフもフンテラールもいてますし、
ロナウジーニョとザンブロッタは元バルサという因縁もあります。
レオナルド監督のクビもかかった一戦やったしね。
開幕から全く調子が上がっていないミラン。
直前のセリエではローマに勝ったとはいえ、果たしてそれが本物なのかどうか真価が問われていた訳です。
で、いきなりヂダの凡ミスでアッサリと失点。。。。。
ミランの試合を常時観戦出来ていないので「なんでヂダ干されてるんかな〜」って思ってましたが、あんなプレーしてたら干されるわ。
全盛期の彼は何処へ・・・。
まぁラウルの抜け目の無さを褒めるべきかもしれませんが、ミスがあまりにもショボかったからなぁ〜。
このラウルとピッポという老獪ストライカー対決も見物でしたよね。
しかしながらピッポには殆どチャンスボールは回ってこず、前半はマドリーが終始試合を支配する展開。
やっぱりミラン苦しいか。

で、後半。
何が変わった訳でもなく前半と同様に試合は推移していきます。
ところがピルロのスーペルゴラッソが決まったあたりから試合が動き出していきます。
最近のピルロはイマイチやな〜、って思ってましたがスイマセンでした。
やっぱり精度高いプレーしはるわ。
偶然入ったロングシュートじゃなくて、完全に狙っての得点やからね。
頭が下がります。
これで一気に盛り上がったミランは続けざまにパトが加点して一気に試合を引っ繰り返します。
アンブロジーニからのロングボールをウラで抜け出したパトでしたが、やっぱ速いね。
聖イケルが飛び出しを誤った様にも見えましたが、パトのスピードもハンパないっすよ。
あれは。

あれよあれよと逆転成功のミラン。
マドリーのパフォーマンスが急激に落ちた訳でも、ミランの何かが良い方に傾いた訳でもないんですが逆転成功。
まぁ強いて言うならピルロの個のチカラかな。
これで焦らなくてはいけなくなったのはマドリー。
しかし怪我人続出で使える駒も限られています。
ラフィがいるじゃないか!と思いましたが選択されたのはドレンテ。
でもドレンテ良い動きしてましたよ。
縦への推進力がマドリーの追い風となりました。
勢いついたマドリーは、そのドレンテがミドルシュートを決めて同点。
得点後は華麗なヒールキックスルーパスなんかも決めちゃって、完全にノッたドレンテ君。
まぁ昨季はベルナベウでブーイングも浴びてましたから、そりゃ嬉しいでしょ。
ポテンシャルは間違いなくある選手なんでね。

同点後は、なんだかんだでマドリーが押し切るんかなって流れが続き、雰囲気的にはマドリーの決勝ゴールが産まれる予感大な感じ。
しかし筋書き通りにいかないのがフットボール。
ガウショのCKをチアゴシウバが合わせてミラン再逆転!!!
の筈が、ファウルでノーゴール!!!!!!!
リプレイで観る限り、全くファウルは存在せず。
これはミランイレブン怒ります。
ネスタも怒りまくります。
観てるコッチとしては「あ〜あ、折角良い試合やったのに審判がブチ壊したなぁ〜」ってなもん。
でもミランイレブンは怒りを得点に変えましたね。
事件から数分後、セードルフの浮き球スルーパスをパトがダイレクトボレーで合わせて決勝ゴールであります。
きちゃったよ、きちゃったよ。
ミランってベテランが多いのが難点だと思ってましたが、こういうややこしい試合になると随所にベテランの経験値がモノを言うと言うか何と言うか。
ミランの前ではマドリーの若さが目立っちゃうのよね。

という訳で試合は予想外の結末を迎えました。
前半終了した段階でマドリーの圧勝を確信してましたからね。
わからんもんです。
レオナルドは、ホッと一安心ですね。
でもサンシーロで、このお返しをされたら更に風当たりキツくなるけどね。
ただ一番安心してるのはヂダかな。
まぁ確実に評価は更に下がったやろうけど。
審判も安心してる筈。
前半にベンゼマがザンブロッタに倒されたやつもPKやったと思うしね。
ベンゼマは惜しい場面もあったけど、消えてる時間が長過ぎるわ。
彼ほどの才能がビッグクラブで潰れていくのは忍びない。
まぁカカですら新しいチームでのやり方に戸惑いを見せてるぐらいですから、これからかな。

さてロナウジーニョ。
なんだかんだで個人的に、この試合での最大注目ポイントは彼でしたからね。
クレとしては、かつて大変な感動を頂いた選手を見捨てる訳にはいきません。
しかもこの日の場所は彼が最大の賛辞を受けたベルナベウ。
今の所キャリアのハイライトと言っても良いプレーを披露したかつてのライバルチームの本拠地ですから。
そりゃ対面のセルヒオラモスは燃えてましたよ。
あんな屈辱は二度と味わいたくないでしょうからね。
ピッタリマークでこれでもか、これでもかとガウショにプレッシング。
絶対に前を向かせないぞ!って意気込みがビシビシ伝わってきました。
で、それに負けないガウショ。
時には持ち前のトリッキーなプレーを絡ませながらパスを繋いでいきます。
このマッチアップは非常に見応えありましたよ。
やっぱりロングパスの精度なんかは全然落ちてないよね。
後半にはペペを得意のドリブル切り返しで置き去りにしたりとか、件の幻の決勝ゴールをアシストしたりとか。
最後時間稼ぎで交代する時は笑顔も見えてましたからね。
直前のローマ戦でも活躍したみたいだし、パフォーマンスが戻って来てる感じがするのは嬉しい限り。
もう一花と言わず、まだまだ咲かしてくれ!!